雑学、雑感、切れ味鋭く、思いのままに。

Falx blog 2

雑感、考察 食べ物

土鍋ご飯

更新日:

IMG_0719

電気炊飯器が壊れた。

炊飯のスイッチを押しても、全く反応がない。
全く電気が通っていないみたいだ。
一旦、コンセントを抜いて挿し直してみてもダメだし、
炊飯器を移動させて、別のコンセントに挿してみても、全く反応しない。
一瞬、停電でもしているのかと思ったが、電灯などは普通に使える。
やはり、炊飯器が壊れてしまったようだ。

3号炊きの小さな電気炊飯器で、一人暮らしの身には充分な性能で、
水加減を調整すれば、お粥なども炊くことが出来た。
長らく、我が家のキッチンの主役であったのだが、
とうとう天寿を全うしてしまったらしい。

さて、それはそれとして、これは結構な問題である。
なんといっても、自分は朝晩の食事において、
この炊飯器で炊いた「麦飯」に頼り切っている。
この炊飯器が使えなくなることは、それすなわち、
自分の食生活の基礎部分が、完全に崩壊してしまうことを意味する。
自転車の様なものであれば、チョコチョコと
こまめに修理することも出来るのだが、
はたしてこの電気炊飯器を、修理することが出来るのだろうか?

いや、それも問題なのだが、喫緊の課題としては、
今、炊飯器の釜の中に入っているコメをどうするかだ。
これを、どうにかしなければならない。
先にも書いた通り、自分は「麦飯」を常食としているため、
普通に洗ったコメにさらに「押し麦」を加え、
その分だけの水を追加した後、30分ほど時間をおいて、
コメと麦に吸水させた後に、炊飯器のスイッチを入れている。
つまり今、炊飯器の釜の中には、吸水の終わった状態のコメと麦が
入っているのである。

我が家にもう1つ、炊飯器があるのなら問題は無い。
釜の中身をそちらに移して、そちらで炊飯するだけだ。
しかし残念なことに、我が家の炊飯器は、
自分が使っていたこれだけである。
(実は、壊れているものなら、もう1つあった)

そこでふと、あることに思い当たった。
そういえば以前、インターネットで「土鍋でご飯を炊く」という話を
読んだことがある。
ひょっとして、今、釜の中に入っているコメ(と麦)を
まるまる土鍋の中に移し、ガスコンロにかければ、
ご飯を炊き上げることが出来るのではないだろうか?

早速、インターネットで「土鍋 ご飯」というキーワードで
検索をかけてみた。
すると、土鍋でご飯を炊く方法というのが、ちゃんと出てきた。
水加減や、吸水について色々と書かれているのだが、
それらについては、もう全て終わっている。
これからやることといえば、土鍋の中にコメ(と麦)を入れて、
そのまま火にかけるだけの様だ。
自分は早速、1人用の土鍋を用意して、
釜の中身をそのまま、土鍋の中へと流し込んだ。
結構、よく水を吸っているらしく、水はあまり残っていない。
インターネットの情報によれば、
土鍋にフタをして、火にかける。
沸騰するまでは中火で、沸騰してからは弱火で15分ほど加熱し、
最後に10秒ほど火を強くしてから火を止める。
後は10分ほど蒸らせば出来上がりである。

とりあえず、ガスコンロの上に土鍋を乗せて、火をつける。
鍋自体が小さいせいか、あっという間に沸騰した。
かまどでご飯を炊くときのコツとして、
「赤子泣いてもフタとるな」というものがあったが、
インターネットには「フタを取って、沸騰しているのを確認しましょう」と
書かれている。
フタを取って中を確認してみると、しっかりと沸き立っていたので、
そこから火を弱火にして、15分の炊き続ける。
火は、かなりの弱火でも問題ないらしい。
途中から、わずかに焦げ臭い様な匂いが漂ってくる。
土鍋でご飯を炊く場合には、おコゲが出来るのが普通とあったので、
全く気にせずに放置する。
ちょうど15分たった所でフタを開けてみると、
見事にご飯が炊きあがっている。
それを確認した後、もう一度フタをして火を10秒ほど強める。
そして火を消して10分ほど放置する。

最初、土鍋が沸騰するまで5分ほどもかからなかったので、
正味、火を使っていた時間は20分に足らないくらいだろう。
炊き終わった後の10分ほどの「蒸らし」の時間を加えても、
45〜50分ほどかかっていた電気炊飯器に比べて、炊きあがりが早い。

548116236.314061

早速、シャモジを入れてみると、やはり底の方の一部分が焦げ付いて
いわゆるおコゲが出来ている。
しかしそれも一部分だけで、焦げ方もそんなにひどくないため、
そのまま食べてしまっても問題はなさそうである。

炊きあがった「麦飯」を、食べてみる。
コメにも、麦にも芯は残っておらず、キッチリと炊きあがっている。
さすがにおコゲの部分は固くなっているが、
それも食べられない様な固さではなく、普通に食べられる。
というか、香ばしくてわりと美味しい。
そのままドンドンと食べ進め、あっというまに
ひと鍋分を食べ切ってしまった。

炊飯器の故障により、急遽行なった「土鍋ご飯」。
全く経験がなかったため、ひょっとしてとんでもない失敗作が
出来上がるのではないかとハラハラしていたが、
出来上がった「土鍋ご飯」は、想像を遥かに上回るイイ出来であった。

キッチリと芯無く炊きあがり、時間もかからない。
わずかながらおコゲも出来るがそれも美味しいと、
良いこと尽くめの様に思える「土鍋ご飯」だが、
火を使っているため、鍋の傍を離れられないというのは
やはり大きなネックである。
スイッチを入れて放っておくだけでご飯が炊きあがり、
予約なども出来る電気炊飯器の便利さを、再確認した。

電気炊飯器をうまく修理できれば良いのだが、
しばらくは「土鍋ご飯」を食べ続けることになるかも知れない。

Related Articles:

にほんブログ村 その他生活ブログ 雑学・豆知識へ
にほんブログ村

スポンサーリンク
スポンサーリンク

-雑感、考察, 食べ物

Copyright© Falx blog 2 , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.