第24話「やったぞアマゾン!ゼロ大帝の最後!!」
ガランダー帝国の「ヘリウム爆弾」を使った作戦を阻止するため、
サンショウウオ獣人の血の跡を辿り、
ガランダー帝国のアジトへとやって来たアマゾン。
だが、ゼロ大帝の仕掛けた落とし穴に落ちてしまった。
果たしてアマゾンの運命やいかに!
と、ここまでが前回のあらすじ。
落とし穴に落ちたアマゾン。
とっさに腰のベルトからコンドラーを取り外し、
落とし穴の底への落下を食い止めた。
一方、ガランダー帝国のアジト内では
「ヘリウム爆弾」に時限装置が取り付けられ、
着々と作戦の準備が進行していた。
「ヘリウム爆弾」はアジトから運び出され、
東京のビルの地下へと運ばれていく。
辛くも落とし穴を脱出したアマゾン。
「ヘリウム爆弾」が運び出されたことを知らないアマゾンは
アジト内を探索していた。
そうしてようやく辿り着いたゼロ大帝の間。
アマゾンはここで始めてゼロ大帝に会う。
よくよく考えてみれば、確かに今まで
アマゾンがゼロ大帝に会ったことはなかった。
敵のボスに初めて出会うのが最終回というのは、
あまりに遅すぎる気がしないでもないのだが……。
アマゾンは襲いかかってくる黒ジューシャたちを叩き伏せ、
アマゾンライダーへと変身する。
だが、ゼロ大帝が
「ワシの力を見せてやろう」
とばかりに槍をアマゾンに向けると、
その先から火花(ビームらしい)が飛び出し
それを浴びたアマゾンの変身が解け、元の姿に戻ってしまう。
慌ててもう一度変身するも、さらに火花を浴びせられ変身が解ける。
なんでもゼロ大帝の槍の先から出る火花(ビーム)は
アマゾンの「ギギの腕輪」のエネルギーと同調して無力化し、
アマゾンライダーの変身を解除してしまうらしい。
二度の変身を強制的に解除されたアマゾンは、
ついにガランダー帝国の手によって捕まってしまう。
一方、立花藤兵衛、マサヒコ、りつ子たちも
ジッとはしていられないと、ガランダー帝国のアジトを探し始める。
3人はサンショウウオ獣人の血を跡を発見し、
藤兵衛はその血の跡をたどり、ガランダー帝国のアジトへと向かう。
そこへ帰ってくる「ヘリウム爆弾」運搬係の黒ジューシャたち。
藤兵衛はその中の1人を殴り倒し、そのコスチュームを纏って
ガランダー帝国のアジト内へと潜入する。
ガランダー帝国アジト内。
黒ジューシャに変装した藤兵衛が潜入した先には
鎖によって縛られ、捕らわれの身となっているアマゾンが。
運搬係の黒ジューシャたちは、無事、
「ヘリウム爆弾」を仕掛け終わったことをゼロ大帝に報告。
そしていよいよアマゾン処刑のときがやってくる。
ゼロ大帝はまず、アマゾンから「ギギの腕輪」を取り上げるため、
自身の所持している「ガガの腕輪」を持ってこさせる。
だが、「ガガの腕輪」をアマゾンに近づけた瞬間、
腕輪はアマゾンの「ギギの腕輪」に引きつけられるように宙を飛び、
「ギギの腕輪」と1つになってしまう。
溢れ出す古代インカの力。
アマゾンはすかさず鎖を振りほどき、アマゾンライダーに変身する。
ゼロ大帝はあわてて槍先から火花を走らせるが、
インカの力を持って変身した
アマゾンライダーの変身を解くことが出来ない。
アマゾンは基地内の「ヘリウム爆弾」の起爆装置を解除することを
藤兵衛に告げ、藤兵衛にビルの地下の「ヘリウム爆弾」の起爆装置を
取り外すことを頼み、藤兵衛をアジトから逃がす。
アジト内の黒ジューシャたちを叩きのめし、
ゼロ大帝と対峙するアマゾン。
ゼロ大帝とアマゾンは一進一退の攻防を繰り広げるが、
一瞬の隙をついたアマゾンはゼロ大帝の腕を大切断で切り飛ばす。
アマゾンから逃げ出そうとしたゼロ大帝は、
アジト内に仕掛けられてあった落とし穴に落ちて絶命してしまう。
「ヘリウム爆弾」が仕掛けられている
ビルの地下にやって来た藤兵衛たち。
しかし「ヘリウム爆弾」はかなり頑丈に作られており、
これを分解することは出来そうにない。
一方、アジト内で起爆装置を探し続けるアマゾン。
何とか起爆装置を探し出し、これを破壊することで
「ヘリウム爆弾」を止めることに成功する。
だが、「ヘリウム爆弾」を止めたアマゾンの前に
ガランダー帝国の真のボス「全能の支配者」が現れる。
アマゾンが「全能の支配者」の纏っていたローブをはぎ取ると、
その中から現れたのは、なんとゼロ大帝だった。
では、先ほど落とし穴に落ちて死んだのは影武者だったのだろうか?
真のゼロ大帝と戦いを開始するアマゾン。
アマゾンは大切断でゼロ大帝の両腕を切り飛ばし、
さらにスーパー大切断で首を刎ね飛ばしてゼロ大帝にトドメを刺した。
やがてガランダー帝国のアジトは大爆発を起こし、崩れ去った。
港。
アマゾンは故郷であるアマゾンに帰るため、
船に乗り込み、日本を去っていくのであった。
これにて「仮面ライダーアマゾン」終了。
長きに渡る(というほでもなかったが)アマゾンの戦いが幕を下ろした。
全24回という、仮面ライダーとしては異例の短さの中で、
ゲドン、ガランダー帝国という2つの悪の組織を壊滅させたアマゾン。
ストーリー的には最終回辺りの展開が、やや急すぎではあったが
全体的にはほぼ満足できる仕上がりであった。
初期の頃の日本に馴染めないアマゾン。
周りの人々からの好奇の目と、理不尽な差別。
日本語もマトモに話せないため、自分の思いを相手に伝えられないなど、
それまでの仮面ライダーには無かった展開が新鮮で面白かった。
ただ、ひとつだけ不満点を挙げるとすれば、
やはりそれは、24話という全体的なストーリーの短さだろう。
話によれば、人気がなかったわけではなく、
テレビ局の番組編成の都合上、
無理矢理24話で終了することになったのだという。
できうれば、もっとじっくりと「アマゾン」のストーリーを
楽しみたかったというのが、本音の所である。