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兵庫県「食」のランキング〜その1

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「県民性」というものに、注目が集まっている。

図書館や、書店などに行ってみると、
各県の「県民性」について記された著書を、いくつも目にする。
TV番組では、「県民性」をメインテーマに取り上げた番組が、
結構な人気を得ている。

「県」というのは、日本の行政単位の1つだ。
日本には47あり、その中には「都」「府」「道」が4つあるが、
それぞれ大まかな意味では、「県」と同じといっても良いだろう。
明治時代に廃藩置県が行なわれ、さらにその後、
合併吸収や、分離解体が行なわれ、
現在のような47都道府県が出来上がった。
その中で、「兵庫県」というのは、
播磨、但馬、淡路、摂津(一部)、丹波(一部)という、
江戸時代以前の5つの国を集めて、成り立っている。
言い換えれば兵庫県は、かつての5カ国の人間が混住している、
多民族県と言い換えてみても、良いかも知れない。
違う民族(あくまでも表現上のこと)が、
集まっているためか、「兵庫県民」の県民性というのは、
一言では捉えにくく、ある意味では多面性を含有している。

今回は、食品の消費量ランキングに注目し、
そのベスト10にランクインしているものと、
ワースト10にランクインしているものを書き出し、
そこから、「兵庫県民」の「食」についての県民性について、
分析を加えてみたい。

まずは、「兵庫県民」が消費する食品のうち、
全県ランキングで10位以内にランクインしているものを
書き出してみよう。

・タコ(全国2位)
 「明石焼」や「明石のタコ」で有名なタコの消費量が、
 全国2位になっている。
 我が家では、タコはたこ焼きにしたり、酢の物にするくらいしか
 食べ方のバリエーションがないのだが、
 他所の家では、何か他のタコメニューがあるのだろうか?
 それとも、たこ焼き、明石焼だけで、
 全国2位の消費を達成しているのだろうか?
 (ちなみに1位は香川県、大阪は3位である)

・パン(全国2位)
 かつて全国1位と書いたことがあったが、
 今回調べた分では2位になっていた。
 何と年間61kgものパンを消費している。
 (恐らく、家庭単位の数字だと思われる)
 いかに日常的に、パンを食べているか、ということであろう。
 (ちなみに1位は京都、3位は岡山県になっている)

・ソース(全国4位)
 ソースの消費量もやはり高くなっている。
 たこ焼きを始めとして、お好み焼きや焼きそばなど、
 「こなもん」の消費量が多いのだろう。
 お好み焼き屋の店舗数も、全国2位となっているので、
 ソース好きな本性が現れているようだ。

・ジャム(全国5位)
 パンのお供、ジャムの消費量も多くなっている。
 マーガリンやバターよりも消費量が多い所を見ると、
 パンにはジャム、というのが、
 「兵庫県民」のスタイル、ということだろうか。
 姫路名物のアーモンドトーストなどを見ても分かるように、
 「兵庫県民」は、パンに甘い味付けをするのが好きなようである。 

・紅茶(全国6位)
 パン好き、というよりは洋風好みというのか、
 紅茶の消費量も多くなっている。
 この傾向は、家庭だけではなく、
 喫茶店での喫茶費用にしても全国4位であり、
 喫茶店店舗数も全国6位と、かなり高めになっている。
 喫茶店といえば名古屋、というイメージが強いが、
 なかなか兵庫県もあなどれない「喫茶」県なのである。

・牛肉(全国7位)
 これもかつて、全国1位として紹介した。
 「和牛」というものの根本が、但馬牛にあり、
 その最高峰といえる「神戸ビーフ」を有していることからも、
 兵庫県は牛肉に、縁の深い県であるともいえる。
 (ちなみに1位は奈良県である。
  これに限らず、関西の府県は
  軒並みランキング上位となっている)

・鯛(全国7位)
 明石鯛で高名な兵庫県であるが、
 消費量でも、全国で上位をキープしている。
 とはいえ、普段の生活で鯛を食べること自体が少ない。
 レストランで刺身の盛り合わせを頼むか、
 寿司屋に行った際に、握ってもらうぐらいだろう。
 一体、どこでそんなに消費しているのだろうか?

・バター(全国8位)
 ジャムに続く、パンのお供がランクインした。
 もっとも、マーガリンと違い、
 お菓子作りや料理など、バターには使い道が多い。
 ここからも、「兵庫県民」の西洋食嗜好がうかがえる。
 近年では、毎年のようにバター不足のニュースが聞こえてくるが、
 「兵庫県民」には、特に深刻な問題らしい。

・コロッケ(全国9位)
 庶民のおかず、スーパーの総菜売り場のエースも、
 その消費量が多い。
 ソースの消費量が多いことを考えると、
 「兵庫県民」には、コロッケにソースをかけるという人が、
 多いのかも知れない。
 ちなみに年間購入価格は、2300円ほど。
 自分の購入量が、これを大きく上回っているのは、
 一人暮らし故だろうか?

・ミネラルウォーター(全国10位)
 自分などからしてみれば、「水」を買うということ自体、
 かなり奇異なことに思えるのだが、
 これは自分の住んでいるたつの市の水道水が、
 結構な高水準だからではないだろうか?
 たつの市の水道水は、揖保川から取水したものを消毒して
 使っているのだが、揖保川の水は鉄分が少なく、
 薄口醤油作りや、そうめん作りにも広く使われている。

どうだろうか?
こうして並べてみると、一定の傾向が見えてこないだろうか?
まず、パンを中心とした「西洋食」嗜好にあるということ。
さらに、「こなもん」を主体とした、ソース味嗜好が強いこと。
また、牛肉や鯛など、高級品も少なからず食べるということ。
食品の消費量ランキングを調べてみれば、
その「食」についての傾向が、
否応もなく、浮かび上がってくる。

しかし、今回は上位ランキングを調べただけだ。
次回は、下位ランキングも調べながら、
「兵庫県民」の食の傾向について、分析していく。

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