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水素水

更新日:

By: ume-y

先日、スーパーで買い物をして、
レジに並んでいたときのことである。

レジ際の棚に1本だけ、アルミ缶の飲料が置かれていた。
よくよく見てみると、どうやら同じ商品が
その棚に並んでいたようなのだが、
他のものは全て売れてしまい、
その1本だけが残っているようであった。
その1本を、ふと手に取る気になったのは、
そのラベルの部分に「水素水」と書いてあったからである。
銀色のそのアルミ缶は、どうやら500ml缶の様で、
レジ待ちの間にラベルを読んでみると、
いかに手間をかけて、水の中に大量の「水素」を
溶かし込んであるかを、強調して説明してあった。

ここの所、「水素水」というものが騒がれるようになって、久しい。
声高に「健康に良い」という人もいれば、
口汚く「水素水なんて嘘っぱちだ」という人もいる。
ちょっと試してみようかとも思ったが、
「水素水」というのは、全くの無味無臭だという。
詰まる所、水道水と味は変わらないわけである。
値段は1本200円ほどで、他のジュース類などに比べれば、
ちょっと割高になっている。
ただ、何となく聞こえてくる話では、
「健康に良い」ということは聞くものの、
具体的にどう良いのかという点については、
あまりはっきりとした声は聞こえてこなかった。
実際、自分がレジ際で手に取った「水素水」のラベルにも、
いかに「水素」をたくさん溶け込ませてあるか、
ということについては、かなり詳しく説明されているものの、
それがどういう健康効果をもたらしてくれるのか?と、
いうことに関しては、一言も触れられていなかったのである。
さすがに水道水と同じ味で、
どういう効果があるのかもよく分からないものを
買おうという気にはならない。
自分は、その「水素水」の缶を棚に戻し、
レジを済ませて、店を後にしたのであった。

家に帰って、「水素水」がどういうものなのか、
インターネットを使って調べてみた。
結果から先に行ってしまえば、
「どうも、よく分からない」というのが、本当の所である。
糖尿病患者や胃腸の荒れに効果があったという報告もあったが、
医療関係者がこぞって取り入れていないことを考えると、
目覚ましいまでの効果、というものはなく、
あくまでも「気持ち」程度ということなのかも知れない。
ネットで、もっとも多くその効果を取り上げられていたのが、
アンチエイジング効果であった。
つまり老化防止である。
早い話、「水素水」で取り込んだ水素が、
身体の中の活性酸素を除去してくれる、ということである。
ただ、アンチエイジング効果というものを立証するには、
それなりの人数の人間に、
毎日一定量以上の「水素水」を飲んでもらい、
飲まなかった人間との老化速度を、
引き比べてみなければならない。
当然、実験の性格上、実験に参加してもらう人たちには、
「水素水」以外は全く同じ食事、運動、睡眠をしてもらい、
それを10年か20年ほど続けてみて、
初めて「水素水」の効果が、実証されるといえる。
現実的にいえば、そのような実証実験は不可能である以上、
アンチエイジングに関しては、
相当に強烈な効果(例えば20歳ぐらい若返るとか……)
が出ない以上、どこまでいっても、
アヤフヤなままだろう。

逆に、と言っては何だが、
「水素水」が身体に悪いという情報は見当たらなかった。
「水素水」については、効果がある、もしくは効果がないという
意見しか寄せられてはいないようである。
少なくとも、「水素水」を飲んで、身体を悪くするということは、
未だ起こっていないようなので、
飲み続けても、健康を損なうことは無いようだ。

さて、様々な情報を調べてみた所、
「水素」は身体に良い、というのが、
いわば、暗黙の了解のようになっている。
自分など「水素」といえば、理科の実験で発生させた
よく燃える気体という認識しかなかったのだが、
いつのまにやらこのよく燃える気体には、
様々な健康効果が、認められていたらしい。

自分など単純なもので、「水素」が身体にいいのなら、
いちいち水に溶かして飲まなくても、直接、気体のまま
吸引すれば良いのではないか?と思ってしまう。
「水素」以前には、「酸素」を溶かした水を飲むことが、
ブームになったことがあったが、
あれなど、実にバカバカしいもので、
「酸素」など、いちいち水に溶かして飲まなくても、
空気中にある分を、好きなだけ吸えば良いではないかと
思ってしまう。
「水素」の場合は、空気中に存在していないので、
呼吸をする際に取り込むことは不可能だが、
水素をビニール袋にでも入れてもらって、
それを口にあてて吸えば良いのでは?と考えてしまう。
(まるで、昔のシンナー吸引だが……)
調べてみると、「水素吸入」というのが実際に存在している。
病院で治療に使われていたり、美容のために使われていることが
ほとんどのようだが、
まだまだ一般的とは言い難い方法のようである。

この手の、「身体にいい」ことを謳っているものは、
次々に現れてきては、次々に消えていくことが多い。
いわば、これらは「時間」という名のふるいにかけられた結果、
脱落していったということだろう。
現在、賛否両論ある「水素水」も、
これから「時間」という名のふるいにかけられることになる。

はたして「水素水」は、健康飲料として、
生き残ることが出来るのだろうか?

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