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楽しいUMA ネッシー 〜その2

更新日:

さて前回、世界でもっとも有名なUMA「ネッシー」について、
それが棲むという「ネス湖」と、飛躍的に目撃件数の増えた
1933年以前の目撃例について触れた。
今回は、前回に引き続き、1933年以降の目撃例について、
検証していきたいと思う。

1933年、マッケイ夫妻による目撃の後、
スパイサー夫妻によって、陸上を移動する巨大生物らしきものが
目撃された。
大方の目撃例が水中か水上なのに対して、
いきなり陸上での目撃談である。
実際には、それまで正体不明の物体だったものが、
このスパイサー夫妻の目撃談によって、
謎の「巨大生物」ということになった。
ある意味、「ネッシー」にとって大きなターニングポイントである。
この1933年には、この他にヒュー・グレイが「ネッシー」に遭遇、
彼はこのとき「ネッシー」をカメラに収め、発表した。
世間的には、これが世界初の「ネッシー」写真ということになる。
(だが、実際にはこれより以前の時点で、先述のマッケイ夫妻が
 「ネッシー」の姿をカメラに収めていた。
 ただ、発表されたのがヒュー・グレイのそれより後だったため、
 発表された順番で言えば、世界初とはいえない)
ただ、このヒュー・グレイの写真は、
たしかにヘビのようなものが映っているのだが、
あまりはっきりと映っていないため、正直、微妙な写真だ。

翌1934年、早くもかの有名な「外科医の写真」こと、
ロバート・ケネス・ウィルソンが撮ったという、
湖面から首を突き出している「ネッシー」写真が撮影される。
この写真は、長らく「ネッシー」写真として
世界でもっとも有名な写真だったのだが、
発表の60年後に、ニセモノであったと公表された。
なんせ、発表後60年もたってからの真相発表だったので、
問題の外科医を始め、この写真の撮影に協力した関係者は
ほとんどが死に絶えており、唯一残っていた彼らの親類の1人が、
死の直前に、この事実を明らかにした。
もともとは、「ネッシー」の目撃証言を信じてもらえなかった
腹いせとも、エイプリルフールのジョークネタとも言われているが、
あまりに世間の騒ぎが大きくなりすぎてしまったため、
言い出すことが出来なかったという。
当の偽装関係者たちは、秘密を抱えたまま死に絶えてしまい、
彼らの子供だけが、その真実を知っていた。
その世間の反響の大きさを考えると、
これを秘密にし続けることは、
なかなか後ろめたいものだったのだろう。
彼らの親たちも、厄介な遺産を残したものである。
ちなみに、この外科医の写真は、発表直後から
その映っている影と、波の大きさの比率から
映っているものは、かなり小さいものなのでは?という疑惑があった。
この疑惑は正しかったわけである。
実際の写真では、一面水面が写った写真の下の方に、
例の写真の部分が小さく映っており、
発表されたのは、その部分だけを切り取り、拡大したものだった。

それから約20年後の、1951年。
ラクラン・スチュアートの撮影した「ネッシー」は、
水面上に3つの瘤が映っているものだ。
真ん中の瘤がやや大きく、左右の瘤はそれより少し小さい。
どうみても首長竜には見えないタイプの「ネッシー」写真である。
ただ、瘤自体はかなりしっかりと水面上に突き出しており、
波を誤認したものとは違うようである。

1955年、P・A・マクナブが撮った写真には、
波とも、巨大生物の背中とも見えるようなものが映っている。
この写真の大きな特徴は、「ネッシー」の右側手前に、
アーカート城という古い城跡が映り込んでいる点だ。
そのため、その城の大きさを基準として、
「ネッシー」のサイズを推し量ることが出来る。
それからすると、水面上に出ている部分だけでも、
手前のアーカート城よりも巨大であり、
相当なサイズであることが見て取れる。

1960年、博物学者のピーター・オコンナーが
かなりの至近距離から、「ネッシー」の撮影に成功した。
陸上から撮影したのか、船上から撮影したのかはわからないが、
それこそ50mも無いような位置に、白く巨大な楕円形の物体と、
それから少し離れた場所に、水中から斜めに飛び出した
棒状の物体が映っている。
楕円形の物体が胴、棒状の物体が首だとすれば、
これもまた首長竜のように見える写真である。
それだけ近くから捉えているのに、細部がわからないのか?
という気持ちになるが、どうやらオコンナーはこの写真を、
夜、撮影したらしく、全体的にぼんやりとしていてはっきりしない。
どうしてもっと写真を撮らなかったんだ!?と、突っ込みたくなるが、
当時のカメラ事情では、連続撮影が出来なかったのかも知れない。

1972年と1975年には、ボストン科学アカデミー調査チームが
水中カメラを使った撮影を敢行。
それぞれ、「ネッシー」のヒレと思わしきものや、
その全身像の撮影に成功している。
この水中写真は、首長竜タイプの「ネッシー」を捉えたものなのだが、
なんというか、非常に粒子が粗く、
イマイチはっきりしない写真になっている。

ここから時代はグッと現代に近くなって21世紀。
2005年の3月に「ネス湖」の湖畔で、シカの死体と
何の動物のものかよく分からない牙が見つかっている。
よくわからないから、ひょっとして「ネッシー」のものでは?
ということらしい。
ただ、これが正しいとすると、あの「ネッシー」が陸上に上がり、
シカを襲ってこれを補食したことになる。
はたして、首長竜が陸の上で、
シカを捕まえるなんて言うマネが出来るのだろうか?
イメージ的には、かなり無理があるような気がする。
ひょっとしたら、岸辺で水を飲んでいたシカを
水中から襲ったのかも知れないが、
「ネッシー」がそんな獰猛な生物なら、もっと広く認識されていても
いいような気がする。

2010年、ツアー船の船長をしているジョージ・エドワードは、
「ネス湖」に何か巨大なものが浮いているのを発見、
これを写真に収めた。
ただ、ちょっと距離のある場所から撮影したらしく、
細かいところまでは、イマイチはっきりしない写真になっている。

こうして見る限りでは、1933年以降、
急激にその目撃例が増えているのが分かる。
そして、それはそのまま、今現在も続いているのである。
だが、冷静に考え直した場合、
1933年という特定の時期以降に目撃例が増えているというのは、
なんとも不自然なことのように思える。
もし、昔から「ネッシー」が「ネス湖」に棲んでいるのなら、
もっと以前から目撃例があってもいいはずである。
だが、この疑問には、その理由が用意されている。
いわく、1933年ごろに「ネス湖」沿いに国道が通るまでは、
「ネス湖」は人の近寄らない秘境であったため、
「ネッシー」も人に見つかることが無かったのだ、と。
なるほど、これは納得できる理由である。
それまで、誰も行かなかったからこそ、誰にも見つからなかった。
……。
だが、当然、ここで疑問符がつく。
本当に1933年まで、この「ネス湖」に
誰も近付かなかったのだろうか?

改めて、データを見直してみたところ、
意外なことが判明したのである。

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