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楽しいUMA ネッシー 〜その1

更新日:

世の中には「UMA」というものがある。

「UMA」。
「馬」ではない。
「ゆー、えむ、えー」と発音するのが正しいようだが、
これは「Unidentified Mysterious Animal」の略で、
日本語では「謎の未確認動物」という意味になる。
そうかそうかと、この「UMA」という言葉を外国人に使うと、
これが全く理解してもらえない。
それもそのはず、この「UMA」というのは、
日本人が独自に作り出した、いわゆる和製英語で、
日本以外では通用しない英単語である。
では、外国では「UMA」のような未確認生物のことを
何と呼ぶかといえば、「Cryptid(クリプティッド)」という。
これがどういう意味かと英和辞典を引いてみると、
そこには「Cryptid」という単語自体が、載っていない。
似た様な綴りで「Cryptic」という単語があり、
これには「隠れた、秘密の、神秘的な、謎のような」
というような意味がある。
恐らくはこの「Cryptic」をもじったものだと思われる。

この「UMA」には、様々な種類のものがあるのだが、
やはり大きく人々の関心を誘うのは、サイズの大きいものである。
大きいといっても、ゴジラの様に巨大である必要は無く、
せいぜい人間大から、犬くらいの大きさであっても、
人々の関心を誘うようである。
ただ、やはりサイズの大きい「UMA」ほど、
より多くの人の関心を、誘う傾向にあるようだ。

正直言えば、自分はこの手の「UMA」の話が好きだ。
かなり眉唾物の「UMA」も含め、
そういった類いのものには、非常に関心を誘われる。
もちろん、それを信じる、信じないというのは、
また別の話になるのだが、とりあえずその手の話があれば、
積極的に耳を傾けていく、というのが自分のスタンスである。

この「UMA」の中で、もっとも良く知られているのが、
「ネッシー」だろう。
イギリスの北部にある「ネス湖」に生息しているという謎の怪物。
これまでに数多くの人が、これを見たと証言しているのだが、
今までのところ、その存在を証明できるような証拠は
見つかっていない。
もちろん、数々の目撃証言の他にも、
ネッシーを映したとされる写真や、映像も存在しているのだが、
ずばりいって、どの写真についても不鮮明で、
それをいくら見てみたところで、
ネッシーのはっきりした姿は分からない。
ただ、広く一般に認識されている「ネッシー」の姿というのは、
恐竜「プレシオサウルス」のような、首長竜であるとされる。
ネッシーの姿を捉えたとされる写真の中には、
この首長竜によく似たシルエットを持っているものも、
多く存在している。
もちろん、現在、世界中のどこにも首長竜は生息していないので、
ネッシーが本当に首長竜ということになると、
これは非常に希少価値のある生物、ということになる。

だが現在、「ネッシー」の姿を捉えたとされる写真や映像の中には、
これはどう見ても首長竜じゃないだろ?というものも多く存在する。
写真で多いのは、首長竜がその首を水面上に突き出しているものだが、
それと同じか、あるいはそれ以上の割合で、
水面上にいくつかの「瘤」が映っているものや、
波ともなんとも形容し難い、
ヘビやウナギのようなヒモ状のものが、映っているものである。
ことに動画ということになると、
首を水面上に持ち上げているようなものはほとんど無く、
波とも、ウナギなどの型状をした「何か」が
水面近くを泳いでいるように見えるものばかりである。
これらのことから、実は「ネッシー」というのは、
巨大ナマズ(実際にヨーロッパには
2m以上のサイズのナマズがいる)や、巨大ウナギ、
あるいはキャビアなどを取るチョウザメなのではないか?という説も
強く信じられているのである。

まず、この「ネッシー」の棲むという、
「ネス湖」について調べてみよう。
この「ネス湖」は、イギリスの北部スコットランドにある湖だ。
幅が2km、長さが35kmもある細長い湖で、
深さはなんと230mもある。
地図で見てみれば分かるが、「ネス湖」のあるイギリス北部には、
「ネス湖」程の大きさは無いものの、
これと同じような形をした湖が、相当数点在している。
というのも、元々この辺りにある湖は、
フィヨルド(氷河の浸食で出来た深い谷)に水がたまったもので、
230mという湖としては非常に深い水深も、
その成り立ち故のものなのである。
これらの似たような湖群の中で、
「ネス湖」は最大の貯水量を誇っている。
その巨大さ故に、「ネッシー」のような未確認巨大生物の存在が
信じられているのであろう。
この「ネス湖」は、右上から左下へと、斜めになっており、
右上の部分から10kmほど川を下っていくと、
すぐにマリー湾という海に至る。
意外とすぐである。
身近な例を挙げてみれば、たつの市の「龍野大橋」から海まででさえ、
12.6kmの距離なので、「ネス湖」と海は
これより近いということになる。
実は「ネス湖」の左下にも川がついており、
これを辿っていくと、同じような2つの細長い湖を経て、
今度は反対側のリニ湾という海に繋がっている。
つまり「ネス湖」から出ている川は、マリー湾からリニ湾まで、
およそ95kmに渡ってイギリス北部を貫通しており、
その特徴的な地形を活かした、カレドニア運河も作られ、
ここを多くの船が利用しているというのが、実情である。

次に、「ネッシー」の記録について、
その記録を年代的に並べてみよう。
「ネッシー」の記録で、もっとも古いものは、
西暦565年、アイルランド出身の聖職者・コルンバの
伝記の中のものであるとされることが多い。
当時、コルンバはスコットランド北部にて、
異教徒へのキリスト教布教に取り組んでおり、
その途中で、「ネス湖」の怪物に遭遇し、
これに立ち去るように命じた。
怪物はコルンバの言葉に従い、湖の中に姿を消したという。
問題をいうのであれば、怪物の容姿について、
ひとことの記述も無いところであろうか。
さらに、このコルンバの伝記だが、
彼が死んでから100年ほど後に書かれたものだということだ。
そうなってくると、情報の正確性に大きな疑問符がつく。
これは歴史書というよりは、物語に近いものらしく、
実際、ストーリー的にもどこかおとぎ話然としている所がある。
これを「ネッシー」の目撃情報とするには、
やはりちょっと無理があるようである。
(さらにコルンバの伝記の中では、「ネス湖」ではなく、
 「ネス川」となっているという話もある。
 この「ネス川」は当時、「ネス湖」とは繋がっておらず、
 「ネス湖」と「ネス川」が繋がったのは、はるか後年、
 先述したカレドニア運河によってである。
 そういう点を省みても、やはりこの話はただのおとぎ話で、
 それを「ネッシー」の目撃例とするのは無理がある)

では、その次の記録は?ということになるのだが、
「ネッシー」の目撃例をまとめているサイトなどをいくつか見ても、
565年の次は、1933年の
ドナルディナ・マッケイ夫妻の目撃例まで飛んでいる。
いきなり1400年近く、時間が飛ぶというところに
どうしても疑問の目を向けたくなるのだが、
実際、この1933年以来、「ネッシー」の目撃例は、
急速に増えていくのである。
このマッケイ夫妻の目撃例の後、湖畔の国道を車で走っていた
ジョージ・スパイサー夫妻が、道路を横切るような形で
巨大な物体が移動しているのを目撃している。
この巨大な物体は、クネクネと曲がる長い首と、
太い胴体を持っており、足がついていたかどうかは見えなかったという。
マッケイ夫妻の最初の目撃は、水面に現れた3つの「瘤」であり、
これを伝えた新聞記事にも、それが「生物」であるとは
書かれていなかったようだが、このスパイサー夫妻の目撃事件の後、
「ネス湖」に、謎の「巨大生物」が棲息している、
ということになったようである。
ちなみに最初に「ネッシー」を目撃したとされるマッケイ夫妻も、
その後、「ネッシー」の写真の撮影に成功している。
(その写真では、「ネッシー」は首長竜型である)

これらの1933年の目撃後、急速に増えていく
「ネッシー」目撃事件。
次回は、それらをじっくりと検証してみたい。

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