雑学、雑感、切れ味鋭く、思いのままに。

Falx blog 2

時事 雑感、考察 食べ物

ブラックチャンポンめん

更新日:

先日、いつものようにネットサーフィンをしていると
「ブラックチャンポンめん」なるワードが目についた。
イトメンから、そういうネーミングの新商品が発売されたらしい。

その情報の真偽を確かめるべく、早速、
イトメンのホームページにアクセスしてみると、
そのトップページに「ブラックチャンポンめん」の項目があった。
どうやら「チャンポンめん」(イトメン?)55周年記念の
限定商品ということで発売されたようだ。
トップページに掲載されている商品写真では、
いつもの黄色いパッケージではなく、真っ黒いパッケージの
5袋入りセットの写真が掲載されている。
さらに「ブラックチャンポンめん」の特設ページもあるのだが、
どうも、なんかよく分からない茶番劇が流れるだけで、
「ブラックチャンポンめん」がどういう商品なのかは、
いまいちよく分からない。

ネットで得た情報によれば、すでに発売されているということだったので、
それ以降は意識してスーパーなどに立ち寄り、
インスタントラーメン売り場を見て回るようにしていたのだが、
何軒か回ってみても「ブラックチャンポンめん」は見当たらない。
特設ページには「数量限定で販売」を書かれており、
さらに「お取り扱いのない小売店様がございます」の文字も。
「オンラインショップなら確実に買える」との情報もあったが、
他の地方ならともかく、イトメンの地元であるたつの市で
この限定商品が販売されていないなんてことはないだろう。
そう思って、スーパー回りを続けて今日、ようやく
「ブラックチャンポンめん」を販売している店舗を見つけ、
これを購入することに成功した。

改めてパッケージを手に取ってみる。
サイズ自体は、ノーマルの「チャンポンめん」と変わらないようだ。
パッケージの左上にはお馴染みのイトメンのキャラクター、
「トビッコ」が印刷されており、
「エビ・シイタケ付き」「無塩製麺」「植物油100%使用」という
いつものフレーズも印刷されている。
一方で、左下には黒服を着て、サングラスをかけた「トビッコ」が
印刷されており、その横に「魅惑の黒こしょう」という見慣れない文字が。
さらにその横に、お馴染みの調理例の写真が入っているのだが、
そのスープの色はいつもの透明感のあるスープではなく、
非常にどす黒い醤油色である。
パッケージをクルリと裏返してみると、そこには作り方、成分表示、
原材料表示という、いつもの印刷の他に「注意事項」なるものがあり、
そこには
「大変辛いので小さなお子様や辛みに弱い方は十分にご注意下さい」
とある。
作り方自体はいつもの「チャンポンめん」と変わらず、
何かを新しく入れるような行程はない。
ただ、「注意事項」からも分かるように、どうやらこれは
激辛系の味わいなのかも知れない。
(その割にはスープは「赤」色ではなく「黒」色だが……)

ラーメンで「ブラック」といえば、「富山ブラック」というのが思い浮かぶ。
自分は食べたことがないのだが、調べてみた所、
富山県富山市中心部発祥のご当地ラーメンで、
スープの醤油の濃度が高く、さらに上から大量の粗挽き黒こしょうが
かけられているという。
写真で見る限りでは、やはりスープはどす黒く、
まるで醤油そのものの中に、麺が入っているようにさえ見える。
黒こしょうが使われている所を見る限り、
今回の「ブラックチャンポンめん」は、この「富山ブラック」を意識して
作られているの可能性が高そうだ。
オリジナルの「チャンポンめん」は、どういうワケか
北陸地方でよく食べられているらしいので、
そちらの方の顧客への一種のファンサービスかも知れない。

これを手に入れた自分は、早速、1つ作って食べてみることにした。
袋を開封して中を取り出してみると、いつもの麺にいつものかやく。
スープの袋だけがいつもと違っている。
片手鍋に500mlの水を入れ、そこにかやくを入れて火をかける。
(パッケージの裏に書かれている調理方法では、
 お湯が沸騰してからかやくをいれることになっている)
お湯が沸いた時点で麺を投入し、これをほぐす。
ここまでの行程では、いつものチャンポンめんと何ら変わる所はない。
だが麺がほぐれ、スープを投入した途端、鍋の中が一変した。
スープは一瞬でどす黒く染まり、醤油の香りと、
こしょうの香ばしさが漂ってくる。
スープの色はどす黒いながらも、わずかに赤味を帯びており、
見ようによっては八丁味噌を溶かしたようにも見える。
そのまま丼にうつして、薬味なども全く加えず、
「素」のままで味わってみた。

レンゲでスープをすくってみる。
白いレンゲが黒く染まり、レンゲの底がハッキリと見えない。
恐ろしい色の濃さである。
ひとくちすすってみるとかなりしょっぱく、ぴりぴりとした刺激がある。
よくある唐辛子を使った激辛系ラーメンとは違うが、
確かに辛いといわざるを得ない。
先に触れた「富山ブラック」などは、肉体労働や運動後の塩分補給、
さらにはご飯と一緒に食べることを意識して、
塩辛い味付けにしているそうであるが、
この「ブラックチャンポンめん」もご飯と一緒に食べると
ちょうどいい感じになるかも知れない。
麺にも濃いスープが絡んで、これもご飯のおかずになりそうである。
ただ、濃いスープといっても、その濃さは「塩辛さ」「辛さ」が主で
豚骨ラーメンなどのような「脂」由来のコッテリ感とは無縁である。
そのせいか、味付け自体は全く違うのに、
やはりどことなく「チャンポンめん」らしさがある。
ひょっとすると、この不思議な共通感は
エビ・シイタケのかやくによるものなのだろうか?
ただ、従来の「チャンポンめん」のカロリーが406kcalなのに対して、
この「ブラックチャンポンめん」は487kcalと、
20%ほどカロリーは高くなっている。

さて、この「ブラックチャンポンめん」。
自分が買いにいった店では、全くバラ売りしておらず
5袋入りセットのみの販売となっていた。
つまり1回購入すれば、少なくとも
5回はこれを食べなければならないということだ。
裏面の「注意事項」にも書いてあった通り、
唐辛子系の激辛ラーメンとは違うものの、かなり塩辛いので、
強い塩辛さがダメという人は、試してみにくい。

が、それでもやはり55周年の限定商品ということなので、
イトメンファンとしては買って、試さざるを得ない。
いつごろまで、どのくらいの量が販売されるか分からないので、
もし店頭でこれを見つけた場合は、迷わず買っておいた方がいい。

Related Articles:

にほんブログ村 その他生活ブログ 雑学・豆知識へ
にほんブログ村

スポンサーリンク
スポンサーリンク

-時事, 雑感、考察, 食べ物

Copyright© Falx blog 2 , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.