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野菜高騰

更新日:

ここの所、野菜価格の高騰が続いている。

「ここの所」などと書くと、ともすれば、価格が高騰しているのは
ここしばらくのこと、みたいに受け取られるかも知れないが、
実際問題として、この野菜の高値については
去年の秋ごろから続いているというのが、自分の感覚である。
つい先日などは、インターネットの情報サイトで
ついに白菜1玉、1000円の壁を越えるか?なんていう話題が
取り上げられていたのだが、このままのペースでいくと、
遠からず、そのような価格になってしまっても
おかしくなさそうな勢いである。

正直な話をすれば、去年の野菜価格も決して安くはなかったと思う。
去年は大根などが、一番高い時期で1本300円もしていた。
去年は、我が家の畑で大根が大豊作であったため、
市販のそれを買うことはなかったのだが、
1本300円ということであれば、
やはり買うのを止めていたかも知れない。
何せ、去年の大根価格高騰時、スーパーなどの店先に並んでいた
大根はどれも品質が悪く、自分の作った大根と引き比べてみても、
全くひどい出来映えであった。
たいして太くもなく、しなびかけている様な大根が1本300円である。
我が家の畑には、それよりずっと大きく、新鮮な大根が
100本近い数、植わっていたのだから、
そんなしなびた大根に金を払うというのが、全く理解できなかった。
(まあ、去年は大根が豊作過ぎて、なんとかこれを消費するために
 11月ごろから3月中ごろまで、ほぼ毎日、
 大根を食べている状況だったせいもあるのだが……)
しかし、去年の大根価格の高騰はそれほど長くは続かなかった。
1本300円の価格をつけていたのは、本当に一時期だけで、
そのうちに価格はちょっとずつ下がり始め、
やがては1本200円ほどの価格で落ち着くことになった。
ところが、今年は大根1本350円オーバーとなり、
その価格のまま、値崩れすることもなく、高値を維持し続けている。
これは、全くの異常事態といってもいいだろう。

何故、今年はこんなに高値が続くのか?

実は理由はわかりきっている。
野菜の出来が良くないせいだ。
それを、何よりも如実に物語っているのが我が家の畑で、
今年の大根の出来はひどく、細くて短く、小さいものしか出来ていない。
秋ごろにやって来た台風の影響と、その後、早くから強烈に気温が下がり、
大根の成長が止まってしまったためである。
(まあ、自分の場合は、植え付けを去年よりも遅らせたために、
 寒さの影響をより大きく受けることになったのだが……)
うちの畑と同じことが、どうやら日本中の、
しかも少なくない大根畑で、起こっていたのである。
そしてそれは、大根畑だけではなく、白菜畑やキャベツ畑でも起こった。
結果として、大規模な野菜の成長不良が起こり、
商品として出荷できる野菜が少なくなってしまい、
大幅な価格の上昇に繋がった、ということらしいのである。

我が家の場合、大根の出来が悪くて小さかろうが、
これを食べるのは自分だけなのだから、普通に消費するだけなのだが、
いざ、これを売り物にするということになれば、
どれも規格外の不良品として、はねられてしまっていただろう。
去年の我が家の大根は、決して店売りのものに見劣りしなかったが、
今年の我が家の大根では、店売りのものには遠く及ばない。
そんなしょぼい大根しかないとはいえ、これを好きなだけ、
自由に食べられるというだけでも、他の一般家庭よりは
まだ、恵まれているといって良いのかも知れない。

野菜の価格には、地域性というものがある。
例えば、都市部と郊外では、自ずとその価格が変わってくる。
もちろん、価格は郊外の方が安い。
郊外では、自分のように家庭で野菜を栽培している家も多いため、
どうしても野菜の需要は都市部に比べて、低くなってしまう。
その分だけ、都市部に比べると販売価格も抑えられることに
なっているのである。
先ほど、1玉1000円を越えそうだとされていた白菜にしても、
我が家の周りのスーパーでは、4分の1カットで150円ほどである。
逆算すれば、1玉600円となり、1000円という価格とは、
まだずいぶんなひらきがある。
まあ、この価格の違いが、いわばたつの市の「田舎度」を
示しているともいえるので、手放しで喜んでいいのかは分からないが、
少なくとも、少しでも安く野菜を変える現状は、
ありがたいといえるだろう。

去年の秋ごろから始まった強烈な寒さは、
年を明けてからもずっと継続している状態だ。
当然、これは野菜の生育に大きな影を落とし、
その価格の高騰の大きな一因になっているのだが、
こういう状態が続けば、現れてくるのが
野菜ドロボウという不埒者である。
ここの所、ニュースでは「あちらの畑から白菜が盗まれた」とか、
「こちらの畑からブロッコリーが盗まれた」などという報道が多くなった。
たまにこの野菜ドロボウが捕まることがあり、
捕まえてみたら犯人は、隣町の同業者だったなんてこともあるようである。
全く道義もへったくれもない話であるが、
そういうことをしたくなる程度には、
野菜の価格が上がっているということなのだろうか?
野菜など、いくら大量に盗んだとしても、
それほど大きなカネになるわけでもなさそうなのだが、
(実際、100株や200株盗んだ所で、
 数万円から、十数万円程度の被害額の様である)
意外と現場さえ抑えられなければ、発覚しないものなのかもしれない。

ニュースなどを見ている限りでは、この寒さはしばらく続くらしく、
野菜の高値は当分の間、治まりそうにない。
家計に大ダメージを与える野菜価格の高騰だが、
大根(出来は悪いが……)をメインに食べている限り、
我が家に限っては、対岸の火事を決め込むことが出来る。

やはり、小さいとはいえ畑を持っていることは、
大きなメリットであるようだ。

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