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ワッフルにも種類がある。

更新日:


たつのの町を自転車で走っていると、
ある喫茶店の立て看板に
「当店のオススメ 焼きたてワッフル」
という文字と、ワッフルの写真が貼付けられていた。
例の格子模様が入ったワッフルで、
上から白い粉糖がかけられていた。

現在、ワッフルというと
この格子模様の入った固めのパンケーキが思い浮かぶ。
しかし、確か昔は
小さいパンケーキを柏餅のように折り曲げ、
その間にカスタードクリームを挟んだものだったはずだ。
いつの間に、ワッフルはその姿を
変えてしまったのだろうか?
そう思って調べてみると、何のことはない、
現在、思い浮かべる格子状のワッフルの方が、
ワッフルとしては正当なものらしい。

ワッフルは、小麦粉・砂糖・牛乳・バターを混ぜ、
発酵させた生地を、格子模様などを刻んだ
2枚の鉄板に挟んで、焼いたものである。
ベルギーのものが有名であり、
それ故に「ベルギーワッフル」と呼ばれることもある。

このワッフルの歴史を遡っていくと、
大概の所で、その大元は古代ギリシャの
「オベリオス(パンの総称)」に行き着くとしている。
調べてみた所、この「オベリオス」は穀物を粥状にし、
これを焼いたものらしい。
確かに、これはパンに似ているが、
厳密にいえばパンとは言い難いものがある。
この「オベリオス」が13世紀ごろにヨーロッパに伝わり、
15世紀に現在の蜂の巣のような凸凹のワッフルになった。
この凸凹のワッフルになった瞬間こそが、
現在まで続く、ワッフルの歴史の
始まりといえるのではないだろうか。

問題はこの「ワッフル」という言葉である。
ワッフルは英語で「waffle」となる。
これにはいくつかの意味があるが、

1・ワッフル(柔らかく焼いた菓子の一種)
2・くだらないおしゃべり

とある。
ワッフルというのは、他の何かを表す言葉ではなく、
そのまま菓子のワッフルのことを指している。
この「waffle」の元となったのが、
ドイツ語の「wafel」で、これは蜂の巣を意味している。
なるほど、あの格子模様の入った姿は、
確かに蜂の巣のように見える。
しかしこのドイツ語の「wafel」にも元があり、
それが印欧語の「webh-」であるとされている。
印欧語というのが、どうもはっきりとしないが、
インドからヨーロッパにかけて住むの民族たちの、
使う言葉のもとになった言語、
とでも解釈すればいいのだろうか。
この「webh-」は、「編む・織る」という意味である。

つまり、ドイツ人は蜂の巣を見て、
編む・織るという意味の「webh-」から
「wafel」という言葉を作った。
きっと規則正しく並んでいる蜂の巣の穴が、
編み目や折り目のように見えたのかもしれない。

次にイギリス人がワッフルを見て、
その姿が蜂の巣のようだと感じ、
ドイツ語の「wafel(蜂の巣)」から、
「waffle」という言葉を作り上げたということらしい。

これがいつごろ、どのような経路で日本に入ってきたのか?
実は、はっきりとした記録は残っていない。
ただ日本で、さっくりとした食感の
「ベルギーワッフル」が人気になる以前、
ワッフルといえば、ソフトなアメリカンワッフルであった。
これは生地をイーストで発酵させる
ベルギーワッフルと違い、
ベーキングパウダーで生地を膨らませている。
そのため、独特の柔らかい食感になる。
このアメリカンワッフルが主流であったということは、
ワッフルはアメリカからもたらされた可能性が高い。
日本独特の、カスタードクリームを挟んだワッフルも、
その生地はアメリカンワッフルに近いソフトなタイプだ。
(そもそも、ソフトな生地でなければ、
 生地を折り曲げて、クリームを挟むことが出来ない)

このジャパニーズワッフルは、明治時代から作られており、
その「元」になったと思われる、アメリカンワッフルも、
やはり明治時代に、日本へ持ち込まれた。
明治30年代に「パンケーキ」が持ち込まれたことは、
「ホットケーキ」の回で書いたが、
このパンケーキの生地と、ワッフルの生地は、
その成分が非常に似通っている。
両者とも、ベーキングパウダーを使って
生地を膨らませる点も、全く同じだ。
違いはフライパンで焼くか、専用の型で焼くかだ。
ということは、
まず、フライパンで焼ける「パンケーキ」が持ち込まれ、
続いて、ほぼ同じ生地を使って作れる「ワッフル」が
持ち込まれたのではないだろうか?
ワッフルは、型があればすぐに焼けるし、
その型を、国内で自作することも出来ただろう。
明治30年代には鯛焼きも作られている。
鯛焼きの型が自作できるなら、ワッフルの型など、
いとも簡単に自作できるに違いない。

こうして長らく、アメリカンワッフルと
ジャパニーズワッフルが食べられ続けてきたが、
1980年代にベルギーワッフルが紹介されるや、
これが大ヒットし、たちまちワッフルの主流となった。

いまや、スーパーやコンビニなどでも
ベルギーワッフルが販売され、
アメリカンワッフルやジャパニーズワッフルは、
ほとんど目にしなくなってしまった。
カスタードクリームをたっぷりと挟んだ、
ジャパニーズワッフルは、
子供のころの大好物だったのだが、
最近では、ほとんど見かけなくなってしまった。

次に見かけるのが、いつになるかはわからないが、
そのときには買いそびれず、
久々のジャパニーズワッフルを楽しみたいものだ。

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