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泡盛〜その1

更新日:

By: ume-y

前回、ちょっと触れたことなのだが、
友人が家族と一緒に沖縄旅行に行き、そのお土産をもらった。

あー、あの湿布薬の臭いのする炭酸飲料のことか、
と思った人は、もう一度冷静に前回の記事を読み返してほしい。
沖縄土産ということで手渡されたのは、
あくまでも沖縄の地酒であり、
前回のテーマであった「ルートビア」は、
希望者にその場で飲んでもらうという、いわば選択式の
オマケのお土産であった。
そう、正式に沖縄土産として渡された沖縄の地酒こそ、
今回のテーマである「泡盛」である。

友人が沖縄に滞在中、自分を含む友達連中に
「沖縄土産は泡盛がいいか、沖縄のビールがいいか?」
という連絡が来た。
選択肢がアルコールしか無い所に、友人の性格が出ているが、
これはちょっと悩む選択肢である。
「泡盛」というのは、今や全国に知られる沖縄の地酒だ。
グルメマンガ「美味しんぼ」の中でも取り上げられており、
あのマンガで「泡盛」の存在を知ったという人も
いるのでは無いだろうか?
一方、沖縄のビールといえば、オリオンビールというのを良く聞く。
友人が買ってくるのが、このオリオンビールかどうかは分からないが、
こちらの方も、沖縄以外ではあまり目にすることは無いようである。
自分は元々酒飲みではないので、
「泡盛」も「オリオンビール」も、今までに飲んだことが無く、
どちらかをお土産でということになれば、
これはちょっと迷ってしまう。
ただ、どちらが味の予測がつかないか?ということになると、
これは「泡盛」ということになる。
「オリオンビール」の方は、沖縄のメーカーが作っているとはいえ、
所詮はビールである。
基本的な味わいは、こちらで販売されている大手メーカーのビールと
大きく違っているということは無いだろう。
だが「泡盛」の方は違う。
大雑把に言えば、こちらの方は
米を原料にした蒸留酒ということになるので、
まあ、焼酎に似た感じのものなのかもしれないが、
「泡盛」を焼酎ということはない。
「泡盛」は「泡盛」という、1つのジャンルを作り上げている。
そうなってくると、やはり、ここで飲んでみたいのは
「泡盛」ということになってくる。
そんなわけで、友人には「泡盛」の方をお土産として頼んだ。

正直に言えば、一抹の不安が無かったわけでもない。
自分はあまり酒を飲む方ではなく、
自分で酒を買って飲む、ということ自体、ほとんど無いことなのだが、
かつて一度だけ、焼酎というものに手を出してみたことがあった。
ちょうど、大学生のころである。
当時、住んでいた九州という土地柄もあり、
焼酎というのは、一種の地酒のごとき感があった。
それを、持ち前の好奇心から、
どんなものなのか試してみたくなったのである。
まあ、ホントにお試しに過ぎないのだから、
ちゃんとした銘柄のものを買ってくるようなことはしない。
年を重ねた今でこそ、酒の中には、安いものだと
箸にも棒にもかからないようなものがあることを知っているが、
そんなことを欠片も知らない当時の自分は、
アパート近くの酒屋の前にあった自販機で、
ワンカップの焼酎を購入した。
値段も100円程という、まあ、当時の自分が買っても
全く懐の痛まない金額だった。
で、これをアパートに持ち帰り、
早速、飲んでみようとフタを開け、口に近づけて見た。
その途端、思わず「ウッ」と眉をひそめてしまった。
漂ってくる臭いが、あまりに強かったからである。
しかも、その臭いには覚えがあった。
病院に置いてある、消毒用のアルコールの臭いだ。
あれと全く同じ臭いが、目の前の焼酎から漂ってきた。
一瞬、間違えて消毒薬でも買ってきたのかと思ったくらいだ。
だが、ラベルを確認してみると、間違いなくそこには
焼酎のラベルが貼られている。
九州の人間はこれを飲むのか……と、しばし呆然となったが、
まあ一応人間の飲み物であるからには、
飲んでみても死んだりするようなことはあるまい。
覚悟を決めて一口飲んでみたのだが、これがマズい。
それこそ、消毒用のアルコールを口に含んだのではないかと
思えてしまうような味だ。
さすがに残りを飲む気にはならず、流しに捨ててしまった。
そんな経験もあったものだから、
焼酎と似た作りである「泡盛」に、若干の不安を抱いてしまうのも
それはそれで無理の無いことだろう。

友人から渡された「泡盛」は、50ml入りの小瓶である。
あの酷い経験をしたワンカップの焼酎で180mlなのだから、
その3分の1以下の容量である。
黒いラベルには、白抜きで「琉球泡盛 島唄」と書かれており、
その肩の部分には「黒麹の本場」と書かれている。
小さいとは言えど、しっかりとしたメーカーの製品らしい。
「お酒は適量を」という注意書きもあるのだが、
50mlという内容量を考えれば、
1回で全て飲み切っても問題はあるまい。
お猪口に入れても、精々が2杯分という所か。
原材料は、ただ「米こうじ」となっており、
その後ろに括弧付きで「タイ産米」と書かれている。
アルコール分が30%となっているので、そこそこ強い酒の様だ。

ビンの封を切り、備前焼のお猪口の中に「泡盛」を注ぐ。
色というのは全くついておらず、水の様に無色透明だ。
一口飲んでみるべく、恐る恐る口元へと近づける。
かつての焼酎のときの記憶が蘇ってくる。
だが、あの時とは違い、消毒薬のような臭いはして来ない。
その代わりに、ほんのりと酒の香りが立ち上ってくる。
自分は酒飲みではないので、
やれフルーティだとか芳醇だとかの表現をすることは出来ないが、
香り自体は日本酒のそれに近い感じだ。
無論、嫌悪感を感じるようなことは無い。
そのままお猪口に口を付け、一口、口に含んでみる。
アルコール分30%と印刷されていたので、
かなり強烈な味をイメージしていたのだが、これがかなり飲みやすい。
普通の日本酒よりは、アルコール分の強い感じはするのだが、
思わずむせ返るようなことにはならず、すっと飲むことが出来る。
アルコール分がキツそうなので、
2回に分けて飲もうと考えていたのだが、
なんのことはない、飲みやすかったためにサッサともう1杯注いで、
1回で飲み切ってしまった。
結構、アルコール分が高かったわりには、強く酔うようなことも無く、
ほんのりとした酔い加減であった。
(まあ、この辺りは体調なども関わってくるので、
 誰が飲んでもそうなるとは限らないいが……)

と、ここまで書いておいてアレだが、
結構、長くなってしまったため、
「泡盛」についての歴史・由来などは、
また次回、ということになる。

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