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イタチ捕獲作戦〜アフター

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さて、前の報告では、無事にイタチを捕獲したことを書いた。

今回の捕獲の目的は、
イタチを捕って食べることではなく、
我が家の天井裏で暴れ回っていたイタチを捕まえ、
悪さが出来ないようにすることである。
言って聞いてくれる相手ならともかく、
イタチ相手には、説教してみた所でどうなるものでもないだろう。
そうなってくると、とれる手段は2つだ。

1つは、もっとも短絡的な方法、イタチの殺害である。
さすがにこの方法をとるのは、ちょっと抵抗がある。
いくら憎々しい相手とはいえ、
そうそう殺意というものは、沸いてくるものではない。
ただ、再び、うちの近辺に放逐するわけにもいかないので、
本当に最悪の場合は、この方法をとるしかない。

もう1つは、イタチが帰って来れないほど遠くに、
これを放逐することだ。
犬なんかには帰巣本能があり、遠く離れた場所に捨てても、
帰ってくることがあるらしいが、
イタチにそれがあるかどうかは、疑わしい。
よしんば、それがあったとしても、
今回、捕獲したイタチは、我が家に住んでいたわけではない。
恐らく帰ってくることはないだろう。
平和的な解決、ということを考えるのであれば、
とる方法はこちらだ。
しかし、いくつか問題があった。

一番の問題は、「イタチの最後っ屁」と呼ばれる悪臭である。
イタチは、その愛くるしい容貌とは裏腹に
かなり凶暴な生き物のため、気軽に別の箱や、袋には移せない。
そうなると、当然、罠であるゲージに入った状態のまま、
移動させなければならない、ということになる。
だが、金網で出来ているゲージ罠では、イタチの悪臭を防げない。
普通の車でこれを運ぼうとした場合、
下手をすれば、車内で「最後っ屁」をかまされてしまい、
車の中に臭いがこもってしまう。
モロにくらえば、スカンクのそれに匹敵するといわれるほどの
イタチの「最後っ屁」である。
車内のような閉鎖状態で、ソレを食らったら……、と考えると、
背筋の凍る思いがする。
そのせいで運転手が、運転をしくれば、
それこそ命の危険すら発生することになってしまう。

そうなると、当然、ゲージの運搬には、
運転席とは別に、荷台のついているトラックでということになる。
もっとも、適当なのは軽トラックだろう。
荷台にちょいとゲージ罠をのせ、そのまま運んでいけば良い。
例えイタチが「最後っ屁」をかましたとしても、
走っている車の上であれば、こちらに被害は出ないし、
悪臭も、あっという間に流れ去ってしまう。
しかし、この軽トラックの手配が難しい。
知り合いには、軽トラックに乗っている人間がいないからだ。
あちこちに声をかけた結果、
弟が、会社から軽トラックを借りてきてくれることになった。

ただ、1つ問題があったのは、トラックを借りれるのが、
翌日になるという点であった。
それまでの間は、ゲージ罠の中にイタチを入れたまま。
放置しておかなければならない。
もっとも、イタチがどんなに頑張った所で、罠は破壊できないし、
うるさい鳴き声を上げて、鳴き続けるようなこともないので、
特にどうという問題があるわけでもない。
罠をおいてあるのも、家の裏の目立たない所のなので、
近所の子供たちが、いたずら半分に手を出して、
怪我をさせられてしまうようなこともないだろう。
罠の中にイタチを入れたまま、
一晩、放置しておけば良いだけである。

罠を手配してくれた友人も、
イタチはしっかりと見たことがないと言って、これを見に来た。
罠にかかったばかりの朝方とは違って、
友人が見に来たときには、随分とおとなしくなっていた。
そのためか、その愛くるしい見た目から、
目の前の生物が、凶悪極まりない有害鳥獣であるというふうには
捉えていない節もあった。
裏の畑の老夫婦も加わって、
のんびりとイタチを見物して、帰っていった。

友人が帰ってしまうと、
家には自分とイタチの2人(?)だけである。
逃げられることはないと分かっているが、
それでもつい、何回も様子を見に行ってしまう。
そういうときのイタチの態度は、極めて凶暴だ。
金網に跳びつき、「ギッ!」という大きな鳴き声を上げて、
自分を威嚇してくる。
敵意丸出しだ。
友人や、裏の畑の老夫婦と接しているときとは、エラい違いだ。
もっとも今回、罠を仕掛けてイタチを捕まえた張本人は自分だし、
これまでにも、天井裏に侵入したイタチに小石を投げつけたり、
天井板をドンドンと叩いて、
これを追い回したりしていたわけだから、
イタチにしても、自分は憎むべき「敵」ということになるだろう。
無論、こちらにしても、散々天井裏を走り回られ、
所々に糞や尿をされ、挙げ句の果てはに鳥の死骸を持ち込んで、
これを食い散らかされたのである。
相手を憎む、という点では、こちらもイタチに負けていない。
しかし、そんな仇敵を捕えたということで、
こちらには精神的な余裕が生まれている。
思わず、相手を煽るようなセリフが口を出る。

「ふっふっふ、無様な姿だなぁ!」
「お前の運命は、私の掌の上にある!」
「いくら暴れてもムダだ。
 その檻は、お前の力では壊せないように、
 計算されて作られている!」

そんな風なことを言いながら、ゲージを突いてみる。
まるで、仮面ライダーを捕まえた、
ショッカー首領のようなセリフだが、
気分はまさにそれと同じである。
今まで、「仮面ライダー」を見るたびに、
どうして捕えたライダーをすぐに殺さないのか不思議だったが、
なんのことはない、これまでに何度も煮え湯を飲まされた相手が
目の前に捕えられているとき、
これを捕まえた側は、どうしたってああしてしまうものなのだ。

こうして一晩、ゲージに入れたままイタチを放っておいた。
身体の小さい動物というのは、
わりとこまめに栄養を取る必要がある。
どうも、イタチもそうだったようで、
一晩おいただけで、かなりグッタリとしてしまった。
自分を見れば、まだまだ威嚇してくるものの、
昨日のような迫力はない。
昼前に弟が軽トラに乗ってやってきた。
弟も、滅多に目することのないイタチを前にして、
携帯のカメラで何枚も写真を撮っている。
ひととおり写真撮影が終わると、
そのままゲージを荷台にのせ、出発する。
とりあえず、イタチを放すのは、
我が家から相当に離れていなければならない。
さらにいえば、人家の近くであれば、
今度は他所の家の天井裏に忍び込んで悪さをするだろう。
さすがにそんなことになったら、迷惑この上ない。
つまり、イタチを放す場所は、
我が家からも人家からも離れていなければならない。

色々と考えてみて、どことは言えないが、
深い山の中に放すことにした。
そこならば、近隣に人家はないし、
どこかに迷惑がかかることもないだろう。
それに、かつて自分がその山に登った際、
山中にてイタチが生息しているのを、目にしていた。
少なくとも、イタチが生きていける環境なのは確かである。

ウネウネと曲がりくねった山道を登り、
適当な場所を見つけて、イタチをゲージから放した。
ゲージから出たイタチは、車に酔いでもしたのか、
しばらくグッタリとしていたが、やがて山の中へと消えていった。

これで、今回のイタチ捕獲作戦は、無事完了した、
……ワケではない。
一応、イタチがあの1匹だけとは限らないので、
引き続き、同じ場所に罠を仕掛け続けている。
1週間ほど様子を見て、何もかからないようであれば、
(ネコはかかるかも知れないが……)
今度こそ、本当の作戦終了ということになる。

果たして、2匹目のイタチは存在しているのか?
出来れば、このまま何事もなしに、終わってほしいものである。

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