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イタチ捕獲作戦 中間報告〜その1

更新日:

さて、何日か前、我が家にやってきているイタチの行為が
だんだん目に余るものになっていき、
ついに、捕獲作戦を決行するに至った経緯を書き込んだ。
以降、何日か過ぎた。
ひょっとしたら、あのとき仕掛けた罠はどうなった?
と、気にしている人も、いるかも知れない。

今回は、イタチ捕獲用のゲージ罠を仕掛けて以降、
どのようなことになっていたか、報告したい。

前回、イタチの侵入経路のすぐそばに、
バネ仕掛けのゲージ式の捕獲罠を仕掛けた。
これは中に、エサを引っ掛ける鉤針がついていて、
ここにイタチの好みそうなエサを引っ掛けておく。
イタチがエサに釣られてゲージの中に入り込み、
鉤針についているエサをとろうとすると、
その鉤針のかすかな動きに反応して、ストッパーが外れ、
バネ式のフタが瞬時に閉まって、
イタチを捕獲するというものである。
フタの閉まるスピードは、まさに電光石火と言ってよく、
いかに動きの素早いイタチといえど、
それより早く脱出することは、出来はしない。
ゲージを貸してくれた猟師の
「チクワでも仕掛けておけば、イチコロ」
という言葉を充分に裏付けているように思えた。

しかし、初日は空振りであった。
一晩、チクワを吊るしておいたのだが、
罠が作動することなく、何も変化は起こらなかった。
もちろん、家の中にイタチが入ってくることもなかった。
まあ、そんなすぐに捕れるようなものでもないかなーと、
罠周りを点検していると、
良く見れば、エサであるチクワにかじられた跡がある。
端っこの方をひとかじりしてあるだけだったが、
間違いなく、何者かによって、チクワは食べられていた。
早速、友人にメールで報告すると、
「ストッパーに余裕がありすぎたのではないか?」
ということであった。
たしかに、誤作動してしまうといけないから、という理由で、
若干、余裕を持たせて仕掛けていたのだが、
どうも今回は、それが仇になってしまったらしい。
しかし、エサに反応したということは、
罠としての効果は、充分に発揮されているということである。
後は、エモノがゲージの中に入っているときに、
しっかりとバネ式のフタが閉まってくれれば、
無事にエモノの捕獲は完了する。

それで気を取り直した自分は、ストッパーの調整を
さらにギリギリのシビアな具合にして、
2日目の夜を迎えることになった。

翌朝、早速、罠を確認に行ってみると、
しっかりとフタが閉まっており、中に小型の動物が入っている。
シャーッ!と、やたらにこちらを威嚇してくる、真っ黒な動物。
思わずニンマリと笑い、ガッツポーズも出たが、
少しおかしいことに気がついた。
ん?真っ黒?
自分の知っている限り、イタチというのは
「茶色」の体色だったはずである。
では、今、目の前に捕まっているのは……?
改めて良く見てみると、それは黒いノラネコであった。
……。
なるほど、確かにイタチを捕獲するために罠を仕掛けたが、
別にそれにかかるのは、イタチに限定されているわけではない。
ネコが中に入れば、ネコが罠に引っかかるし、
タヌキが中に入れば、タヌキが罠に引っかかるであろう。
目の前のクロネコは、チクワに釣られて
ノコノコとゲージに入り込み、
エサを突いて、罠を発動させてしまったらしい。
まあ、狙った獲物ではなかったが、
罠が動物を捕らえてくれることは、これで明らかになった。
イタチを捕らえる日も、そう遠いことではあるまい。
そう考えた自分は、とりあえずセンサーカメラを持って、
友人の所へ向かった。
どんな風に罠に引っかかったのか、興味もあったし、
自分の罠の仕掛け方に問題はないか、
聞いてみたかったからである。
だが、センサーカメラの中に記録されていた映像は、
少なからず、自分をがっかりさせた。

カメラには2日分の映像が記録されている。
つまり、初日にチクワをかじった相手が何者なのか、
その姿も映っているし、
間抜けなクロネコが、罠に引っかかる姿も映っている。
映像データを順番に再生していくと、
一番最初に画面に映ったのは、白い巨体であった。
何のことはない、ネコである。
捕まった間抜けなクロネコとは違い、
まるまると太った、ブタのようなシロネコである。
このシロネコは首輪をしているので、どこかの飼い猫の様だ。
シロネコはあたりを警戒しながら罠の中に入っていき、
しばらくして出てきた。
罠は作動しない。
警戒して、あまりエサを食べなかったのだろう。
初日にかじられていたのは、このシロネコだったのだ。
次の映像では、罠のストッパーを調整し直している
自分の姿が映っていた。
さらに次の夜の映像。
やってきたのは、2匹のネコだった。
片方は、昨夜と同じブタのようなシロネコ、
そしてもう1匹は、捕まっていたクロネコ。
シロネコは太っていて、動きも鈍いのだが、
勘がいいのか、罠にはかからない。
クロネコの方は野良のせいか、
エサに対する執着が強いのだろうか?
見事に罠を作動させ、ゲージの中に閉じ込められて
アタフタと慌てまくっていた。

クロネコを逃がしてやって翌日。
朝、罠を確認してみると、昨日逃がしてやった
クロネコがかかっている。
……。
思わず目が合って、呆然としてしまった。
このネコには学習能力というものはないのだろうか?
自分は、ゲージの中のクロネコを散々威嚇して、放してやった。
これでもう、罠に引っかかることはないだろう、と思っていた。

翌日、やはり、同じクロネコが罠にかかっていた。
……。
さすがにちょっとイラッとしたので、すぐに解放せず、
何時間が放置しておいてから逃がしてやった。

その翌日、またクロネコが罠にかかっていた。
……。
かなり頭にきたが、捕まっているクロネコを良く見てみると、
昨日まで来ていたクロネコと少し違う。
身体がひと回りほど大きいし、顔にあった傷がないし、
何よりも昨日までつけていなかった首輪がついている。
なんと、自分が気がつかなかっただけで、
クロネコは1匹ではなかったのである。
センサーカメラで確認できたネコは、
シロネコとクロネコと1匹ずつだと思っていた。
しかし、黒いネコは2匹いたのである。

驚いたのは、本来の目的であるイタチの姿が
全く映っていなかったことである。
センサーカメラだけを設置したときには、
その姿をしっかりと捉えることが出来たのだが、
罠を設置してからは、センサーカメラの前はおろか、
家の中にも入ってきていない。
ひょっとすると、罠を仕掛けたことにより、
うちの周りにネコがうろつくようになり、
その結果、イタチがそれを恐れて、
うちに来なくなったのかも知れない。

もちろん、この状態に文句を言う気はないが、
イタチを捕まえるために罠を仕掛けているのだから、
ちょっと停滞している感は、否めない。

出来れば早めにイタチを捕獲して、
捕獲報告を書きたいものである。

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