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イタチ捕獲作戦

更新日:

以前、うちの庭にイタチが現れたことを書いた。

それだけならば、のどかな話なのだが、
イタチはまとめておいた生ゴミの袋を破り、
中身を荒らすようなマネをしでかした。
以降、イタチに関する話は全く書いてこなかったのだが、
実は事態は結構、深刻な状況になっていた。

というのも、イタチは家の屋根裏に上がり、
1階の天井裏を走り回るようになったのだ。
それだけでも大概なのだが、イタチは時折、
天井裏で糞尿をするようになった。
そのため、イタチが天井裏に入ってくると、
いつも押し入れの天井を外し、
そこから天井裏に入ってライトでイタチを照らして、
これを追い払っていたのだが、
さすがに何回も繰り返していたので、イタチも慣れてしまって
それまでに増して、家の中に侵入してくるようになったのである。

何せ、古い家であることだし、
中途半端な建て増しをしていることから、
各所に隙間が生じ、小動物にとっては
非常に侵入しやすい状況になっている。
(もっとも家の中にまで侵入してくるのは、イタチだけだが……)
しかも、どこで捉えてきたのか、小鳥を捕らえて天井裏に上がり、
そこで小鳥を食べていた痕跡まで発見してしまった。
さすがにここまでやられると、こちらも本腰を入れて
「イタチ対策」を立てていかなければならない。

早速、猟師をしている友人に相談に行った所、
まずは、侵入経路を確認しようということになった。
確認も何も、うちは小動物が侵入できるような隙間なら、
いくらでも存在している。
(それも問題なのだが……)
これらを全て塞いでしまえば、
確かに侵入はしてこなくなるだろうが、
かなり費用がかかるし、
何より畑などを荒らされる被害はなくならない。
とりあえず、もっともイタチが侵入しやすいと思われる場所に、
赤外線センサーのついた暗視カメラを設置し、
本当に「そこ」を通ってイタチが侵入しているのかどうか、
確認してみることになった。
そこでイタチの姿を確認できれば、そこに捕獲罠を仕掛ければ、
かなりの高確率で、これを捕えることが出来るだろう。

かくして、床下の大きく穴の開いている箇所を
見張るような格好でセンサーカメラを設置した。
これを何日間か設置しておけば、そこをイタチが通っているか
目で見て確認できるというわけである。
カメラを設置したのが木曜日の朝。
そしてこれを解析してもらうために、
友人の所へ持って行ったのが、日曜日の朝であった。
ほぼ3日間、カメラを設置していたことになる。
この3日のうち、少なくとも1回は確実にイタチが天井裏に侵入し、
走り回っていたのを、追い払った。
もし、侵入場所が自分の考えていた通りであるのならば、
そこから侵入してくる際に、センサーカメラによって、
その姿を撮影されているはずである。
しかし、自分が覚えている限り、
3日間のうち、イタチが家の中に侵入してきていたのは、
その1回だけであった。
いざ、その姿を確認しようと意気込んでカメラを設置したが、
その途端、侵入してくる頻度が下がってしまった。
ひょっとしたら、侵入場所に設置されたセンサーカメラを
警戒しているのではないかとも思ったが、
本当にそうなのかどうかは、わからない。

友人に、センサーカメラを渡すと、
彼はUSBコードを繋ぎ、パソコンへとデータを転送した。
データを見た限りでは、
センサーカメラは十数回作動しているらしい。
もっとも、カメラが作動しても
何も映っていないこともあるので、
イタチの姿が捉えられているかどうかは、わからない。
このデータ転送には、結構時間がかかり、
30分ほど待たされることになった。

30分後、撮影されたデータを、ひとつひとつ確認していく。
一番最初のデータには、自分の手が映っていた。
どうやらカメラを設置し、そのスイッチを入れたときに、
カメラが作動したものらしい。
それは置いておくとしても、次のデータを見た瞬間、
あっ、となった。
いきなり、イタチの姿が捉えられていたのである。
パッと見には、猫のようにも見えるが、
もう一度再生し直し、鼻先の部分をスローで再生すると、
明らかに猫のそれとは違い、鋭く尖っている。
尻尾はわりとフサフサしており、
チョコチョコとカメラの前を走りすぎていく。
その後、残りのデータを全て解析してみたが、
半分以上のデータに、イタチの姿が捉えられていたのであった。
それは明らかに、自分が「侵入された」と
認識している回数を越えている。
つまりイタチは、自分の知らない所でも、
何度も我が家に(天井裏まで上がり込まないにしても)
侵入を繰り返していたことになる。
また、侵入してきた時間帯を見てみると、
昼間、まだ辺りの明るい時間帯にもやってきていたが、
それは全体のほんの一部で、
大方の場合は、日も沈み、辺りが暗くなってからやってきていた。

ただ、センサーカメラが捉えたイタチの姿は、
それほど鮮明ではないために、個体の判別までは出来ない。
すなわち、我が家にやってきているイタチが
1匹だけなのか、複数匹なのかということは、
カメラ映像だけでは判別できない。
データを見る限りでは、2匹以上のイタチが
同時に映っていることはなかったし、
それを匂わせる映像もなかったのだが、
こればっかりは、何ともいえない。
だが、少なくともこれで、
家の中に侵入しているのがイタチであること、
カメラを仕掛けた場所を、
頻繁に通っていることが明らかになった。
そうなると、後はこれにどう対処するかというだけである。

基本的には、罠を用いた「捕獲」を考えていた。
ホームセンターなどをまわり、
イタチ捕獲の出来そうな罠を見て回ったが、
あるのは筒状の「モグラ捕獲器」がほとんどで、
イタチを対象とした捕獲器は、全く見当たらない。
対象をイタチに限定しない、
万能のトラバサミのような罠もあったのだが、
はたしてイタチにどれほどの効果があるのか分からないし、
家の外に仕掛ける以上、自分が引っかかることは無いにしても、
イタチ以外の動物が、かかる可能性もある。
万が一にも自分以外の人間がかかるようなことになったら、
それはそれで厄介なことになりそうであるし、
人間でなくても、他所の家のペットなどがかかって
怪我でもすれば、それもまた厄介なことになる。

一瞬、毒を混ぜた餌でも用意しておいて、
それを食べさせて毒殺しようかとも思ったのだが、
これも、無関係な動物を殺してしまう可能性は高いし、
それが他所の家のペットだったりすれば、
厄介なことになりそうである。
また、毒を食べたイタチが、
上手く死体を回収できるような場所で死んでくれればいいが、
天井裏の回収不能な場所で死なれては、
そこで死体が腐敗し、面倒なことになる。

これも猟師の友人に相談すると、
同じ猟師仲間から、小動物を捕獲できる
ゲージ式の罠を借りてくれた。
一見した所は、金網で出来た長方形の箱で、
中に仕掛けた餌に動物が触れると、
バネ仕掛けのフタが瞬時に閉じて、これを捕獲するのである。
その猟師仲間に言わせれば、チクワでも仕掛けておけば
イチコロで引っかかるだろうということであった。
試しに罠を作動した状態にし、
棒切れで中の餌を引っ掛ける部分を突いてみると、
ガシャン!という音がして、瞬時にフタが閉まった。
なんとも頼もしい限りである。

早速、イタチの侵入経路にこの罠を仕掛けてみた。
果たして、イタチはこれに引っかかってくれるか、どうか?
友人の頼みで、イタチが罠にかかる所を撮影すべく、
罠に向けて、再びセンサーカメラも仕掛けてある。
もし、イタチが罠にかかれば、その姿を見ることが出来るし、
罠にかからなくても、イタチが罠に対し、
どんな反応をしているのか、わかるかもしれない。

見事、罠がイタチを捕獲した報告を書きたいものだ。

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