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選挙の週末

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先日の日曜日、つまり10月22日は衆議院選挙であった。

まあ、これは全国的なことなので、皆知っているだろうが、
我がたつの市ではこれにプラスして、市長選挙も行われた。
もともとは1週間前の10月15日に予定されていた選挙だったが、
衆議院の解散に伴い10月22日が選挙と決まったため、
予定を1週間遅らせて、これに重ねてきた格好である。
与党側にも、議員の不祥事が続いていたり、
結局、まともな証拠が出て来なかったものの、
首相が、いわゆる「モリカケ」問題で追及されており、
決して有利と言い切れる状況下での解散・総選挙では無かったのだが、
希望の党、民進党などの野党が、ドロドロとした
選挙対策を行ったことが裏目に出て、あまり支持が集まらなかった。
結果としては、与党側の圧倒的な勝利に終わったわけだが、
外から見ている分には、野党側が見苦しく動いて、
有権者から見限られた、というのが本当の所かも知れない。

今回の選挙には、議員を選ぶ小選挙区の選挙、
政党を選ぶ比例代表の選挙、そしてたつの市の市長選挙の他、
最高裁判所裁判官国民審査もあったため、
たつの市に在住している有権者は、
全部で4回投票しなければならなかった。

はるか南の太平洋上では、
超大型で非常に強い台風21号が発生。
これがちょうど、22日の選挙当日辺りに上陸してくるとあって、
これを避けるために、期日前投票をする人が大幅に増え、
日本各地の期日前投票所では行列ができ、
投票するのに、数十分も待たされるケースさえあったという。
この手のことは今後も起きる場合が考えられるので、
期日前投票所の規模の拡大など、何らかの対策が求められそうだ。
かくいう自分も、台風を避けて期日前投票に行くかどうか悩んだが、
台風の上陸が22日の午後あたりという予報であったので、
午前中の早い時間に傘をさし、散歩がてら投票に行ってきた。
自分が行かなければならない投票所は、
いつも最寄りの幼稚園に設置されるのだが、
これまでの選挙で訪れた際には、
一度も混雑しているのを見たことがない。
皆、時間がばらけているのか、
あるいは投票に行かない人が多いのかは分からないが、
数十分も待たされるハメになるよりはマシかも知れない。
かつて一人暮らしをしていたとき以外は、全てこの幼稚園で
投票してきたわけだが、出口調査などが来ることは一度も無く、
全くのどかな田舎の投票所である。
(一人暮らしをしていたときの投票所では、
 出口調査が来ていたことがある)

さて、選挙を終えてしまえば、後は台風対策をするだけである。
といっても、普段から飛ばされそうなものを
外に出したりはしていないので、改めてやるようなことは、特に無い。
精々が戸締まりを確認するくらいなのだが、
先週はずっと天気が悪かったため、戸締まりもしっかりとしてある。
前回、台風が来たときには、何カ所か雨漏りが発生したのだが、
これはよほど雨の量が多く、風も強く、さらに風の向きが一定で
長時間続かなければ漏れて来ないので、特に対策がない。
まあ、バケツ等の用意をしておけばいいのだが、
こちらの準備も、そう手間のかかるものではない。

夕方くらいになると、だんだん風が強くなり始める。
超大型台風の強風域に入ったようである。
ただ、この台風21号は、たつの市の南を
北東方向に進んでいくはずなので、
たつの市は台風の進行方向左側に位置することになる。
この「進行方向左側」という位置は、存外、被害が小さくなる。
これは台風そのものの進む方向と、渦を巻く風の向きが
打ち消し合う形になるので、風が弱まるためである。
台風からの雨雲と、秋雨前線が合わさって、
雨量が増えると予想されていたものの、
台風からの雨雲はこちらまで届いていないのか、
雨量もあまり増えていない。
インターネットで台風の進路予想図を見てみると、
我がたつの市は、赤い暴風域がわずかにかすめていく程度である。
この様子だと、強い風の吹く時間というのはほんのわずかで、
後は、普通の雨と変わらないかも知れない。
実際に、夕方以降、徐々に風は強くなり始めてはいるものの
雨の方はそれほど強くなく、たまに降りが激しくなる程度だ。
もちろん、雨漏りなども全く起こらず、状況はかなり平穏である。

ちょうど7時を過ぎたころに、NHKで大河ドラマが始まる。
どうやら、8時からは特別番組として「選挙速報」をやるらしく、
通常より、1時間ほど前倒しにして大河ドラマを放映するようだ。
定期的に、雨漏りする箇所を点検して回るが、
水が漏って来る気配は全く無い。
こりゃ、超大型で非常に強いという触れ込みも、
看板倒れに終わるのかなー?と、ネットで台風の情報を調べてみると、
これが各地で、結構、大きな被害をもたらし始めている。
たつの市は近畿地方の西の端にあるため、
今回の台風の暴風域は、かすめていく程度だが、
逆に紀伊半島を中心とした和歌山、大阪、奈良、三重などの各県では、
河川の氾濫なども起こっており、避難指示の出ている所もある。
大阪などでも車が流された、などという情報もあり、
暴風域と大雨の重なっている地域では、かなりの被害が出ている様子だ。
これは大変なことになったなー、とテレビを見ると、
そんな台風情報はほとんど流れず、ひたすらに「選挙速報」である。
まあ、民放各社がそれをやるのはまだいいとしても、
NHKまでが一緒になって「選挙速報」を流し続けるというのは
どういうことだろうか。

確かに「選挙速報」は、国の行く末を決める大きな情報であるが、
そんなものは後になって、まとめて新聞で読んでも
何も状況は変わって来ない。
その放送によって、選挙結果が左右されるわけではないからだ。
だが、台風の方は違う。
刻々と変化する台風の状況や、自治体から出る避難情報、
河川の氾濫情報に、公共交通の状況まで、
リアルタイムな情報が強く必要とされており、
その情報いかんによっては、人の生死すら左右しかねないのである。
公共放送たるNHKが、台風情報を流さなければ、
それらの情報を得ることの出来ない人も多いのである。
たしかに「選挙速報」は重要であるし、前々から準備していただろうし、
そこそこ視聴率もとれるプログラムかも知れないが、
国民の命に関わる事態であれば、それらをバッサリと切り捨てて、
台風情報を伝え続けることこそ、公共放送の役目ではないのか?

実際の話、22日に台風が上陸し、
23日未明に暴風域を抜けるまで(あくまでもたつの市の話だが)
NHKの放送は「選挙」についての報道が大半だった。
選挙結果は各党悲喜こもごもで、それらについては
後に総括される(別に殺されるというワケではない)だろうが、
今回のNHKの放送姿勢だけは、ただちに厳しく糾弾されるべきである。

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