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イモ掘りと言えば何を思い浮かべますか?

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以前、「キクイモ」の回に
キクイモを育てていることを書き、
「台風一過」の回に、キクイモが全滅したことを書いた。
巨大なキクイモの地上部分が、台風の強風に耐えられず、
ポッキリと折れてしまったのだ。
枯れてしまったものや、
根から倒れてしまったものについては、
すでに畑から片付けておいたのだが、
この折れたものに関しては、
無理に片付けず放っておいた。
折れた茎にも葉はついていたからだ。
このまま地上部分が枯れるまで放っておいたら、
少しくらいキクイモが収穫できるのではないかと、
考えたのだ。

あれから約1ヶ月。
少しずつ弱り始めた地上部分が、ついに完全に枯れた。
とりあえず枯れた地上部分を取り除き、
「イモ掘り」をしてみることにした。
うまくいけば、少しでもキクイモが収穫できるはずだ。

それにしても、イモ掘りをするのは久しぶりだ。
ジネンジョのような天然のイモはともかく、
畑に植わっているイモを掘るのは、随分と久しぶりになる。
昔、婆さんが畑でイモを作っていたとき以降だから、
実に20年ぶりくらいである。

世の中には、様々なイモ掘りがある。
先に書いたジネンジョ掘りもイモ掘りであるし、
子供たちが、学校のイベントなどで
イモ掘りをすることもある。
インターネットで、「イモ掘り」というワードで
画像検索すると、無数のイモ掘り画像が出てくる。
そのほぼ全てが、「サツマイモ」を掘っている。
どうも世間で「イモ掘り」といえば、
まず「サツマイモ掘り」を指しているようだ。
自分も幼稚園、小学校と「イモ掘り」をしたが、
どちらも掘ったのは「サツマイモ」であった。
ツル状の地上部分を、鎌などで刈り取り、
地中に埋まっているサツマイモを掘り起こす。
土の中から獲物を掘り当てる、
宝探しにも似たイベントで、絶大な人気があった。
掘り返したサツマイモは、やがて給食で
「大学イモ」として子供たちに振る舞われる。
この辺りも、子供に人気のある理由だった。

このイモ掘り、幼稚園のころは、
とても楽しいイベントであった。

しかし小学校のイモ掘りは、
全く楽しくないイベントになっていた。

理由は極めて単純で、
婆さんが家の畑で何畝もイモを作っていたからだ。
小学生になると、これを掘り起こす手伝いを
させられていたのだ。
何畝も掘り起こすとなると、
スコップや熊手では追いつかない。
クワを振るって畝を起こし、イモが出てきたら回収する。
キツい肉体労働であった。
とはいっても、まあ、年に1度のことだし……と、
思われる人もいるだろう。
それは植えているのが、サツマイモのみだった場合だ。
畑で栽培するイモには、サツマイモの他に
ジャガイモも里芋もある。
うちの婆さんは、何故か里芋を作らなかったので、
自分の掘らされるイモは、
サツマイモとジャガイモだけだった。
サツマイモは1年に1回だけの収穫だが、
ジャガイモは1年に2度、収穫がある。
1年に3回は、延々と続く畝から
イモを掘らなければならなかった。
家でそれだけ過酷なイモ掘りをしているのに、
学校でお遊び感覚のイモ掘りなど、
楽しめるはずもない。

普通、イモ掘りに使うクワは、
先が3つに分かれている備中グワである。
しかし、うちの婆さんはこれをもっていなかったため、
全く普通のクワで、イモ掘りをしていた。
普通のクワでイモを傷つけずに掘るには、
畝の横から、なるべく深い所に、
クワを入れなければならない。
どうしても、おかしな角度でクワを振るうため、
普通に畝を起こすよりも、ずっと疲れてしまう。
さらにイモを傷つけないように。
深い所、深い所にクワを入れて、
土を崩すようにして、掘り進んでいく。
土が崩れてイモの姿が見えたら、
クワを振るうのを止めて、イモを掘り出す。
イモを取り除いたら、再びクワを振るい、
イモが出てきたら、これを取り除く。
延々と、これを繰り返すわけである。
先に書いたように、うちの婆さんは
里芋を作っていなかったので、
里芋の収穫については、詳しくは知らないが、
サツマイモとジャガイモに関しては、
全く同じ手順でイモを掘った。

さらに憂鬱なのは、イモを掘った後で、
しばらくはイモを使った料理が続くことになる。
というのも、クワでイモを掘った場合、
どんなに注意して掘っても、
イモをクワで傷つけてしまう。
これはスコップなどでイモを掘っていても、
たまにやってしまうことなので、
どうしようもない部分ではあるのだが、
傷ついたイモは、すぐに傷んでしまう。
当然、傷んでしまう前に、
食べてしまおう、ということになる。
そういうわけでイモを掘った日からしばらくは、
イモ料理が続くことになる。
サツマイモなら天ぷらや焼き芋、ふかしイモ。
ジャガイモなら肉じゃがにポテトサラダ。
コロッケにしてくれれば嬉しいのだが、
調理を担当していた母親が面倒くさがって、
楽な料理ばかりを作っていた。
それでも、スイカやイチゴのように
生で、そればかり食べさせられなかったために、
イモを嫌いになるようなことはなかった。
それだけは、不幸中の幸いであった。

話を、現在のキクイモ掘りに戻そう。

うまくいけば5~6個くらい掘れるかも、
と考えていたのだが、いざ掘り始めると
ゴロゴロとイモが出てくる。
しかもなかなかいいサイズのイモも出てくるのだ。
地上部分はほぼ全滅していただけに、
これはちょっとした驚きだった。
正直、まともなイモが掘れないことも覚悟していたので
嬉しい誤算だった。

折れた地上部分を残しておいたのは、
たった2株だけだったのだが、
それでも収穫できたイモは、
小さなバケツに山盛りになった。
もし台風の被害に遭っていなければ、
一体どれほどの収穫量になったのだろう。

結局、型のいいイモをいくつか選び、
種芋をくれた友人の所に持って行ったのだが、
それでも、相当な量のイモが手元に残った。
これをもう一度植えて、
来年、またイモを……と友人にいわれたが、
さすがにあれだけ風にふり回されたことを考えると、
ちょっとその気にもならない。

美味しく調理して、食べ切ってしまおうと思う。

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