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ウルトラマンジード〜第7話まで

更新日:

「ウルトラマンメビウス」以降、久しぶりに
毎週視聴することにした「ウルトラマンジード」。

本来の放送枠は、テレビ東京系の土曜朝9時からなのだが、
我がたつの市ではテレビ東京系列は受信できないため、
インターネットの動画サイト上での、配信を待つことになる。
毎週、テレビ放送が終わる9時30分ごろには、
動画サイトの円谷プロのチャンネルにて
最新話が更新される仕組みになっており、
その動画は次週まで、いつでも好きな時間に視聴することが出来る。
そのため、動画サイトを閲覧できる環境さえあれば、
かなり自由に、「ウルトラマンジード」を楽しむことが出来る。
自分も、この動画サイトを使って「ウルトラマンジード」を
視聴しているわけだが、この8月19日現在、
第7話までを、1話も欠けることなく視聴することが出来た。
今回は、それらの感想について書いていきたい。

さて、第1話で主人公は自らが悪のウルトラマン・ベリアルの
遺伝子を受け継いでいることを知らされ、
そのまま変身アイテム(?)を与えられ、
ウルトラマンジードの姿に戻る(本来、ウルトラマンたちの変身は
こういう風に表現すべきなのであるが……)ことが
出来るようになった。
どうして、基本形態ですら、カプセルによる融合を行なわないと
変身できないのか?という大きな謎をはらみつつ、
話が進んでいくごとに、変身に必要なカプセルが次々と手に入り、
放送前に発表されていた3タイプへの変身が可能となった。

ウルトラマンジードの基本形態といえるプリミティブ。
   (ウルトラマン×ウルトラマンベリアル)
力が強く、体も丈夫そうな格闘戦用のソリッドバーニング。
   (ウルトラセブン×ウルトラマンレオ)
動きが素早く、ミョーに滑らかなアクロスマッシャー。
   (ウルトラマンヒカリ×ウルトラマンコスモス)

この3形態の中で、もっとも異質なものが
第2の格闘戦用形態・ソリッドバーニングだ。
その体は、まるでロボットのような質感で、
変身直後には体の各所から、ブシュー!という音とともに、
白い蒸気(?)を盛大に吐き出す。
さらにパンチを打つ際や、ジャンプをする際には、
体各部についているバーニアからジェットが吹き出すという
意味不明な形態である。
これまでの「ウルトラマンシリーズ」の中でも、
ある意味、もっとも異質なデザインといっていい。
何故、ウルトラセブンとウルトラマンレオを混ぜ合わせて、
このようなロボットのような外見になってしまうのか?
ひょっとしたら、セブンのカプセルに入っているのは
本物のウルトラセブンではなく、
サロメ星人の作ったロボット・ニセウルトラセブンなのかも知れない。

主人公である朝倉リク(ウルトラマンジード)が、
基本の3形態に変身するためのカプセルを入手するのと、
ウルトラマンゼロをはじめとする、彼に関わる人物たちが
次々と登場してくる、というのが1~7話までの大まかな流れである。
その代わりというわけではないが、ストーリーの核心に触れそうな
「謎」の部分については、まだほとんど判明しておらず、
「謎」はますます増えていく傾向にある。
この物語にちりばめられている「謎」を、ちょっと列記してみよう。

・朝倉リク(ウルトラマンジード)は、本当にべリアルの息子なのか?
・どうして複数のカプセルを使わないと「変身」できないのか?
・ベリアルの用意したものと思われる基地が、
 何故リクに与えられたのか?
・怪獣や宇宙人、ベリアルにこだわりを持つ、ライハの過去は?
・モアの属している、宇宙人犯罪者を追う組織は何なのか?
・そもそも、ジードの世界(宇宙)は一体どこなのか? 
・ケイの正体は?ベリアルとの関係は?
・ベリアルは、一体、何をしようとしているのか?
・ゼロ以外のウルトラマンたちは、
 どうなっているのか?出て来るのか?

ちょっと考えただけでも、これだけの「謎」があるのだから、
「ウルトラマンジード」は、「謎」だらけの物語といっていい。
だが、この物語の「謎」の中で、自分が一番注目しているのが、

・第1話から主人公と行動を共にしていた、
 ペガッサ星人の子供「ペガ」とは、一体、何者なのか?

である。
このペガッサ星人の子供「ペガ」は、第1話の冒頭から
主人公・リクと行動をともにしている。
というより、すでに同じアパートの1室で同居しており、
リクとは随分と打ち解けた関係である。
(造花作りの内職をして、リクの苦しい家計を助けている場面も
 度々出てきている)
このジードの世界では、過去のシリーズよりも多くの宇宙人が
地球にやって来ているようなのだが、
普通の地球人たちは、そのことを知らない様子である。
そんな中で、普通に地球で暮らしている「ペガ」。
(主人公と、一部の人間以外には姿を見せないようにしているらしい)
かなり地球に馴染んでいるようで、地球人と同じ服を着ている。
性格は、やや気弱な所もあるものの、
主人公・リクの友達兼弟分として、いつも行動を共にしており、
リクがウルトラマンとして戦うようになってからも、
ずっと傍で、その戦いを見続けている。
地球人(リク)に比べると知能はかなり高いらしく、
リクとレイトが入れ替わった際にも、その知能でリクを助けていた。
第1話の最初から当たり前の様に、主人公の傍に居続けていて、
そこにいることに、誰も(視聴者も)違和感を感じていない。
だが、どうしてペガがリクと一緒に暮らしているのか、
2人がどういう経緯で出会い、一緒に暮らすようになったのか?
普通に重要な「謎」のはずなのだが、
そのマスコット的な存在感からか、誰もその正体を気にしない。
なんとも不思議な存在なのである。

だが、物語の雰囲気ということを考えた場合、
この「ペガ」という、パートナーの存在はかなり大きい。
普段から主人公と軽口を言い合い、
主人公が落ち込んだときは励まし、
主人公が喜ぶときは一緒に喜ぶ。
悪のウルトラマン・ベリアルの息子であり、
見た目の悪さから、一般市民からの支持を受けられないという
(作中では、TVによってウルトラマンジードの
 支持率調査が行われている。
 初登場時、懸命に怪獣と戦ったものの、全く地球人に信用されず、
 あまりに低い支持率が出たため、主人公・リクが
 「もう、変身しない」と拗ねる場面もあった。
 6話終了時点では支持率52%。
 もう1人のウルトラマンであるゼロが登場した際には、
 その正統派のかっこよさから、一気に人気を持っていかれた。
 街頭インタビューによれば、
 「ベリアルにそっくりな顔が気に入らない」
 ということらしい)
ともすれば、非常に暗鬱な展開になりそうなこのストーリーを、
曲がりなりにも明るい雰囲気で展開出来ているのは、
主人公・リクの傍に、彼の最大の理解者である
「ペガ」がいるためだろう。
主人公に、こういったパートナーがついているという点を見ても、
「ウルトラマンジード」は、従来のシリーズとは
大きく一線を画しているといえる。
ストーリーが進めば、いずれ「ペガ」の存在に
焦点が当たるときも来るだろう。
一体、リクと「ペガ」の間にどんな出会いがあり、
どのように過ごして来たのか、興味は尽きない。

現在、第7話終了時点で、ゼロが怪獣によって消滅させられ、
次回予告では、ゼロが新形態で復活することが示唆されている。
果たしてジードは、敵との戦いよりも厳しい
ゼロとの人気競争に勝利を収め、
支持率100%を達成することが出来るのだろうか?

これからの「ウルトラマンジード」の展開に期待したい。

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