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ドレミの歌とウルトラの母

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最近の記事を見ていると、どうも文章が長くなっている。

今回は反省を込めて、短めの記事にしたい。

自分の弱点は、音楽だ。

もちろん音楽を聴かせると、頭を抱えて苦しみだすというわけではない。

小学校、中学校と音楽の成績はひどかった。

高校の選択授業では、音楽だけは避け続けていたし、

流行の音楽にも疎かったし、楽器の演奏など考えたこともない。

その方面に関しての才能は、「皆無」と割り切って生きてきた。

だから自分が「音楽」関係のテーマを取り上げたからと言って、

あの音楽が良い、この音楽が悪い、などという話にはならない。

能楽の記事も書いたが、音楽に関しては、

せいぜい「迫力がある」「緊張感がある」くらいしか書けないわけだ。

そんな自分が今回、比較的「音楽」に関係の記事を書く。

もちろん、音楽的な感想は出てこない。

今回取り上げるのは「ドレミの歌」だ。

小学校の音楽の教科書にも載っているので、これを知らない日本人は

いないだろう。

この「ドレミの歌」が映画「サウンドオブミュージック」の

劇中歌だということを知ったのは、確か中学校の英語の授業だったと思う。

そこで「ドレミの歌」が歌われていた。

もちろん、英語でだ。

それを聞いた時に違和感を感じた。

ちょっと「ドレミの歌」の歌詞を書き出してみよう。

ドはドーナツのド レはレモンのレ ミはみんなのミ

ファはファイトのファ ソは青い空 ラはラッパのラ 

シは幸せよ さあ歌いましょう

ドとレはいい、英語になってもそのまま通用しそうだ。

しかしミがみんなになるのは、あくまでも日本語だからの話だ。

同じ意味でファとラはいいとして、ソとシもおかしい。

ソとシが空と幸せになるのも、日本語の場合のみだ。

ということは、映画の中で歌っている歌詞は、自分たちの良く知っている

あの歌詞ではないことになる。

そこが気になってオリジナルの歌詞を調べてみた。

それをそのまま和訳して書き出してみる。

ドはディアー、雌の鹿  レ(RAY)は雫、光り輝く太陽の

ミーは名前、自分を呼ぶ名前 ファーはずっと遠く

ソーは針と糸 ラはソーの次

ティー(シ)は紅茶のお供にジャムとパン

さあドにもどりましょう

どうだろうか?

日本の歌詞とは全く違っていることをわかってもらえるだろう。

特にシがティーであるのには英語との違いを感じさせられるし、

ラの投げやりっぷりには突っ込みたくなる。

あげくの果てには歌うのではなく、ドにもどってしまう。

もちろん音階的には、ドに戻るのが正しいのだが。

つまり日本の「ドレミの歌」の歌詞は、英語の歌詞とは全く関係ないことになる。

では我々のなじんでいる「ドレミの歌」の歌詞はどこからきたのか?

いや、誰が作ったというのか?

実はこの日本語版の歌詞を作ったのは、歌手のペギー葉山だ。

彼女はブロードウェイで見た「サウンドオブミュージック」のミュージカルに

感動して、その劇中歌の「ドレミの歌」を日本語で作り直した。

それが日本人のほとんどが知っている「ドレミの歌」の歌詞なのだ。

みんな、ファイト、青い空、幸せ、等々ペギー葉山の作った歌詞は

「サウンドオブミュージック」のストーリーをイメージさせるものになっている。 

で、ペギー葉山だ。

普通の人には、彼女はただの高名な歌手にすぎない。

だが我々特撮ファンに言わせると、彼女はウルトラの母ということになる。

わかりやすく言えば、彼女は「ウルトラマンタロウ」の番組中において

ウルトラの母の人間体を演じていたのである。

つまり我々特撮ファンに言わせると、

「ドレミの歌」はウルトラの母が作ったということになる。

……。

ここまで読んでくれた読者の、冷笑が聞こえてくるような気がする。

まあ特撮ファンとは、そういう面倒くさい人種だと思ってもらっていい。

さて、ついでと言ってはなんだが、同じようなネタをひとつ。

TVアニメ「アンパンマン」の主題歌は、原作者であるやなせたかしの

作詞によるものである。

実はやなせたかしは過去に作詞家をしていたことがあり、

その際「手のひらを太陽に」という有名な歌を作詞している。

これもまた、教科書に載るほどに有名な曲なので、

イチ雑学として覚えておいて損はないと思う。

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