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特撮、テレビ

仮面ドライバー

更新日:

かつて、仮面ライダーBlack RXが、専用マシン・ライドロンに乗った時、

「仮面ライダーが車に乗るなんて!」

という非難を受けた。

四六時中、車に乗っていたわけではなく、極稀に乗っていただけなのだが、

それでもこれについては、厳しい意見が多かった。

ひとつには、ライドロンがかっこよくなかったこともあるだろう。

そう、仮面ライダーの乗る車、ということで、

ライダーをイメージしたデザインになったのだが、

これがなんというか、致命的にダサかった。

これで懲りたのか、以降、仮面ライダーは車に乗ることもなく、

ライダーという名前のままに、バイクに乗り続けた。

中には、電車に乗る、という異色のライダーもいたが、

それでも、おまけ程度であってもバイクには乗っていた。

やはり仮面「ライダー」ということで、そこは外せなかったのだろう。

ところが今回、仮面ライダーの次作が発表された時、

ライダーファンの間には驚きと、失望(おおげさ)が巻き起こった。

新作「仮面ライダードライブ」において、

ついにライダーがバイクを捨てたのである。

巷には

「ついに仮面「ライダー」ですらなくなったか」

とか、

「これじゃ仮面「ドライバー」だ」

なんて声が溢れた。

毎回、新作ライダーが発表されるたびに、そのデザインについて

失望の声が上がることが多かったのだが、

今回、不思議なことにそれは少なかった。

頭に車のウイングがついていたり、ボディにタイヤがかかっていたり、

いろいろと突っ込みどころも多いデザインなのだが、

概ね、好意的に受け取られているようだった。

ライダーが乗る車も、RXのときとは違って、なかなかスタイルがいい。

バイクアクション自体、最近のライダーではほとんど見なくなっていたので、

この車でアクションをするのか、と考えるとちょっとわくわくする。

ただ、車のリア部分、本来ならウイングがついている部分に、

何故かタイヤが2つ、地面に設置しない状況でくっついている。

これはひょっとして、何かのギミックが仕込まれているのか?

ついているタイヤも、バイクのものではなく車のそれなので、

車が変形してバイクに、ということもなさそうである。

さすがに人型に変形して、怪人たちと戦うなんてことはないだろうが、

やはりギミックが仕込まれている車というのは、見ていて楽しいものだ。

ストーリーも、今までのものとはちょっと違い、

主人公は刑事ということである。

これまでも、「仮面ライダークウガ」では、

ライダーと警察の綿密な連携が見られたし、

「仮面ライダーアギト」では、3人いるライダーの1人が、

警察謹製のライダー、G3であった。

しかし主人公が、警察組織の一員というのは、今までになかったケースである。

自分は刑事ドラマが好きなので、珍しくストーリー部分にひかれる所がある。

できれば、骨太な刑事ドラマを展開してほしいものだ。

さて、この新ライダーを演じる竹内涼真は、

子供のころ、「仮面ライダークウガ」を見ていたという。

ついに、平成ライダーを見て育った世代が、ライダーを演じるようになったのだ。

長期シリーズのすごさを、ひしひしと感じる。

いずれ、彼を見て育った世代が、ライダーを演じるときが来るかもしれない。

スタッフの名前を見ていると、脚本の所に「三条 陸ほか」とあった。

その昔、黄金期の少年ジャンプを呼んでいた人なら、

「ドラゴンクエスト~ダイの大冒険」の作者として、覚えているだろう。

人気があれば引き延ばし、人気がなくなれば打ち切りという、

週刊少年ジャンプにおいて、わりときれいにストーリーを完結させた名作だ。

調べてみると、三条陸は以前にも「仮面ライダーW」で脚本を担当している。

考えてみれば、あれもライダーが私立探偵であり、

事件を解決する、というスタンスのストーリーであった。

そういう意味では、この刑事ドラマ仕立ての仮面ライダーは、

彼の作風にマッチしているのかもしれない。

さて、最近の仮面ライダーは、時折、妙なコラボをする。

つまり、え?そんな作品と共演するの?ということだ。

先輩ライダーと共演している分には、特に違和感もないのだが、

これが戦隊ヒーローや、他のヒーローとなると色々とややこしくなる。

あげくの果てに、「暴れん坊将軍」などと共演されると、

その作風の違いというか、ギャップに呆然とする。

もちろん、いい意味での話だ。

自分はそういう、共演チャレンジ精神は大好きだからだ。

そういう意味では、刑事ドラマ仕立てになる「ドライブ」に、

その手の刑事ドラマとの共演を期待してしまうのは、ダメだろうか。

ライダーのピンチに颯爽と駆けつける、「あぶない刑事」。

怪人たちをバンバン射殺していく、「大門軍団」。

怪人の犯罪を、ズバリと推理していく「杉下右京」。

たまに宇宙からやってくる「宇宙刑事」たち。

……どうも一部チョイスを除いて、年代の偏ったものばかりだ。

見たいような…、見たくないような…。

ま、ここで妄想を書き散らかす分には、問題もないだろう。

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