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ウルトラマンR/B スタート

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さる7月6日、ついに「ウルトラマン」シリーズの最新作、
「ウルトラマンR/B」がスタートした。
こちらは、やはりテレビ東京系での放送ということになるので、
インターネット配信での視聴ということになる。
もちろん、忘れずに視聴したので、
記念すべき第1話の感想などを書いていきたい。

スタートは、赤いウルトラマンロッソと、青いウルトラマンブルが
怪獣と戦っているシーンから。
どうやら変身後、初めての戦闘の様である。
そこから主人公のナレーションが入り、
時間は24時間前まで遡ることになる。

場面は家族経営のブティック(?)。
ウルトラマンへの変身者となる兄弟と、その父親が登場。
兄弟の兄の方は常識人のようだが、弟の方はかなりの変人だ。
ちなみに後で、弟は母親から変な性格を受け継いだと語られているが、
実際の所、ここで登場してくる父親も相当変だ。

その後、宇宙考古学を勉強している弟に連れ出される形で、
2人の兄弟は、アヤカ山へと出かけていく。
何でも、何かの線量が高くなっているらしい。
そこでシミジミと語られる、母親のこと。
この兄弟の母親は、弟と同じ宇宙考古学者で、
15年前、近所に「すき焼きの豆腐を買いにいく」といって出かけ、
帰ってこなかったらしい。
優しくて、ちょっと「変わった」という人物評が、
兄・カツミによって語られる。
それが事実だとすれば、母親もやはり変人に違いない。

線量の高い場所を求め、進んでいくカツミ・イサミ兄弟。
が、そこに突如として現れる赤い怪獣。
暴れ出した怪獣から逃げ惑う2人だったが、
2人の前に逃げ遅れた母子を発見。
2人は協力して子供の救出に成功するが、
怪獣の放った火の玉によって吹き飛ばされてしまう。
その瞬間、2人は白い光に包まれ、
目の前にはウルトラマンへの変身アイテムが。
メダルをはめ込んで、レバーをガチャガチャ動かすなど、
結構、複雑な操作を必要とするのだが、
2人は誰に教わることもなく、それを使ってウルトラマンに変身する。
本来であれば、ここで誰かからのガイダンスが入るはずなのだが、
今回はそういう説明は一切ない。
変身後、車を持ってキョトンとしているウルトラマンロッソがシュールだ。

登場した2人のウルトラマンは、自然に怪獣との戦いを開始する。
しかし、何というか2人の戦い方が拙い。
と、いうよりは、完全に素人のソレだ。
昭和のシリーズだと、ウルトラマンと変身者は別だったので
初めての変身後でも、戦い慣れしたウルトラマンが
プロの戦闘ぶりを見せてくれた。
ここ最近のウルトラマンでは、オーブはもともと戦闘訓練を受けているし、
(と、いうよりは変身者であるクレナイ・ガイ=ウルトラマンオーブだった)
ジードは初めこそ戦闘経験がなかったが、
もともと遺伝的に戦いに向いていた(?)上に
ヒロインであるライハに厳しい訓練を受けた結果、
短期間で戦士としての実力を身につけることが出来た。
それらに比べると、今回の2人は、これまでに全く戦闘経験がなく、
それを指導してくれるキャラクターも見当たらない。
全く素人同然の戦い方で、怪獣と戦う2人。
なるほど、これではせめて人数だけでも怪獣に勝ってないと、
まともな戦いにはなりそうにない。
途中、指先から光線が出ることを発見したり、
それぞれ、お互いのメダルを交換することが出来ることを発見したりして、
何とか、怪獣を撃退することに成功する2人。
うーん。
ここまで先行きが不安になってくるウルトラマンというのは、初めてだ。

これまでのウルトラマンなら、怪獣を倒した後は颯爽と飛んで帰るのだが、
全くウルトラマンとしての知識のない2人は、飛んで帰るということすら
思い浮かばない。
いや、そもそも、この2人は本当に飛べるのだろうか?
戦闘中、胸のカラータイマーが赤く点滅を始めた際には、
「胸がドキドキしてきた」と、動悸や息切れの描写があったのだが、
飛び去らなかった2人のウルトラマン達は、
やがてふらついてその場で消滅する。

倒れていた2人を起こしたのは、2人の妹であるアサヒ。
彼女は、父親に2人がここにいると聞いて、探しにきたらしい。
このまま3人で家に帰るか、という所で第1話はおしまいである。

さて、冷静に見てみれば、今回のウルトラマンにも「謎」が多い。
それらを列挙してみよう。

・2人がウルトラマンになったのは、何故なのか?
・2人が変身アイテムを使いこなせたのは何故か?
・そもそもこの世界には、過去に怪獣やウルトラマンは
 存在しなかったのか?
 (過去の映像らしきもので、2人のウルトラマンが怪獣に破れたシーンや
  町の伝説で、怪獣らしきものが現れていたらしいことが語られている)
・2人のウルトラマンと、2人の変身者は別人なのか?
 (あるいはジードの様に、本人達がウルトラマンであることを
  知らないだけなのか?)
・怪獣を出現させ、怪獣が倒れた後、そのメダルを回収していたのは誰か?
・母親は何故消えたのか?

意外と「謎」は多い。
と、いうか、ウルトラマンに変身できるようになった理由など、
抜本的な所の説明が、全くなされておらず、正直、かなり意味不明だ。
そんなわりに、変身者の2人をはじめ、登場人物達はミョーにコミカルで、
全体的な作風としては、コメディー色が強いといってもいいだろう。
特に主人公の2人は、ツッコミ役の兄とボケ役の弟で、かみ合っており、
その会話はノリも軽く、いきなりウルトラマンになって
怪獣と戦うことになった悩みとか、悲壮感などというものも感じられない。
やはり、1人じゃないという安心感が、
物語の暗くなりそうな部分を引き上げている感じである。
そういう意味では、今回の兄弟主人公という設定は、
第1話から大きな効果を上げているということになる。

次回は、ウルトラマンというものの捉え方について、
兄弟での認識の違いが出てくるらしい。
こういうのも、やはり2人主人公だからこその見所だろう。
これから半年間の新「ウルトラマン」の戦いを、しっかりと追っていきたい。

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