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比叡山

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比叡山、といえば延暦寺、ということになる。

大方の人がそうなる。

それほど、比叡山において、延暦寺の存在というのは大きい。

絶大といってもいい。

しかし今回は、天台宗の総本山であるこの寺に、

なるべく触れないようにしながら、比叡山について書いていきたい。

比叡山は、京都府と滋賀県の間にまたがるようにしてそびえている。

最高峰は「大比叡」と呼ばれ、山頂駐車場の東側にこんもりとしている。

標高は848m。

山頂に一等三角点がある。

そこに登ると、比叡山を制した、という気分になるが、

まわりを木に覆われているので、全く展望がない。

しようがないので、少し下って、山頂駐車場でお昼ご飯を、ということになる。

山頂駐車場の見晴らしは素晴らしく、琵琶湖、大津市内、山科区、京都市内を

眼下に納めることができる。

まさに疲れも吹っ飛ぶ、大展望だ。

比叡山は京の鬼門(北東)の方角にあるためか、

昔から王城鎮護の山、とされてきた。

「古事記」には、日枝(ひえ)の山と書かれている。

大山咋神(おおやまくいのかみ)が、日枝山に鎮座しているとある。

延暦寺が日枝山にひらかれて以来、大比叡を大物主神、

小比叡を大山咋神の地主神として、天台宗・延暦寺の守護神とした。

比叡山の麓には日吉大社があり、

ここは、大山咋神を祀っている、全国の日枝神社の総本社である。

延暦7年(788年)、最澄によってこの山に天台宗がひらかれた。

これは日本の仏教の総合大学、とでもいえるもので、

後にここで学んだ僧達の中から、様々な宗派が生まれた。

まさに日本仏教の重要拠点であった。

これについては語ることも多いのだが、今回はこれだけにとどめる。

この山に登るにあたって、登山口を調べてみた。

ひどいものになると、山頂駐車場をスタート地点にしているものもある。

……登山口が山頂というのはどういうことだ。

その本の場合は、他の登山口も比叡山ドライブウェイの駐車場であった。

どこの駐車場も標高が600mを超えており、

登山というよりも、ハイキングコースの案内本のようだった。

一応、登山口ガイドと、タイトルにはあったのだが……。

改めて調べてみると、登山口は京都側、滋賀側といくつかある。

実際、登山客も多く、山は延暦寺目的の観光客と、登山目的の登山客で

あふれ返っている。

登山を、入山の主目的として登る場合、もっとも有名な登山道は

京都市左京区修学院から登る、雲母坂(きららざか)と呼ばれるコースだ。

付近の駐車場は少ないので、アクセスには公共機関を利用するのが

のぞましい。

登山客は非常に多く、休日ともなれば、何十人もの登山客とすれ違うことになる。

場所によっては非常に狭いので、すれ違いには細心の注意を払いたい。

さらに近年のトレイルランニングブームも、このすれ違いや、

追い抜きの数を増やしている。

登山客もトレイルランナーも、お互いに譲り合って、平和な関係でありたい。

山頂付近にはいろいろなものがある。

比叡山ドライブウェイの山頂駐車場、ケーブルカーの山頂駅、

ガーデンミュージアム、スキー場跡地、売店、トイレ等々。

もちろんそこからバスが出ていて、延暦寺を参拝してまわることもできる。

ただバスの本数は非常に少ないので、利用する場合は、

あらかじめその時間を調べておかないと、泣くことになる。

もっともバス停から延暦寺まで、歩いていくこともできる。

せいぜい2~3kmの距離なので、体力に問題ないのであれば、

比叡山の自然を満喫しながら、歩いていくのもいいだろう。

要所要所には案内看板も出ているので、見落としのないようにしたい。

ただその場合、しっかりとした靴を履いていることが条件になる。

この連休中、友達と比叡山に登った。

山頂の付近を、テコテコ歩きながら散策していると、

登山客や観光客から声をかけられた。

「どちらからきはったん?」

おお、このはんなりとした感じが京都人か、それとも滋賀人か?

どちらにしても地元の山で

「どっからきたん?」

と、聞かれるよりは上品に聞こえる。

こちらもなるべく丁寧に、

「はい、自分は兵庫のほうから……」

と言いかけると、

「いやっ、そうやのうてっ!どっから登ってきたんか聞いてんのっ!」

と怒られてしまった。

それだけなら、どうということもない話だが、

それが2~3回続いたものだから、驚いた。

意外と、都の人は荒ぶっているようだ。

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