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太陽光発電〜その1

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最近、西播地方を車で走ると、
あちらこちらに太陽光発電のパネルが設置されていて驚く。

数年前は、家庭用太陽光発電の業者が
うるさいほどに勧誘の電話をかけてきたものだが、
最近は、こちらの方は一段落したようだ。
その代わりのように、空いた土地などに太陽光パネルを
ずらっと並べる、いわゆる太陽光発電所が増えてきている。

これらの太陽光パネルを見ると、
友人などは「メガソーラーだ」というが、
正確にいえば、これは正しくない。
「メガソーラー」を名乗るには、
一定以上の発電量が必要となってくる。

具体的には、出力が1メガワット(1000キロワット)
以上のものを「メガソーラー」と呼ぶ。
この発電量は、一般家庭300世帯分をまかなえるものだ。
そのための敷地面積は約3ha。
100m×300mの広さである。
そこに敷き詰められた太陽光パネルは4800枚。
まさに見渡す限りの、太陽光パネルである。

さらにここから、各家庭に必要な
太陽光パネルの設置面積と、
太陽光パネルの枚数を割り出すことが出来る。
一般家庭が使う電力をまかなえるだけの、
太陽光パネルを設置する面積は100㎡。
10m×10mの土地が必要となる。
そこに設置する太陽光パネルは、16枚ということになる。
無論、ある程度の誤差はあるだろうが、
電力会社が発表しているデータをもとに逆算したので、
それほど的外れな数値ではないはずだ。

ちなみに家庭用の太陽光発電の場合、
出力は10キロワット以下、ということになっている。
仮にこれを10キロワットと仮定すると、
メガソーラーの100分の1の発電量があることになる。
メガソーラーは300世帯分の電力を
発電しているのだから、
単純に考えれば、
これは約3世帯分の発電量ということになる。
約2世帯分、余計に発電しているわけだ。
家庭用太陽光発電のウリである「売電」では、
この余剰の電力を売っているわけである。

自分の住む、たつの市近辺に設置されている
太陽光パネルは、メガソーラーに比べると
はるかに小規模だ。
空き地や休耕田などに設置されることが多いため、
まとまった広さではなく、微妙な規模の広さになっている。
調べてみると、この規模のもの、
つまりメガソーラー(出力1メガワット)以下、
家庭用太陽光発電(出力10キロワット)以上のものを、
「プチソーラー」と呼んでいるのである。

このプチソーラーには一般企業の他にも、
個人事業主や、投資家などが手がけているものも多い。
土地に太陽光パネルを設置し、
後はそのまま放置しておくだけで、
「売電」による収入が見込める。
従業員を雇う必要もないし、
設備の点検も非常にシンプルで簡単だ。
火力発電や、原子力発電などに比べると、
発電装置に可動部分がないだけに故障も少なく、
全く手がかからないといってもいい。
そう考えると、確かにこれは仕事というよりも、
投資に近いものがある。

太陽光発電のメリットは多い。
特に環境に悪影響を与えないという点では、
他の発電方法と比べても、圧倒的だ。
水力発電なども、そのクリーンさが強調されるが、
川を塞き止めてダムを造るという構造上、
どこにでも作れるものではない上に、
生態系に与える影響という点では、
やはり太陽光発電には及ばないだろう。
太陽光発電の最大のウリは、
環境に影響を与えない、
クリーンなエネルギーという点なのである。

だが、最近の太陽光パネルの設置の様子を見ていると、
ちょっとここに疑問符がつく。
というのも、国道2号線沿いの某所では、
かなりの広さの山林が伐り開かれ、
そこに大量の太陽光パネルが設置されていた。
山は丸裸にされ、一面の太陽光パネルである。
また別の場所では、
水草や蓮が豊富に生えていた池が埋め立てられ、
そこに太陽光パネルが敷き詰められていた。
聞いた所によると、地区の電気料金を下げるために、
使っていないため池を埋め立てたのだという。
無論、土地を持っている権利者には
その土地を自由にする権利がある。
しかし大切な自然を壊しておいて、
その上に「エコ面」して、太陽光パネルを敷くのは
いくら何でもやり過ぎだと思う。
これらは別に珍しい例ではなく、
ごく普通に自分のまわりで起こっていることだ。
と、いうことは同じようなことが、
全国で起こっていると考えて間違いないだろう。
これらの事例を見る限り、
太陽光発電はエコの象徴ではなく、
エゴの象徴になってしまいつつある。

と、太陽光発電の暗い一面を書いたが、
これ以外にも、太陽光発電の先行きを
不安視する声がある。
というのも、電力会社が「売電」を
いやがる傾向にあるからだ。
たしかに現在、原発は停まっているが、
これが稼働し始めれば、
当然、自分の所で作った電気を売りたいと思うだろう。
自社でメガソーラーを作った場合、
何よりもそこの電力を優先的に、顧客に販売するはずだ。
そうなれば、当然、割りを食うのは
電力会社にとって外様である「売電」だ。
電力が充分になれば、当然、電気を買う量を減らしたり、
あるいは「売電」価格の引き下げを図るだろう。
そうなると、下手をすれば日本中に、
全く意味のなくなったプチソーラーだけが
残されることになる。
これは太陽光発電にとっては、最悪のシナリオだろう。

仮にそうなったとして、
これを何とかすることは出来ないか?

次回は、その辺りを考えてみたい。

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