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兵庫県会議員選挙

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先日、自転車で町を走っていると、
ベニヤ板を白く塗った「選挙用の掲示板」が設置されていた。

あー、また選挙があるのかーと、
まだ候補者のポスターも貼られていない掲示板を見ると、
そこには「兵庫県議会議員選挙」と書かれている。
投票日は4月12日だ。
この掲示板を見た時点では、
まだ候補者のポスターは貼られていない。
もっとも、すでに数日前から、
この選挙について周知してもらうべく、
選挙カーが走り回っているのだが。

現在、兵庫県議会の評判は、地に堕ちている。
いちいち説明する必要はないかもしれないが、
某号泣議員のせいである。
去年、突如として巻き起こった「アレ」は、
兵庫県民としては非常に笑える反面、
全くワラエナイという、相反する性格を併せ持っていた。
支離滅裂なことをほざきながら、絶叫号泣する議員の姿は、
よそ様のこととして見ている分には、非常に笑えただろう。
しかしいざ、自分の所の県議会議員が「アレ」では、
能天気に笑っていられる状況ではない。
号泣会見とあの議員がニュースで取り上げられるたび、
「兵庫県会議員」というワードがついて回った。
正直、「兵庫県」の部分を削ってほしい所ではあったが、
さすがにそういうわけにもいかない。
しかも、あの痴態は海外のニュースでも取り上げられた。
あの痴態とともに、
「兵庫県」というワードがついて回ったと考えれば、
これは本当にワラエナイ事態である。

現在の「兵庫県会議員」のイメージがどういうものなのか、
もっともわかりやすく教えてくれるのが、
グーグルの画像検索だ。
ここで「兵庫県」「議員」というワードを入力して、
検索をかけてみると、
画面一杯に「あの」議員の画像が出てくる。
泣き喚いている顔、耳に手を当てている顔、様々である。
画面一杯に表示された「あの」議員の顔を見ていると、
さすがに「イラッ」としてくるものがある。

それほどにあの号泣会見はひどかったのだが、
あの件の本質的な問題は「そこ」ではない。
本質的な問題点は、
彼が多額の政務調査費用を不正流用していたという点で、
この問題の深刻な点は、彼の他にも
「政務調査費用の不正流用」をしていた議員が、
ボロボロと出てきた点である。
追求の記者からダッシュで逃げ出す議員、
嫁さん同伴で出張し、嫁さん分の費用も政務調査費用で
支払っていた議員。
かなりの数の議員が、
何らかの不正を行っていたという事実だ。
それと同時に、議員の「カネ」に関する規定が、
兵庫県は他府県と比べても、
かなりユルユルであることも明らかになった。
それらの議員の多くが、
「自分のやってきたことは不正ではない」
「でも、費用は返納する」
というスタンスで、問題をやり過ごそうとしていた。
中には「キレ気味」に、自分の主張を押し通す議員もいて、
それが許される空気だと思い込んでいる点が、
見ている県民の頭を痛くさせた。

そういう中での「兵庫県会議員選挙」である。
すでにその評判は地に堕ちてしまっているものの、
さすがにこの選挙では、
もうちょっとマシな議員を選出したいというのは、
兵庫県民の偽らざる本音だろう。
少なくとも、前回、
様々な恥ずかしい場面を見せてくれた議員たちには、
この選挙を期に退場してもらいたいと願うのみだ。
さすがに彼らを再選させるようでは、
他県民から「バカ県民」の烙印を押されてしまう。
自分の住んでいる選挙区から立候補している候補者たちを、
それこそ重箱の隅を突くようなしつこさで調べ、
姑が嫁をいびり倒すように「ダメだし」する。
その上で投票する相手を選ぶようにしないと、
例の議員のような「おかしな奴ら」が
当選してしまう可能性がある。
それだけは何としても避けたい所だ。

今年、つまり2015年の春には全国の都道府県で、
一斉に選挙が行なわれる。
いわゆる「統一地方選挙」だ。
ニュースなどで、これらが取り上げられれば、
よく「注目の〜」というフレーズが使われることが多いが、
問題議員が多数発覚した「兵庫県会議員選挙」こそ、
ある意味、もっとも注目されるべき選挙だろう。
兵庫県の県会議員は88名いるのだが、
市民オンブズマンが県議会事務局に
政務活動費の情報開示を求めた所、
情報を開示したのがわずか9人で、
そのうち4人の収支報告書に不自然な支出が認められた。
開示された分だけでも、半数近い議員が
なにやら「アヤシイ」カネの使い方をしているのである。
開示されていない分に関しては、
恐らくこれ以上の割合で
「アヤシイ」部分があると考えるのが普通だろう。
そう考えると、実に兵庫県会議員の半数以上が、
「ロクデモナイ」カネの使い方をしていると推定できる。
……。
こうして実際に言葉になおしてみると、
兵庫県議会の腐敗ぶりには頭がクラクラしてくる。
昨年は青森県の平川市で、
市議会議員の20名のうち、
15名が逮捕されるという事態が起き、
全国的にも大きく報じられた。
これは市長選挙における
「公職選挙法違反」の容疑によるものだが、
地方における議会の腐敗というのは、
中央とは比べ物にならないくらいに、
進んでいるものらしい。
いっそ兵庫県でも、
いい加減なカネの使い方をしている議員を
全部逮捕してくれるくらいのことがあっても良い。
たとえ88名、全ての議員が
逮捕されるようなことになったとしても、
県民としては全然構わない。
気分一新、出直し選挙を気持ちよく行なえるというものだ。

国会などでは
「地方の時代」「地方への権限の移動」が
叫ばれることがあるが、
こんな所へ権限を持ってくれば、ロクなことにならないのは
誰が考えても明らかである。
権限委譲の前に、まず地方の大掃除を。
でなければ、先行きがますます迷走していくのは
目に見えている。

「兵庫県会議員選挙」は、4月12日に行なわれる。
地に堕ちた兵庫県議会の威信を取り戻すためにも、
我々兵庫県民は、鬼のように厳しく
候補者を調べ上げた上で、投票しなければならない。

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