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ウルトラマンジード 21話〜最終話 その1

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ニューヒーローは、あの悪役の息子!ということでスタートした
「ウルトラマンジード」が、12月23日の放送をもって
無事、最終回を迎えた。

テレビ東京系での放送ということで、
本来であれば、我が家では視聴できないのだが、
これをどうにかしてくれるのが、ネット配信である。
本放送の終了直後から、動画サイトに番組がアップロードされ、
翌週、新しい話が放送されるまでは、いつでも好きなタイミングで
これを視聴することが出来る。
この便利なシステムのおかげで、「ウルトラマンメビウス」以来、
久しぶりに視聴することとなった「ウルトラマンジード」。
(この記事を書いている時点では、
 まだ、最終回を視聴することが可能である)
シリーズを通して、初の悪役ウルトラマンであるベリアルの息子、
ということで、そのデザインも、
これまでのヒーロー然としたそれとは異なり、
パッと見た所では、悪役のようにも見える
異質のデザインのウルトラマンとなった。

今回は、この「ウルトラマンジード」の21話から最終話までを
振り返ってみたい。

21話「ペガ、家出する」
リクの宝物であるドンシャインの置き時計を、うっかり壊してしまうペガ。
ケンカを始めた2人はついに仲違い、ペガは家出してしまう。
最初はうまくいっていたものの、子供に姿を見られ、
町の人々に追い立てられて、すっかりしょげ返ってしまう。
落ち込んだペガの足が向かったのは、
かつてリクと初めて出会った場所であった。
一方、火浦海岸では謎のシビレ被害が発生。
家族で海に出かけていたレイトも、その被害にあってしまう。
やがて町中に怪獣・グビラが出現。
海岸で起こっていた謎のシビレ被害は、
グビラに発症したリトルスターによるものだったのだ。
このリトルスターを狙い、伏井出ケイは
ペダニウムゼットンにフュージョンライズ。
グビラに襲いかかる。
一方、ペガを探していたリクもまた、
ペガと初めて出会った思い出の場所へ。
2人の仲直りの後、リクはペダニウムゼットンを倒すべく
ウルトラマンジードに変身する。
ペダニウムゼットンのワープ戦法に苦戦するジードだったが、
グビラの援護もあり、無事にペダニウムゼットンを撃退。
リトルスターを手に入れることが出来た。

これまでマスコット的キャラクターであったペガに
スポットのあたった話。
冒頭のリクとペガのケンカは、まるで子供のケンカそのもので、
返していえば、2人の仲のよさの証だろうか。
だが、仲直りした後の2人のセリフ、
「リクの影、まだあいてる?」
「他に誰も入れるつもりはないよ」
は、さすがにやり過ぎか。
そういうのは、普通、ヒロインとやるのではないか?
なお、ここまで全く危なげなく戦って来ていた、
ジードの最強形態・ロイヤルメガマスターが初めてピンチに。
カラータイマーも点滅したし、決して無敵ではなかったことが判明。

22話「奪還」
何度戦いを挑んでも、ジードに勝てない伏井出ケイ。
彼はさらなる力を手に入れるため、AIBに保管されている
「エンペラ星人」と「ダークルギエル」のカプセルを手に入れようと画策。
協力者である石刈アリエを人質に仕立て上げ、
AIBにカプセルとの交換を迫る。
リクとAIBは、レイトとゼロの協力も取り付け、
万全の体制でカプセル受け渡しの場に臨む。
追いつめられたケイは、キングギャラクトロンにフュージョンライズし、
戦いを挑んでくる。
一方、石刈アリエもその本性を現し、AIBからのカプセル奪取に成功、
これをケイに届けるも、すでに用無しとして殺害されてしまう。

正義の組織・AIBと伏井出ケイの、人質とカプセルを巡る
熱い攻防戦。
(実は人質は人質でないのだが……)
特撮ヒーロー番組というよりは、まるで刑事ドラマみたいだ。
無論、視聴者側は伏井出ケイと石刈アリエが結託していることを
知っているので、アリエがカプセルを奪っても全く意外性がない。
カプセルを手にしたアリエが、ケイに
「2人で宇宙を手に入れましょう」と抱きつく辺りは、
え?これ子供番組ですよ、とツッコミを入れたくなる。
まあ、その直後に腹をブスッと刺されて、アリエは殺害されるわけだが。
結局、この回では「エンペラ星人」と「ダークルギエル」という
超強力なカプセルを入手しただけで、
これを実際に使うことのなかった伏井出ケイ。
この2つのカプセルでフュージョンライズするのは、来週だろうか?
そう思って、次回予告を見ていると、
画面に映っていたのは、沖縄の風景。
え?なんで沖縄?と、混乱を残しながら、次回に続く。

23話「ストルムの光」
伏井出ケイの呼び声に誘われ、単身、沖縄へやって来たリク。
リクの行方を探すライハたちは、石刈アリエの遺留品から
ケイが沖縄にいるらしいと察して、沖縄へ向かう。
沖縄の地で、ケイはリクに最後の勝負を挑むつもりなのだ。
ケイの立つ遺跡に降り注ぐ、緑色の光。
それは、すでに滅ぼされ、今も燃え続けているケイの故郷、
ストルム星の光であり、その光は沖縄にだけ届くらしい。
故郷の光を、体内のストルム器官に取り込んだケイは、
最後の決着を付けるべく、ペダニウムゼットンへとフュージョンライズ。
ウルトラマンジードへとフュージョンライズしたリクと戦闘を開始する。
持てる力を振り絞り、異様な巨大化を果たしたペダニウムゼットン。
しかし、それでもなお、ジードの力には及ばず、敗れ去るケイ。
ボロボロの状態で地に伏せるケイ。
だが、そんな彼の前に、1人の女性が現れ、
ケイの持っていたカプセルを取り上げる。
見上げたケイの前に立っていたのは、前回、
自らが用無しとして殺害した石刈アリエであった。
そして彼女はジードを「私の息子」と呼ぶ。
そう、いつからそうなっていたのかは不明だが、
石刈アリエには、ベリアルが同化していたのである。
アリエ(ベリアル)は、ケイの体からストルム器官を引きはがし、
自らの力として、これを自らに取り込んでしまう。
その後、アリエの体から抜け出したベリアルは、姿を消す。
伏井出ケイを、用無しと切り捨てて……。
ボロボロのケイは、そのまま海へ飛び込み姿を消し、
一方の宇宙では、「テンペラ星人」、「ダークルギエル」のカプセル、
そしてストルム器官をそろえたベリアルが、
新たな形態・ウルトラマンベリアル・アトロシアスへと姿を変えた。

伏井出ケイ、最後の変身となった今回。
しかしそれよりも何よりも、死んだはずの石刈アリエが生きていて、
その中にベリアルが入っていたという事実が、全てを持っていった。
ということは、あれか。
ゼロ(レイト)を誘惑していたときも、
殺害される前にケイに媚態たっぷりに抱きつこうとした時も、
実はそれはアリエの意思ではなく、ベリアルの意思だったのか?
だとすれば、これはなんとも笑える話である。
ともあれ、アリエを用無しとして切り捨てたケイが、
全く同じように、用無しとしてベリアルに切り捨てられる。
皮肉な話である。
それでもなお、ベリアルに忠誠を誓うケイの姿は、
もう忠臣というよりは、ストーカーにしか見えない。
この辺の「重さ」も、ベリアルに切り捨てられた
理由だったのかも知れない。
一方のベリアル。
ついに新たな力を手に入れてパワーアップ。
やはりラスボスは、彼であったか。

次回は、24話と25話について書いていく。

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