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サザンカとツバキの違いわかりますか?

更新日:


うちの庭にサザンカが1本、生えている。

自分が小学校卒業の際に、
記念樹として生徒たちに配られたものだ。
配られた時点で、すでに当時の自分と
同じくらいの大きさだった。
この手の植樹用の木というのは、
根っこが土と一緒に掘り出され、
土と一緒に荒縄でぐるぐる巻きにされている。
はっきりいって、結構、重量がある。
枝がある程度、落としてあるので、
持ちにくいということも無かったが、
引きずって持って帰るわけにもいかず、
肩に背負うことも出来ず、
なかなか大変な思いをして、家に持ち帰った。
これを庭に植えたものが、根付いたものである。

毎年、この時期になると、
このサザンカが花をつけ始める。
花は、やや紫がかったドギツイ赤色で、
年末ごろにはこれが満開になる。
樹高5mほどの木全体が、
ドギツイ赤に染まるのである。
もともと色彩に乏しいうちの庭では、
この時期のサザンカは、異例なほどに鮮やかだ、

サザンカは、ツバキ科ツバキ属の常緑樹だ。
ツバキ科ツバキ属ということで、極めてツバキに近い種だ。
漢字で書くと「山茶花」となる。
このうち、「山茶」というのは、
中国語でツバキ類のことをさす。
この「山茶」は「サンサ」と呼び、
「山茶花」では「サンサカ」となる。
この「サンサカ」が、時代とともに変化し、
「サザンカ」となった。
「山茶」という漢字からもわかるように、
「茶」も、サザンカと同じツバキ科ツバキ属の植物だ。
ツバキ、サザンカ、茶は、かなり近しい関係なのだ。

サザンカは、晩秋から初冬にかけて花を咲かせる。
花は一見、ツバキの花のようにも見える。
ただ、ツバキの花が丸ごとコロリと落ちるのに対し、
サザンカの花は、花自体は落ちず、花びらが散る。
したがって、花が咲いている状況なら、
その木の下に落ちている花を見れば、
ツバキかサザンカかを見分けることが出来る。
花が丸ごと落ちていればツバキ、
花びらだけが落ちていれば、サザンカということになる。
ツバキは、花が丸ごとコロリと落ちる所が、
打ち首を連想させ不吉だ、ということで、
武士の家には植えられなかったと言われているが、
これは明治時代になってから言われ始めたことで、
実際の所、大して気にせず
ツバキは植えられていたようである。

日本原産の植物で、国内では四国、九州、山口県などに
自生している。
ツバキよりも耐寒性が低く、
比較的暖かい地方にしか自生していない。
ただ、近年は地球温暖化の影響で、
平均気温が上がってきているので、
恐らく、この自生範囲も広がっていくのでは
ないだろうか。
実際、我が家に植わっているサザンカは、
上記の自生範囲より、北に植わっているが、
もう何十年も、枯れずに花をつけている。
またサザンカは国外にも広がっていて、
台湾、中国、インドネシアにも分布している。

童謡「たき火」の中にも、サザンカが出てくる。
1番の歌詞では
「かきねの かきねの まがりかど」
となっていて、2番の歌詞では同じメロディーで、
「サザンカ サザンカ さいたみち」
となっている。
たき火をしている場所が同じであるとすれば、
1番で歌われている「かきね」というのが、
2番で歌われている「サザンカ」ではないのだろうか?
この詩でもそれが示唆されているように、
サザンカは生け垣として使われることも多い。
ツバキに比べても、
葉が小さく、たくさん枝が出てくるので、
刈り込みがしやすく、生け垣に向いているのだ。
ただ、季節がくれば一面に、たくさんの花をつけるが、
同時に凄まじい量の花びらを地面に散らす。
道に散った花びらの掃除を、しっかりしておかないと、
ご近所から文句が出るかもしれない。

サザンカもツバキと同じように、実をつける。
この実は放っておくとパックリと割れて、
中から種が姿を現す。
この辺りも、ツバキと全く同じだ。
違う所といえば、ツバキの実や種よりも、
ひと回り小さいことだろうか。
ツバキの種からは、油がとれる。
いわゆる「椿油」だ。
この椿油は、化粧品などに使われ、
人気の商品になっている。
これと同じように、サザンカの実からも油がとれる。
「山茶花油」である。
こちらは「椿油」ほど有名ではないが、
やはり成分も似ていて、化粧品として使用される。
ネット通販などで価格を調べてみた所、
大体「椿油」の2分の1か、
3分の1程度の価格で購入できるようだ。
「椿油」と同じような成分で、
これだけの価格差があるのは不思議だが、
ひょっとすると、一種のブランド力かもしれない。
だとすれば、「山茶花油」はなかなかお得な商品
ということになる。

今年もサザンカの花が咲き始めた。
木をよく見てみると、今年も恐ろしいほどの数の、
つぼみがついている。

今年も、凄まじい咲き乱れぶりを見せてくれそうだ。

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