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楽しいUMA ネッシー 〜その3

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イギリス北部の「ネス湖」に棲むといわれる、
世界でもっとも有名なUMA「ネッシー」。

改めて、その目撃例を見直してみると、
その数は1933年を皮切りにして、爆発的に増えていた。
どうして、そんな極端なことが起こったのか?
この疑問には、すでに答えが用意されている。
つまり、1933年に「ネス湖」沿いに国道が造られるまでは、
「ネス湖」というのは、全く人も寄り付かないような
辺境の地であり、国道が通されて初めて
「ネス湖」に人が近付くようになったためだというのである。
なるほど、いわれてみれば、それもそうかと納得できる理由である。

しかし、一度、冷静に考え直してみよう。
イギリスのような国土の狭い国で、20世紀前半まで
人がほとんど寄り付かない土地が
残っていたというのは本当だろうか?
仮に、1933年以前にも、
「ネス湖」の周辺に人がいたというのであれば、
1933年以前に「ネッシー」の目撃情報が無いというのは、
いかにもおかしな話になってくる。

その辺りのことについて、何か手がかりになるようなものは無いかと、
集めた「ネス湖」「ネッシー」関連の資料に、
もう一度目を通してみた。
……。
あるのである。
1933年以前にも、「ネス湖」および、その周辺に人がいたという
証拠が自分の集めた資料の中にあったのである。

その第1の証拠は、他ならぬ「ネッシー」写真の中にあった。
前回紹介した、「ネッシー」写真のうち、
1955年、P・A・マクナブが撮った「ネッシー」写真。
これは、「ネッシー」と一緒に
アーカート城という城跡が映っていることで有名な写真である。
そう、何のことは無い、
少なくとも、「ネス湖」の畔には古い城跡がある。
このアーカート城跡は、「ネス湖」北西岸の中央辺りにある。
この場所に城があり、人が住んでいたというのなら、
その人々が「ネッシー」を見ていないはずがない。
国道が出来て、やってくる観光客たちが
頻繁に「ネッシー」を目撃できるのであれば、
当の「ネス湖」畔に住んでいた人たちが
これを目撃していないはずが無い。
このアーカート城、調べてみると建造されたのが、
13〜16世紀となっている。
言葉通りに受け止めれば、約300年間に渡って
建設が続いていたということになるのだが、
恐らくは、未完成の城に住みながら
少しずつ手を加えていったということだろうか?
17世紀末である1692年に、敵の手に落ちるのを防ぐため
部分的に破壊され、それ以降、荒廃したとあるので、
おおよそ400年ほどは、利用されていた城らしい。
しかしこの期間(13〜17世紀)、
「ネッシー」、もしくはそれに類するような何かを見た、
という情報は残されていない。
湖に面して作られていた、ということは、
湖を使った水運を、最大限利用するつもりで作られていたはずである。
現代人である我々が考えるよりも、
彼らは「ネス湖」と深く関わっていた以上、
そこに謎の未確認生物が存在しているのを、見落とすはずが無い。
恐らくは、湖の怪物はあっという間に認知され、
数多くの記録・記述が残されるはずである。
しかし、実際にはそれらの期間の情報は、何も残っていない。
これは何を意味するのか?

第2の証拠は、「ネス湖」について書いた際に触れた、
「カレドニア運河」である。
これは、「ネス湖」北東10kmのマリー湾から、
南西85kmのリニ湾までを繋ぐ、全長約95kmの運河である。
途中、自然の湖である「ネス湖」を
35kmほど(つまりほぼ全域)通っている。
問題は、この「カレドニア運河」の建設された時期である。
この「カレドニア運河」が完成し、操業を開始したのが
19世紀初頭の1810年のことなのである。
これ以降、運河は現在まで利用され続けている。
……。
そう。
1933年に国道が出来るまで、
人が寄り付かなかった「ネス湖」は、
その100年以上前から運河の一部として、
その全域を船が頻繁に航行していたのである。
ひょっとすれば、1933年以前は湖の周辺よりも、
むしろ湖上の方に人が多かったのかも知れない。
普通に考えれば、船で「ネス湖」を航行している人たちが
そこにいる謎の巨大生物を全く目撃していないというのは、
かなりおかしい。
彼らは、国道を通って遊びにきた観光客が湖を眺めるのとは違い、
自らの航行の安全を確保するために、湖面を眺めているのである。
当然、その視界におかしなものがあれば、すぐに気がつくだろう。
いわば、プロの「目」なのである。
その目が、100年もの間、湖に棲息している巨大生物に
全く気がつかないということなど、あり得るだろうか?

これら2つの事実を考えると、1933年以前に
「ネス湖」に人が近付かなかったというのが、
全くのでたらめであることがわかる。
特に、1933年の100年以上前から、
「ネス湖」を航行していた船の船員たちから、
目撃談が上がっていないというのは、
かなりおかしな話である。
そうなってくると、この1933年という年が、
何か大きな意味をもっていると考えるしかない。

ひとつ、面白い説がある。
問題の1933年、世界的に名を知られた1本の映画が上映された。
南海の島に棲む、巨大な猿の化け物を描いた
映画「キングコング」である。
人形アニメ(ストップモーション・アニメ)を用いて撮影された
この作品には、主人公(?)であるキングコングの他にも、
南海の島に棲む巨大生物たちが登場する。
その巨大生物の中に、巨大恐竜ブロントサウルスがいて、
これが人々の乗ったボートを転覆させ、
これに襲いかかるというシーンがある。
水中からヌッと現れ、逃げ惑う人々を陸上まで追いかける。
この「キングコング」は空前のヒットを記録し、
その後、何度もリメイクされることになるのだが、
その最初の作品である、この初代「キングコング」が、
世界の人々に与えたショックは大きなものであった。
それまでは、図鑑のイラストや人形などでしか
触れることの出来なかった太古の恐竜が、
生きているように動いているのである。
この映画に強烈なショックを受けた人たちは、
ふとした自然の波などを、
あたかも巨大恐竜の様に錯覚したというのである。
……。
さすがに説としては、ちょっと無理がある。
確かに「キングコング」が人気映画だったとはいえ、
「ネッシー」目撃者たち全てが、これを見ていたとは思えない。
それに、人形アニメで動くブロントサウルスは、
「キングコング」に先駆けること8年前に、
映画「ロストワールド」の中で現出しているのである。
それを考えれば、「キングコング」の中で
動くブロントサウルスを見たとしても、
それほど強烈なショックがあったとは考えられない。

では他に何か、こういうことを引き起こすような
社会的事象が起こったか?ということになると、
これまた、これというようなものは思い当たらない。
敢えていうなら、当時は世界恐慌のまっただ中であり、
ドイツではナチスが暗躍し、世情の不安を誘っていた。
だが、それらは1933年に限った事象ではないし、
イギリスだけで起こっていた事象でもない。

「ネス湖」に、「ネッシー」と呼ばれるUMAがいるのかどうか、
軽々に断じることは出来ない。
(本音としては、かなり怪しいと思ってはいるが……)
現に、現在でも、その目撃事件が起こり続けているのだ。
ただ、自分の私的な意見では、
「ネッシー」の目撃情報が一気に増えた(と、いうよりは
始まっただが)1933年という年に、
何か大きな鍵があるようにも思えるのだが、
実際、それが何なのかは、想像もできないというのが
本当のところである。

果たして「ネッシー」は実在するのか?
ワクワクする、この楽しい気持ちを持ち続けたまま、
さらなる情報を待ちたい。

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