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カヌー体験〜その1

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以前、宍粟市にある音水湖へ行ったことを書いた。

音水湖は、宍粟市波賀町引原にあるダム湖である。
揖保川の支流・引原川に作られた、引原ダムによって
作り出された音水湖は、東京ドーム18.7個分の湛水面積を誇る。
引原ダムは、揖保川の水量調整、発電などに使われる多目的ダムで、
下流域の生活を支える、重要なダムである。
現在では、定期的に放水が行なわれており、
これは一種の集客イベントとして、ダムマニアなどを喜ばせている。

この音水湖へ行こうと、友人から連絡が来た。

前回、音水湖に行った際、湖岸にカヌーが並べられていた。
後で調べてみたところでは、
音水湖にあるカヌークラブ所有のカヌーで、
一般客でも、1時間あたり500円からの料金で、
カヌーをレンタルすることが出来るという。
この話を友人にしたところ、これに興味を持ったようである。
確かにシングルカヌー1艇、
1時間あたり500円でレンタルというのは、
なかなかリーズナブルな値段設定だ。
それが受けているのかどうかはわからないが、
前回、音水湖を訪れた際には、かなりの数の利用客が
このカヌーレンタルを利用して、湖上へと漕ぎ出していた。
それらの客を見ていたところ、
20~30代ほどの若い利用客の他にも、
小学生ぐらいの子供を連れた家族連れが、
一家でこのレンタルを利用していた。
パッと見ただけのイメージになるのだが、
カヌーというのは、結構、簡単そうに見えた。
ただ、この音水湖のカヌーレンタル、
通年で行なわれているわけではなく、
4月~10月31日までの期間の、土日と祝日のみとなっている。
(夏休み期間中は、平日も営業しているらしい)
つまり、この10月のうちにカヌーレンタルをしなければ、
11月~3月の長いオフシーズンに入ってしまい、
来年の4月まで、カヌー体験はお預けということになる。
そういう事情もあり、友人と2人、
たつの市から国道29号線を北上し、
一路、音水湖を目指すことになった。

たつの市から、林田町、安富町と抜けて、宍粟市山崎町に入る。
ここから揖保川の流れに沿うようにして、
国道29号線を北上していく。
途中、一宮町では、播磨地方の一宮である「伊和神社」の
秋祭りが行われており、褌に法被を着た男性たちが、
そこら中に溢れ返っていた。
29号線を挟んで「伊和神社」と向かい合っている
道の駅「いちのみや」では、祭りのためにその駐車場を閉鎖し、
そこに神輿を飾っていた。
看板を見る限りでは、ここで神輿の練り合わせがあるらしい。
それもちょっと見てみたい気もしたが、
今日の目的は「伊和神社」の秋祭りではなく、
音水湖のカヌー体験だ。
それに、道の駅「いちのみや」の駐車場が
閉鎖されてしまっているので、
車を停めておく場所が無いのも、問題だ。
我々は「伊和神社」の、神輿の練り合わせに心を残しながらも、
これをスルー、さらに北を目指した。
国道29号線沿いには、道の駅「はが」と、
道の駅「みなみ波賀」があるのだが、
こちらの方では祭りが行われている様子も無く、
いつものように、多くの観光客が入っていた。
道の駅「いちのみや」のあの状況は、
「伊和神社」のすぐ横にあるという地理的条件が、
大きく影響しているらしい。

道の駅「みなみ波賀」を過ぎてしばらく走ると、
国道29号線は、ゆっくりとその勾配を強くしていく。
人家は極端に少なくなり、スーパーやコンビニなども姿を消す。
そのまましばらく道を走り続けると、道の駅「はが」を越えて、
ようやく音水湖に辿り着く。

国道29号線は、南北に伸びる音水湖の東岸を走っている。
左手に巨大なダム湖を眺めながら、何kmか走ると、
やがて、少し大きめの建物が見えてくる。
これが、今回の目的地である「音水湖カヌークラブ」である。
駐車場に車を停め、車から降りると、
壁にカヌー用のパドルが十数本、整然と立てかけられている。
さらにその横には、服屋においてある様なハンガーラックに、
ハンガーにかかったフローティングベストが、
これまた何十着とかけられている。
「カヌークラブ」の建物には、大きな階段がついており、
これを上がって行ったところに、玄関がある。
入ってすぐ右側が事務所になっており、
そこでカヌーをレンタルしたい旨を告げる。
大人数で利用する場合は、
予約の電話を入れておく必要がありそうだが、
今回の自分たちの様に、1~2人で利用する場合、
事前の予約は特に必要ないらしい。
代表者が受付で名前等を用紙に記入したら、
外のパドルが並んでいた場所で待っていてくれといわれる。
衣服と靴を、濡れてもいいものに変えて、
指定された場所で待っていると、係員がやってきて、
フローティングベストを選んでくれ、着用方法を教えてくれる。
万が一、カヌーが転覆した場合、
これが命綱になるので、しっかりと着込んでおきたい。
泳ぎの達者な自分はともかく、そうでない友人の方は、
それこそ命取りになりかねない。
フローティングベストを着込んだ後、パドルを選ぶ。
選ぶといっても、並んでいるパドルは形・サイズともに
全て同じものなので、どれを選んでも構わない。

パドルを選んだ後、そのままカヌーの保管場所へと移動する。
金属パイプを組んで作った保管棚に、
色とりどりのカヌーが収納されている。
自分たちはカヌーが初めてなので、転覆しにくい
幅のあるカヌーに乗ることにする。
カヌーはプラ成型のもので、自分が青い船体、友人のは赤い船体だ。
ちょうど舷側の部分と、船首と船尾に取っ手がついている。
自分と友人で1艇、係員が1艇を持ち、水面まで下りていく。
ちょうど斜めの階段状になっている場所があり、
そこからカヌー浮かべて、これに乗り込む。
足下の階段部分はヌルヌルしており、滑らない様、
慎重にカヌーに乗り込む。
乗り込んでみて気がついたのだが、
船底の部分に何カ所か丸い穴が開いており、
そこから水面が顔を出している。
ちょうど、伸ばした足の下側の部分だ。
一瞬、水が入ってきて沈没する?と思ったのだが、
船の中に水が入ってくる様子は無い。
何のことは無い、プラスチック製の船体にはかなりの厚みがあり、
その厚い船体の中にはしっかりと空気が詰まっている。
早い話、舟の形をした浮き輪といっていい。
浮き輪の穴から水面が見えていたところで、浮き輪の沈む道理は無い。
むしろこの穴は、船体の中に入ってしまった水を、
排水するための穴の様だ。
腰を下ろす部分には、小さな背もたれ付きの椅子がついており、
そこに腰を下ろし、足を前に伸ばす。
船体には足をかける場所が作られたおり、
そこに足をかけて踏ん張り、身体を固定する構造になっている。
係員にそっと船体を押してもらい、
広い湖面へと出て行く。

さあ、いよいよカヌー体験の本番である。

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