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浅見光彦シリーズ

投稿日:

履歴書などの趣味欄に「読書」と書くと、
かなり疑惑の目で見られるらしい。

確かに本を読むというのは、なんとも無難な趣味に聞こえる。
本当に「読んでいる」のかどうかは、
見た目ではさっぱりわからない。
何か質問をしてみようにも、聞けることといったら
「最近、読んだ本は何ですか?」
くらいで、質問者自身がその本を読んだことがなければ、
これ以上の突っ込んだ質問はできない。
よしんば、自分の読んだことのあるタイトルが出てきても、
さらに質問できるのは「その本」の感想程度でしかない。
そこから、その人の性格などを読み取ることも可能だろうが、
実際の所、面接の場などで語られる感想などというのは、
可もなく不可もない程度の無難なもので、
そこに人格が現れるようなことはあり得ない。

そういう場合、
ある程度の指針になるのではないかと思われるのが、
「図書館」を利用しているかどうか、ではないだろうか。
自分の経験からすると、
読書量が一定を越えている人間は、
もれなく「図書館」を利用している。
理由は簡単で、いちいち読む本を購入していては
財布と本棚が持たないからである。
自分なども、どちらかといえばこのクチで、
読書量が増えた途端に、本の購入量はぱったりと減り、
ひたすら図書館に通うようになってしまった。
たつの市の図書館では、本を貸し出す際に
スーパーのレシートのような貸し出し伝票を渡してくれる。
最初は間違って同じ本を借りないようにと、
この貸し出し伝票をとっておいたのだが、
いつの間にやら、これがかなりの量になり、
積み重ねると結構な分厚さになってしまった。
小説の文庫本の2冊分くらいある。
1枚の貸し出し伝票には、
平均で2~3冊の本が書かれているので
相当な数の本を読んだことになる。

こういう風に書くと、
よく図書館に、それだけ借りる本があったなー、
なんて思われそうだが、
たつの市には実は4つ、図書館がある。
現在のたつの市は、平成の大合併によって生まれたものだが、
それ以前の龍野市、揖保川町、御津町、新宮町には
それぞれに図書館があり、
合併によって、これら全てがたつの図書館となったのである。
図書館のカードを作っておけば、
この4館全ての図書館で、本を借りることが出来るのである。
つまり、たつの市は最高に恵まれた
「図書館の町」なのである。

さて、話が随分と長くなってしまったが、
このバカみたいに本を借り始める、
一番最初のきっかけになったのが、
タイトルにもある「浅見光彦シリーズ」である。
頻繁にTVドラマ化もされている、
内田康夫原作の人気シリーズだ。
どういうきっかけで読み始めたのかは、
ほとんど記憶にない。
ただこのシリーズは、
「○○(地名)殺人事件」という風なタイトルが多いので、
どこか興味のある土地のものを読んだのかもしれない。
作者曰く「旅情ミステリー」ということになっているので、
主人公の浅見光彦は、
日本全国を飛び回って、事件に遭遇することになる。
作品の中には、実在の場所や人物、
伝説等が頻繁に出てくるのだが、その反面、
大仕掛けなトリックや、大胆な謎解きというものはない。
実在の場所を使っているだけに、
大掛かりな仕掛けや、
奇抜なトリックについては使いにくいのだろう。
話の内容を見ても、
旅情が3割、人間ドラマが5割、
謎解きは2割ほどの配分になっている。
本格的なトリックを駆使したミステリーを読みたい、
という人には物足りないだろうが、
身近な、見知った土地を舞台にしたミステリーが読みたい、
という人にはもってこいのシリーズだ。
あまり大掛かりでない、ささやかな謎解き要素も、
ストーリーにリアリティを持たせるという意味では、
かなり有効に働いている。

物語は、波瀾万丈に展開していくことはなく、
「定型」の中でのストーリ展開となっていて、
「フリーのルポライターである主人公・浅見光彦が、
 旅先にて事件に遭遇、これを解決する」
基本的にはこの繰り返しである。
脇を固めるキャラクターたちも、毎回顔ぶれは一緒で、
主人公の母・雪江、主人公の兄で、警察庁刑事部長の陽一郎、
陽一郎の妻と2人の子供たち、浅見家の家政婦・須美子、
雑誌「旅と歴史」の編集長・藤田、
浅見の事件簿を元に、ミステリー小説を書いている
軽井沢のセンセこと、内田康夫とその妻。
え?内田康夫ってこのシリーズの作者じゃないの?
と思われるだろうが、まさにその通りである。
作者が自分をモデルにしたキャラクターを
作中に登場させる、というのは、
たまに聞く話であるが、
作者そのものがレギュラーキャラクターとして、
そのまま作品の中に出てくるというのは、
この浅見光彦シリーズくらいだろう。
作中にて自分の妻を、美人で聡明と
くどいほどに強調している所からすると、
作者は強烈な愛妻家か、恐妻家のどちらかだろう。

これらのレギュラーキャラクターの他に、
毎回、ゲストとして女性キャラクターを1人か2人、
ヒロインに迎えてストーリーは展開していく。
たまにフェイントをかけてくることもあり、
冒頭から出てきた女性キャラクターを、
あ、このキャラクターが今回のヒロインなんだなーと思い
読んでいくと、そのキャラクターが
いきなり死体になって湖に浮いていたりする。
思わず「ありゃま」と驚くわけだが、
この辺りは作者にしてみれば、
「してやったり」という所だろうか。

こうして様々な事件を解決すること、120シリーズ以上。
(え、浅見光彦シリーズって、そんなに出てたの?
 と驚かれるかもしれないが、そんなに出ているのである)
ついに「浅見光彦最後の事件」と銘打った最新作が、
発売された。
人気シリーズの最新作、
それもシリーズ最終作を思わせる副題がついているとあって、
図書館に入荷した日から予約が殺到した。
自分は、新作が出たらすぐに読みたい
というタイプではないので、
読みたい人たちが読み終わるまで待っていたのだが、
随分と長く待たされてしまった。
発売前の情報では、
ついに浅見光彦が結婚する?というような情報も流れ、
ひょっとすると、
今までに出てきたヒロインたちが総登場して、
泥沼の愛憎劇を繰り広げるのではないか?などという、
「予想」もなされていたのだが、果たしてどうなるのか?

で、問題の最新作が自分の所に回ってきて、
つい先日、これを読了した。

じゃあ、最後は一体どうなったの?
という人もいるだろうが、
さすがにそれを書いてしまうほど、
自分もマナー知らずではない。

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