第17話「富士山大爆発?東京フライパン作戦!」
冒頭、ガランダー帝国のアジト内。
バサバサと作戦計画書が投げ捨てられている。
どうやら作戦本部に作戦計画書を提出させ、
それをゼロ大帝自らが審査していたらしいのだが、
気に入る作戦計画書が無かったようだ。
「全員、落第!」
身もフタもない結果が出た。
作戦計画書を提出していた黒ジューシャの1人が
「ワケをお聞かせ下さい」
とその理由を尋ねると、
「第1に研究不足、
第2に面白くない、
第3にこれでは滅んだゲドンの作戦と同じことだ」
と返される。
「研究不足」というのは確かに問題だし、
「ゲドンと同じような作戦」というのも大問題だ。
だって、ゲドンの奴ら、マトモな作戦なんか
ほとんどたててなかったから。
しかし「面白くない」というのはどういうことか。
そもそも悪の秘密組織の作戦に「面白さ」など、
全く関係ないように思えるのだが……。
ともあれ、怒り心頭のゼロ大帝は
作戦本部付きの黒ジューシャたちを1人残らず処刑。
だが、立ち去ろうとしたゼロ大帝を呼び止めるガマ獣人。
どうやら自分の発案した作戦計画を、
ゼロ大帝に聞いてもらいたいらしい。
このガマ獣人の作戦計画というのが
「富士山大爆発!東京フライパン作戦」。
現在、休火山となっている富士山に、
三原山の溶岩を誘導することによって噴火爆発させ、
吹き出た大量の溶岩を東京の地下に送り込む。
そうなると東京のアスファルトは焼けたフライパンのようになり、
その上で暮らしている人間は煎られた豆のようになって
狂い死ぬというもの。
……。
思わず、ガマ獣人が処刑されてしまわないか不安になるが、
なんとゼロ大帝はこの作戦を承認。
作戦の実行をガマ獣人に命令する。
富士山の裾野を走っているバス。
何故か突然急停車する。
乗客たちがバスを降りた所に、怪しい煙が漂って来て、
それを吸った乗客たちは苦しみながら倒れてしまう。
そこに現れる黒ジューシャたち。
黒ジューシャたちは倒れた乗客たちをどこかへ運び去ってしまう。
乗客たちが運ばれて来たのは、地下トンネルの工事現場。
三原山の溶岩を富士山へ誘導するための、トンネル工事の現場だ。
攫って来た乗客たちを働かせて、トンネルを掘らせるつもりらしい。
そこでは先に連れてこられた人たちが、息も絶え絶えになりながら
スコップでトンネルを掘っている。
そんなもので作業していては、
いつになってもトンネルは開通しないと思うのだが……。
一方、人のいなくなったバスに、マサヒコとりつ子がやってくる。
人がいないのにエンジンのかかっているバスを不審に思う2人。
そこにやって来る1人の少年。
どうやら少年もバスの乗客の1人だったのだが、
うまく黒ジューシャたちから逃げ仰せていたらしい。
少年から話を聞いたマサヒコは、
これがガランダー帝国の仕業だと判断。
すぐさまアマゾンに知らせに走る。
アマゾンを連れてバスの所に戻って来たマサヒコ。
しかし今度は少年とりつ子の姿も消えていた。
どうやら黒ジューシャたちに攫われてしまったらしい。
アマゾンはジャングラーで黒ジューシャたちを追跡。
だがそこにガマ獣人が現れ、アマゾンに襲いかかってくる。
ガマ獣人の舌攻撃、頭のガマを投げつけてくる攻撃にピンチに陥るが、
そこにモグラ獣人が登場、危機に陥ったアマゾンを助ける。
ガマ獣人のトンネル工事現場。
すでに連れてこられた人間たちは疲労しきっていて、
作業の能率が上がらない。
ガマ獣人は新たな人間を連れてくるように命令を出し、
さらに、すでに開通しているトンネルに溶岩を通すように命令した。
トンネル内を流れていく溶岩。
その上の町では、マンホールが火を噴き、
アスファルトがフライパンの様に熱せられて、大変なことになる。
モグラ獣人も焼け出され、這々の体で地中から飛び出してくる。
全く冗談のようだった「富士山大爆発!東京フライパン作戦」が、
それなりの成果を上げていることに驚きを隠せない。
一方、立花藤兵衛。
車で走りながらラジオのニュースで、この事件のことを知る。
そこに1人の男性が現れ、子供が足をくじいてしまったと
助けを求めてくる。
その男性についていく藤兵衛だったが、
突如、黒ジューシャたちに囲まれ、連れ去られてしまう。
ガマ獣人にやられた傷の手当をしているアマゾン。
そこにモグラ獣人が現れ、藤兵衛が黒ジューシャたちに
捕まったことを知らせる。
それを聞いたアマゾンはアマゾンライダーに変身し、
藤兵衛、りつ子たちの救出に向かう。
ガマ獣人のトンネル工事現場に突入したアマゾンライダー。
黒ジューシャたちをなぎ倒し、ガマ獣人との戦闘を開始する。
ガマ獣人は変わらず舌攻撃、
頭のガマを飛ばしてくる攻撃でアマゾンを苦しめるが、
アマゾンは新必殺技・スピンキックでこれを破り、
大切断でガマ獣人をバラバラにしてしまう。
ガランダー帝国のアジトでは、ゼロ大帝が怒りに震え、
捕らえられていた人たちは無事に救出されて、ハッピーエンド。
ガランダー帝国の作戦採用基準が明らかになった。
まさか「面白さ」なんてものが要求されるとは……。
すくなくとも今回の「富士山大爆発!東京フライパン作戦」では
「面白さ」だけはクリアしていたようなので、
ガランダー帝国の作戦で最も重要視されるのは、
「面白さ」なのだろう。
……。
本当に大丈夫か?ガランダー帝国。