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悪魔の「飯」

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ひところから「悪魔のおにぎり」という言葉を、
ネット上で見かけるようになった。

何でも、2015年に南極地域観測隊の調理隊員になった女性が、
とあるTV番組の中で紹介したレシピらしい。
ご飯、天かす、天つゆ、青のりを混ぜて握ったもので、
夜食にするため、余った食材をまとめて調理した。

「夜食に食べるのにはカロリーが気になる。
 でもおいしいので、ついつい食べてしまう」

ということから「悪魔のおにぎり」という名前が付けられたそうだ。
ということは、この「悪魔」というのは、
人を太らせる「悪魔」らしい。

この「悪魔のおにぎり」がTV番組で紹介され、
実際に作ってみた人が、何人かいた。
まあ、材料自体は、わりとどこの家庭にも転がっていそうなものばかりで、
改めてスーパーで買い求めるにしても、非常に安価で入手できる。
そういう意味では、試してみやすい料理だった。
そして、この「悪魔のおにぎり」、
その名に違わず美味しかったようで、
その噂はたちまちネット上に拡散された。

ニュースサイトで、この「悪魔のおにぎり」関連の情報を辿ってみた所、
「悪魔のおにぎり」がTV番組で紹介されたのが6月30日、
ネット上での第一報は、7月の上旬ごろとなっている。
おおよそ1週間ほどで、ネット上を席巻したわけである。
この「悪魔のおにぎり」関連の情報は、
7月中、ポチポチとニュースサイトなどで取り上げられていたようだが、
おおよそひと月ほどで沈静化し、ニュースサイトの見出しからは
「悪魔のおにぎり」の名前は消えた。

次に、ニュースサイト上に「悪魔のおにぎり」の名前が出てきたのは、
9月10日ごろのことだ。
このときのニュースでは、某大手コンビニが、
一部の店舗で「悪魔のおにぎり」を販売することにした
ということであった。
商品名も、そのままズバリ「悪魔のおにぎり」。
ネット上で流行ったというか、女性隊員がTV番組で紹介した名前そのもの
なのだが、こちらの方は問題にならなかったのだろうか?
その後、続報のような形で、この「悪魔のおにぎり」を発売している
コンビニチェーンの担当者にインタビューをした記事が載っていた。
その内容を見る限りでは、このおにぎりをTVで発表した女性隊員に
許可を求めたなどという内容は見当たらなかった。
一部店舗に限定されて販売されていたらしいのだが、
発売3日で、約2万5千食を販売したという。
記事によれば、「悪魔のおにぎり」を販売していたのは
800店舗ほどだったらしいので、
各店舗で1日あたり100個以上売り上げたことになる。
これは「おにぎり」という商品の中では、
かなりの大ヒットといえる数値だったらしい。

10月中ごろには、その大手コンビニチェーン全店で
「悪魔のおにぎり」が発売され始めた。
こちらの方も、かなり売り上げが良かったらしく、
1週間ほど後には、発売からわずか6日間で
120万個が売れたというニュースが出ている。
ただ、こちらの方は、先に先行販売されていた一部店舗の商品とは
また別に開発された商品であるらしい。
基本的な材料などは、ほぼ同じなので、
基本的な味わいも、ほぼ同じなのではないかと思われる。
2万5千個から120万個ということなので、
販売数自体、桁外れに増えているのだが、
やはりこちらの売れ行きもなかなかのものらしく、
20年間、「おにぎり」不動の1位である「ツナマヨネーズ」に
迫るほどの勢いであるという。
それにしても20年の長きに渡って、不動の1位であり続けたという
「ツナマヨネーズ」の人気ぶりには、ただ驚く他はない。

そして10月末。
ついに、単日ではあるものの、「悪魔のおにぎり」の売り上げが
「ツナマヨネーズ」を上回ったというニュースが流れた。
もちろん、現在の「悪魔のおにぎり」は、
一種のトレンドのようになっており、皆が競って買い求めているような
状況なので、これが沈静化すれば「ツナマヨネーズ」よりは
売り上げは下がるだろう。
ただ、TVで紹介されてからわずか4ヶ月で、
大手コンビニチェーンで商品化され、そしてそのトップに
上り詰めたという事実には、ただ驚くよりほかは無い。

先日、実際にそのコンビニに赴き、
「悪魔のおにぎり」の実物を確認してみたのだが、
見事に売り切れてしまっており、確認することが出来なかった。
店先には、「悪魔のおにぎり」のポスターも貼り出されており、
コンビニの力の入れ様が伺える。
たつの市という片田舎のコンビニエンスストアでさえ、
これだけのフィーバーぶりなのだから、
「悪魔のおにぎり」の人気は、今しばらく続きそうである。

さて、この「悪魔のおにぎり」、
その材料自体はスーパーなどに行けば、簡単に手に入る。
そうなってくると、とりあえず作ってみたくなるのが人情だ。
米は家にあり、濃縮タイプのダシツユも家にある。
後は天かすと、青のりがあれば「悪魔のおにぎり」が作れるのだが、
折角なので、これを自分流にアレンジして、
青のりの代わりに、ちょうど庭で繁茂していた大葉を刻んで
入れることにした。
とりあえず、炊飯器でいつも通りの麦飯を炊き上げ、
そこに袋入りの天かすをザラザラと流し込んでいく。
キッチリと分量は図らなかったのだが、
炊飯器の中、炊きあがった麦飯が隠れるくらいの天かすと、
細かく刻んだ大葉を入れて、シャモジで全体をしっかりと混ぜ合わせた。
さらにそこに濃縮タイプのダシツユを、そのままかけ回して
さらにかき混ぜる。
これで「悪魔のおにぎり」のためのご飯が出来上がった。
大葉を使っているため、青のりを使ったものよりも色が鮮やかで
独特の爽やかな芳香が立ち上っている。

これをおにぎりに握れば、「悪魔のおにぎり」の完成なのだが、
ここまできたら、いちいちおにぎりの形に握るのが面倒くさい。
結局は、そのまま丼によそって食べることになった。
作ってから時間が経っていないため、
ご飯の中に入っている天かすが、サクサクとしていて食感がいい。
天かすの油がこってり感を出し、かけ回したダシツユが旨味と塩味を、
さらにそこに大葉の爽やかな芳香が加わって、
何ともいえないウマさである。
なるほど、これは人気の出そうな味だ。
丼によそった「悪魔のおにぎり」改め「悪魔の飯」は、
あっという間に全て、自分の腹の中に収まった。

世の中に出てからわずかの間に、おにぎり界のトップを
かすめ取った「悪魔のおにぎり」。
果たしてこの先、新たな定番商品として定着していくことは
出来るのだろうか?

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