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雑感、考察

あるドラッグストアの話

投稿日:

自分はよくドラッグストアを利用する。

そういう風に書くと、色々クスリを買ってんだなー、と思われそうだが、
自分は「薬」というものは、ほとんど買わない。
ごく稀に風邪を引いたり、頭痛になったり、腹痛を起こすことがあるのだが、
そういう場合に至っても、基本的に薬を飲むことはなく、
いつも温かくして眠ることによって、それらを直している。
どれくらい「薬」を使わないかといえば、
置き薬の会社が、あまりに自分が薬を使わないために、
置き薬を引き上げていったというようなこともあるくらい、「薬」を使わない。
だから、自分がドラッグストアを利用するといっても、
「薬」目的でここを利用することはなく、
ほぼ100%、食品や日用品を買うために利用するのである。

近年、大型のドラッグストアでは、その売り場面積の半分ほどを、
食品や飲料などが占めている。
見方を変えれば、「薬」を扱っているスーパーマーケットといってもいいだろう。
このドラッグストアで扱っている食品や飲料などは、
普通のスーパーで扱っている商品に比べて、幾分、安価になっている。
噂に聞いた所によれば、この手のドラッグストアでは
安い食品や飲料でお客を集め、それらのついでに「薬」などを
買ってもらうのを狙っているという。
早い話、食品や飲料などは、お客を呼び込む「エサ」であるわけだ。
あくまでも利益は「薬」を売ることによって得ることが出来るので、
食品や飲料については、利益を度外視した価格をつけることが出来るらしい。
ただ、廃棄率などを低く抑えるためか、
肉、魚、野菜などといった生鮮食品を扱っていない所も多く、
仮に扱っているとしても、スーパーなどとは比べ物にならないほど
品数や在庫量が貧弱なのが常の様である。
逆に日持ちのする菓子類やインスタント食品などは、
普通のスーパーと同じかそれ以上に品揃えがよく、
それらの食品を安く購入したいお客は、
スーパーとドラッグストアを上手く使い分けることによって、
日々の節約としている様である。

さて、このほど、自分が買い物に行く圏内に新しいドラッグストアが出来た。
店の名前や、その具体的な場所については書くことを控えるが、
この辺りに何店舗も出店しているチェーン店の1つである。
自分は今まで、そのチェーンにはほとんど行ったことがなかったため、
開店からしばらく経った先日、そのドラッグストアに行ってみた。

店の広さは、平均的なドラッグストアと変わらない。
中規模のスーパーマーケット程度の広さで、店の約半分ほどを食品や飲料、
残りの半分が薬や、化粧品、健康食品、日用品などが占めている。
まあ、平均的なドラッグストアといって良いだろう。
友人に聞いた話では、開店当初はかなりの客の入りだったらしいが、
それも一段落したのか、ちょっと閑散としているようにも感じられた。
何かお買い得な商品はないか?とワクワクしながら店内を見て回ったのだが、
意外に値段はそれほど安くない。
そのドラッグストアのすぐ近くには、昔からの中規模スーパーがあるのだが、
値段はそこと、ほぼ変わらないような印象である。
さらに驚いたことには、普通、ドラッグストアではあまり見かけない
肉、野菜といった生鮮食品が並んでいる。
もちろん、スーパーに比べると品数は貧弱で、
値段も取り立てて安いというようなことはない。
さらに棚の商品をよく見てみると、ある有名なスーパーのPB商品、
つまりプライベートブランド商品が並んでいる。
それだけならば、まあ、そういうこともあるかな、ですむのだが、
問題はそのPB商品が、すぐ近くにあるスーパーのPB商品なのである。
いやいやいや。
これじゃ、商品がまるかぶりやん!と思わず突っ込んでしまう。
ひょっとすると、従来のドラッグストアに比べ、
よりスーパーに近い形態で営業するというような方針なのかも知れないが、
スーパーより安いという最大のメリットが無くなってしまっている以上、
これではただの品揃えの悪いスーパーではないか。

新しいドラッグストアということで期待が大きかっただけに、
どこか肩すかしを食った感が強かったのだが、
最も驚いたのは、一通り見て回った後、
いくつかの商品を手にレジに並んだときのことである。
ふと、レジの上側に目をやってみると、
そこには大きなプラスチック製の板に、びっしりと煙草の銘柄が並んでいた。
スーパーなどのレジ側に、同じように煙草が並べられているのは
時々見かけることもあるのだが、まさかドラッグストアでも目にするとは。
自分などの感覚からしてみれば、ドラッグストアというのは
あくまでも「薬局」の1つの形態であり、
「薬局」といえば、「病院」や「医療」などと言ったものとも関係の強い、
一種の医療機関のようなものだと思っている。
そんな場所で、まさか堂々と煙草が販売されているとは。
昔ならいざ知らず、煙草の害についてうるさくいわれるようになった現在、
医療機関の端くれともいうべき場所で、これを販売していることに
何ともいえない違和感を感じたのであった。

しかし今回、新しく出来たドラッグストアで、
たまたま煙草を販売している所を目にしたわけだが、
ひょっとすると、これまで自分が気付いていなかっただけで、
他のドラッグストアでも、煙草を販売しているのかも知れない。
そう思った自分は、早速、市内にあるドラッグストア3店(すべて
別チェーンの店である)を回って、それぞれ煙草を販売しているかどうか、
確認してみた。
すると、やはり同じように煙草を販売しているドラッグストアが
1店あった。
つまり、今回開店したチェーンを含め、4つのドラッグストアのうち、
実に半分の2店では、煙草を販売しているということになる。
自分自身が煙草を吸わないため、今まで特に気にかけることもなかったのだが、
煙草をおいている2店では、1つはスーパーなどと同じくレジ側に、
もう1つはなんと各種の「薬」を同じ棚に煙草をおいていた。
両者とも未成年による万引きなどを警戒しているのか
特に店員の目の行き届いている場所に煙草を陳列しているが、
それにしても、やはり「薬」と「煙草」が同じ棚に並んでいるのには、
何か釈然としないものを感じずにはいられない。

あらかじめ断っておくのならば、もちろん、
ドラッグストアで煙草を販売することは適法な行為である。
国に正式に認められているのだから、
それについてとやかく言っている自分の方がおかしいといわれればそれまでだ。
よくよく考えてみれば、煙草を扱っていないドラッグストアでも
ほとんど全ての店でアルコール類を販売しており、
これについても「いいのか?」といわれれば、首をひねりたくもなる。
ちょっと前までは「酒は百薬の長」などともいわれていたが、
近年の研究では、アルコール類はどんな少量であっても体に害を及ぼす
という風に見られるようになってきている。
だとすれば、アルコール類の販売もまた、
そのうちに色々とうるさく規制されていくのかも知れないので、
やがてはこれも社会から白眼視されるようになるのかも知れない。
さらにもっといえば、いかにも健康に悪そうな添加剤満載の菓子類や
インスタント食品などが並んでいることにも、
ケチを付けようと思えば、つけられないこともない話になる。

ただ、ドラッグストアで煙草を販売するのが適法であるという
前提の上でいわせてもらえるのであれば、
その上で煙草を販売している、していないというのは、
それぞれの店の販売方針のみならず、モラルというか
良識を示しているとは言えないか?
人の体を癒す「薬」を主たる商品としているドラッグストアにおいて、
いくらカネが稼げるからといって、吸っている本人、及び周りの人間に
健康被害しか及ばさない煙草を扱うかどうかは、
そのドラッグストアの方針、姿勢を表しているとは言えないだろうか。
煙草を扱うか扱わないかは、単純な商品の有無という枠を超えた、
その店の客への真摯さの表れといえるのではないか。

もちろん、そういう風にいえば、アルコール類や菓子類、
インスタント食品についても扱っていない店こそが、
より客に対して真摯で良識がある店、ということになるのだが、
そうなるとこれは、要は昔ながらの「薬局」ということになる。

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