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特撮、テレビ

仮面ライダー

投稿日:

By: iwaryo

「ウルトラ」シリーズに並ぶ、日本特撮ヒーローの金字塔
「仮面ライダー」に関しては、今更、改めて書く様なことは
無いかも知れない。

1971年(昭和46年)に放送が開始された
「仮面ライダー」シリーズは、2016年に45周年を迎えている。
自分の生まれるずっと前から、ブラウン管の中で活躍していたわけである。
自分が生まれたのは1974年(昭和49年)。
もちろん、物心がつくまでは特撮ドラマなどを見ることも無いので、
自分がこの「仮面ライダー」シリーズに触れたのは、
このずっと後年のことになる。
記憶にある限り、自分が一番最初に見た「仮面ライダー」は
「仮面ライダー」である。

こう書くと、え?第1作目から見ていたの?ということになるが、
自分が見ていた「仮面ライダー」は、いわゆる「仮面ライダー(新)」と
表記されていた、シリーズ第6作品目になる。
同級生たちに、生まれて初めて見た「仮面ライダー」は?と、聞くと、
大体は「仮面ライダースーパー1」と返ってくるので、
自分は周りの子供たちよりも早い段階から、
このシリーズを見始めたということになる。
(もっとも、自分は「仮面ライダー(新)」に関しては
 熱心に視聴していたが、その後番組である「スーパー1」については
 全く見るのを止めてしまっていた。
 どうも「仮面ライダー(新)」が好きすぎたあまり、
 後発のライダーである「スーパー1」を受け入れなかったようだ)

自分が見ていた「仮面ライダー(新)」は、
「仮面ライダーストロンガー」の放送以降、
中断していたシリーズを再開させる狙いがあり、
第1作のリメイク的な作品として作られていた。
当然、ライダーは主人公であるスカイライダーしか登場せず、
悪の組織・ネオショッカーによって改造された彼が、
世界征服を狙うネオショッカーを倒すべく、戦いを挑んでいた。
ところが、それでは人気が出なかったのか、
物語中盤から先輩ライダーたちが、ゲストとして登場し始めた。
リメイク路線を捨てて、続編へシフトチェンジしたわけだ。
人生初の「仮面ライダー」に、突然、おかしな戦士が仲間として
沸いてきたわけである。
しかも彼らは主人公の先輩にあたるわけだから、揃って態度がでかい。
こういうのは、以前のシリーズを見ていたファンだからこそ
有り難みがあるもので、当時の自分のように、
以前のシリーズを知らない視聴者からしてみれば、
いきなりえらそうな味方が出てきただけに過ぎない。
正直、古参のファンには怒られそうだが、
当時の自分は先輩ライダーのゲスト出演に、
あまりいい印象を持っていなかった。
製作者側の視聴者サービスは、当時の自分にとっては
全く嬉しくないものだったわけだ。

「仮面ライダー(新)」を視聴し終わった自分は、
その後番組である「仮面ライダースーパー1」で
ライダーシリーズから離れた。
自分が再びライダーシリーズに戻ってくるのは、
その後、数年間を経ての「仮面ライダーBlack」になる。
これまた、第1作「仮面ライダー」のリメイク的な作品であり、
作中にヒーローは主人公ただ1人で、どこにも他ライダーの影はなかった。
そのスタイルはついに作中で崩れることなく、
「仮面ライダーBlack」は、たった1人で戦う孤独なヒーローとして
物語を全うした。
その後番組では「仮面ライダーBlack」の主人公がパワーアップして続投、
「仮面ライダーBlack RX」となり、相変わらず1人で敵と戦い続けた。
(変身しない仲間が結構居たため、作品の雰囲気は
 前作と大きく違っていたが……)
だが、物語終盤になり、突如として10人の先輩ライダーたちが登場、
クライシス帝国との戦いに参戦してきた。
すでにRX1人で、何人もの敵幹部を打ち倒しており、
全くといっていいほどピンチ感が無かったため、
10人の先輩ライダー登場にも、それほどの有り難みは無かった。
ただ、そのころの自分は、かつて「仮面ライダー(新)」を
見ていたときと違い、お祭り感溢れる先輩ライダーたちの出演を
純粋に楽しめるようになっていた。

こういうシリーズ化されている作品の場合、
その第1作目というのは、とかく神格化されるものである。
「ウルトラ」シリーズにおける「ウルトラマン」、
「戦隊」シリーズにおける「ゴレンジャー」などは、その最たる例だが、
(特撮作品以外だと、アニメ「ガンダム」シリーズなどは、
 第1作目の神格化が顕著である)
この「ライダー」シリーズの第1作目である「仮面ライダー」もまた、
シリーズ作品の中では、格別に神格化されており、
シリーズの中において仮面ライダー1号・本郷猛というのは、
やはり特別な存在感を放っている。

その第1作「仮面ライダー」が、某動画サイトの東映公式チャンネルで
配信が開始された。

全てのシリーズの出発点にして、原点である「仮面ライダー」。
TVの再放送などでも全話放送されることは少なく、
(話数が多いため、再放送の場合には傑作選のような形で、
 かなりのエピソードがカットされることが多かった)
なかなか全話通して視聴する機会というのは少なかったのだが、
今回は、これから毎週2話ずつ、
動画サイトにアップロードされていくことになる。

もう、おおよそ半世紀前の作品となるため、
特撮部分のみならず、日常の何気ないシーンでも
現在との大きな違いが感じられ、郷愁を誘われてしまう辺り、
このシリーズが積み重ねてきた45年という年月の重さを実感できる。

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