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ペットフードの様々

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先日、自転車で走っていたら、
道ばたにドッグフードの空袋が捨てられていた。

ちょうど10kg入りの米袋ぐらいの
大きさの袋だったのだが、
その袋を見て驚いた。
「すき焼き味」と印刷してあったからだ。
すき焼き?
犬のエサにすき焼き?
あの牛肉と砂糖と醤油を入れて煮る(関西風)、
あのすき焼き?

かつて、うちではネコを飼っていたことがある。
その時は、キャットフードを買ってきて、
これをメインにしたエサをあげていたのだが、
たまに、缶詰に入った「上等」なエサをあげていた。
もっとも、「上等」といっても、
価格にしてみれば、ひとつ100円程度だったので、
それほど懐は痛まなかった。
この「上等」のエサの場合、
その味のラインナップとして定番だったのが、
「マグロ」、「カツオ」、「ささみ」だ。
大方の場合、缶の中にシーチキン状になった
これらの肉片が入っており、
見た感じはグチョグチョとしたお粥状であった。
さすがに食べてみたことは無いし、
食べてみようとも思わなかった。
試しに匂いを嗅いでみた所、匂いも弱く、
まるで老人ホームなどで出される、
病人食にそっくりだった。

そういうわけで、ネコのエサについては
ある程度の知識があったのだが、
今までに一度も飼ったことのない、犬のエサについては、
全くのノーマークであった。
ちょっと興味の湧いてきた自分は、
そのままホームセンターに立ち寄り、
ペットフードのコーナーを見に行ってみた。

改めて見てみると、犬のエサのコーナーは、
ネコのエサのコーナーに比べて、かなり大きかった。
もちろんこれは、エサのパッケージが、
ネコより犬の方が大きいことも
関係しているのだろうが、
やはりペットとして飼われているのも、
ネコより犬が多いということだろうか?

その大きなドッグフードのコーナーを見てみると、
それこそありとあらゆるエサが、並べられていた。
しかも単純に味のみで分けられているのではなく、
犬の年齢、犬の体型、犬の種類によって、
細分化されている。
圧巻だったのは、
犬の種類ごとに作り分けられているもので、
チワワ用、シェパード用、柴犬用、
ダックスフント用などと、
棚一杯に各犬種用のエサが並んでいたことだ。
人間でいえば、日本人用、アメリカ人用、中国人用と、
分けられている感じだろう。

年齢的な分け方も凄く、赤ちゃん用のミルクから、
年寄り用のエサまである。
赤ちゃん用については特に種類が多く、
犬用の牛乳、犬用の粉ミルク、山羊ミルク(粉末)、
犬用の離乳食まであった。
人間の赤ちゃん顔負けである。
特に山羊のミルクなど、たつの市内では見たことがない。
人間用の山羊ミルクは
市内に存在しないかもしれないが、
犬用の山羊ミルクは、ちゃんと手に入るのである。

成犬用のドッグフードに関しては、
それこそ相当な数があったが、
味のバリエーションに関しては肉、
それもビーフ味が圧倒的に多かった。
他にもラム(羊肉)、ターキー(七面鳥)、
ささみ(鶏)などのバリエーションがあり、
ネコと違って、やはり獣肉中心であるようだ。

変わり種としては、

・犬用の豆乳
・犬用のゼリー
・犬用のアイスクリーム
・犬用のポカリスエット
・犬用のハンバーガー
・犬用の肉まん
・犬用のコーンポタージュ風ドリンク

などがあった。
最初に見た「すき焼き味」のドッグフードもあり、
その横には「B・B・Q味」もあった。
この辺りになると、もはやドッグフードというよりは、
スナック菓子のような感じさえする。

犬用のハンバーガーや肉まんは、
人間のものとは違っていて(当たり前だが…)、
それこそスナック菓子のようなもので、
常温でも長期保管しておけるようだ。
犬用コーンポタージュ風ドリンクのとなりには、
犬用の栄養ドリンクもおかれており、
人間のドリンク売り場と、それほど代わらない。
犬用のアイスクリームは、
冷凍庫で冷やして作るタイプのもので、
普段は常温で保存しておける。
犬用のポカリスエットだが、
正式な名称は「ペットスエット」となっており、
ペット用のスポーツドリンクになっている。
もちろん、ポカリスエットを作っている
大塚製薬の関連会社が作っている。
ロゴもオリジナルにかなり近いものになっている。

これらの他にも、歯磨きガムやらダイエット食やら、
人間と代わらないほどの、
バラエティ豊かなフード類である。
調べてみると、ホームセンターにはなかったものの、
「犬用醤油」なんていう商品もある。
スプレー式になっていて、エサにひと吹きすると
旨味と風味を与えるという。
しかし、犬に過剰な塩分はいけないんじゃないの?
と思われる人もいるだろうが、
この犬用醤油、塩分0なのである。
だからもちろん、人間の使っている醤油と違った味で、
醤油の旨味成分だけを持っている。
この犬用醤油、わずか80mlで800円以上と、
人間の使っている醤油と比べても、圧倒的に高価だ。
自分の使っている醤油など、
1ℓ入りで200~300円程度だ。
犬用の醤油は、自分の使っている醤油の
なんと50倍の値段がするのである。
なんとも恐ろしい話だ。

うちのネコは、もう亡くなってしまったが、
そこまで豪華なものを食べることもなく、
廉価なペットフードと、たまにネコ缶、
さらにオヤツとして、
自分といりこを分けあって食べていた。

飼い主と同じ、わりと慎ましい食生活だったわけだが、
意外と、「もっとウマいものを食わせろ」と、
思われていたのかもしれない。

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