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ウルトラマンR/B感想 19話・20話

更新日:

いよいよ終盤に差し掛かってきた感じのある「ウルトラマンR/B」。
今回は、その19話・20話について書いていく。

第19話 「善人と悪人」

アイゼンテック社の社長となった美剣サキによる
「地球爆破」宣言の後、何かと盛り上がっている「クワトロM」。
前回は、一家の父・湊ウシオが宇宙TVの主人公として、
その宇宙レベルの人気ぶり(主にTシャツデザイナーとしての)を
見せてくれたが、ウシオ本人を始め、地球の人々は
いまいち事態をしっかりと飲み込んではいないらしい。
だが、事態を重く見た世界の国々からは、
問題の中心となっているアイゼンテック社に向けて、
激しいハッキングが行なわれているようである。

そして、そのハッキングの成果か、
突如としてサキの秘書役を務めていたロボット・ダーリンが反旗を翻し、
美剣サキの殺害を宣告する。
ダーリンは、極秘に製造されていたロボット兵器・キングジョーを発進させ、
これによってサキを殺害しようとする。
それにしてもこのキングジョー。
恐らくは、前社長・愛染マコトが極秘裏に製造していたものらしいのだが、
彼はこんなものを使って、何をやるつもりだったのか?
(恐らくは、オーブダークが茶番を演じるための相手役だろうが……)

町を破壊しながら、アイゼンテック社のサキを目指すキングジョー。
キングジョーは、町でアサヒを発見し、これを機体内に取り込んでしまう。

アサヒからの連絡を受けたサキは、彼女を救出すべく動き出す。
怪獣の出現を受け、アイゼンテック社にやってきたカツミ・イサミ兄弟に
アサヒがキングジョーに捕われたことを告げ、協力を要請する。
これを受け、カツミはキングジョーと対峙すべくウルトラマンに変身、
イサミは狂ってしまったダーリンを元に戻すべく、アイゼンテック社内へ。
ウルトラマンロッソがキングジョーと戦うも、
キングジョーのバリアは強固で、これを破ることが出来ない。
もっとも、キングジョーの中に妹・アサヒがいるのだから、
そうそう攻撃が効いても困るのだが。

アイゼンテック社内では、イサミが無事にダーリンを元に戻すことに成功。
しかし、キングジョーは最早止めることが出来ない。
サキは、キングジョーの中に直接乗り込み、アサヒを救出するために
カツミにキングジョーを誘導するように告げる。
一方、キングジョー内ではガスが充満し始め、いよいよアサヒがピンチに。
サキはアサヒを落ち着かせるため、自らの過去と思わしき「昔話」を聞かせる。

今から1300年前、地球にやって来た恐るべき怪獣・ルーゴサイト。
これを撃退するため、惑星Oー50からやってきた
2人の兄弟ウルトラマンと1匹の怪獣。
彼らはなんとかルーゴサイトを追い払うことに成功したのだが……。

この2人の兄弟ウルトラマンは、やはりロッソとブルだろう。
もう1匹の怪獣は、どうやら第1話に出てきたグルジオボーンらしい。
どうやらこの「昔話」、かなり重要な秘密のようなのだが、
これを聞いていたアサヒがガスの影響で意識を失ってしまい、
話はいい所で終わってしまう。
一方、カツミはキングジョーに馬乗りになられ大ピンチ。
サキはその隙をついて、キングジョーの中に突入し
アサヒを救い出すことに成功した。

なおも暴れるキングジョー。
そこにイサミも駆けつけウルトラマンに変身。
イサミの提案により、温度差によってキングジョーの装甲にヒビを入れ、
ルーブに合体してキングジョーを破壊することに成功する。

だが、その直後、サキの命令により
アイゼンテック社からのビームがルーブを襲い、2人は人間の姿に。
倒れ伏す2人からルーブジャイロを奪ったサキは、
「これは私の兄のものだ」と告げて去っていった。

何気に、重要な部分がいくつか明らかになった。
1300年前、そして今回、地球を襲う強敵ルーゴサイト。
そして2人のウルトラマンを兄と呼ぶサキ。
ひょっとすると、「昔話」に出てきたグルジオボーンの正体は……?

第20話 「星屑の記憶」

前回、ラストにて変身アイテムであるルーブジャイロを
美剣サキに奪われてしまったカツミ・イサミ兄弟。
はたして、サキは3つのジャイロを用いて、何をしようとしているのか?

サキにジャイロを奪われたことによって怒り狂い、
ジャイロを奪い返そうと考えるイサミと、比較的冷静なカツミ。
カツミはイサミを押しとどめ、アサヒにサキについての情報を求める。

アサヒの稚拙なイラスト付きで説明された所によれば、
1300年前、地球にやって来た怪獣・ルーゴサイトを撃退すべく、
2人の兄と共に地球にやって来たサキは、兄たちと共に戦ったが
力が及ばなかった。
2人の兄は、地球と妹を守るためにその力の全てを使い
辛うじてルーゴサイトを撃退する。
2人の兄(ウルトラマン)は、クリスタルとなって飛び散ってしまい、
それ以降、サキは地球で再びルーゴサイトがやって来るのを待っていた。
ルーゴサイトを倒し、兄たちの仇を取るために。

2人の兄がウルトラマンで、その妹が怪獣・グルジオボーンというのは
どういうことなのかよく分からないが、
彼らはウルトラマンオーブと同じ惑星Oー50からやって来ているらしいので、
2人の兄だけがウルトラマンとしての力を得て、
サキは何か別の力で怪獣に変身していたのかも知れない。
「ウルトラマンオーブ」のジャグラス・ジャグラーのようなものだ。
いずれにしても、かなり深刻で悲しい話なのだが、
そんな深刻さを吹き飛ばすほどヘタクソなアサヒのイラストはすごい。
TVが、地球に近付きつつある謎の物質について報道し、
地球に危機が迫っていることを告げるが、父・ウシオは
「どうせウルトラマンがなんとかしてくれるよ」
とどこか楽天的。

一方、サキは来たるべきルーゴサイトを倒すため、
3つのジャイロを使いこなそうとするが、上手くいかない。

サキの事情を聞いたカツミは「共闘できるはず」と考えるが、
イサミの方は自分たちをウルトラマンと認めない
サキに対する怒りが収まらない。
2人はそれぞれの意見の違いから対立するが、そんな中、
町に怪獣・ゴモラが現れる。
どうやら3つのジャイロをまとめて使いこなそうとするサキの実験が、
地中深くに眠っていたゴモラの眠りを呼び覚ましたらしい。
サキはアイゼンテック本社ビルから、怪獣拘束ビームを発射するが
ゴモラには全く通用しない。
超振動波を放ち町を破壊するゴモラを食い止めるため、
サキからジャイロを奪い返そうとするイサミと、
自分に出来ることをしようと、町の人々の避難を手伝うカツミ。
2人はアイゼンテック社前にてサキと対峙するが、
相変わらずサキは2人を認めようとしない。
次の瞬間、ゴモラの放った超振動波がアイゼンテック本社ビルを破壊し、
その破片がサキめがけて落下してくる。
カツミはとっさにサキをかばうが、尚もサキは2人に攻撃を仕掛けてくる。
だがそんな2人をかばうように突如としてルーブジャイロが出現、
2人はジャイロを手にして、ウルトラマンへと変身を果たす。

2人のウルトラマンとゴモラの戦いが始まった。
自分には扱えなかったジャイロを使いこなす2人に、苛立ちを隠せないサキ。
サキは自らのジャイロを使い、怪獣・グランドキングメガロスへと変身した。
グランドキングメガロスの力は圧倒的で、2人が苦戦していたゴモラも
たった一撃で爆散させてしまう。
グランドキングメガロスはそのまま2人のウルトラマンへ攻撃を仕掛け、
ここにカツミ・イサミ兄弟と、サキの戦いが開始される。

サキの圧倒的な力に押される2人は、
切り札である「ルーブ」へと合体しようとするが、
変身の鍵である「極」クリスタルはジャイロに弾かれてしまう。
どうやら、これを使おうとしたカツミの心に迷いがあったらしい。
そんな2人に、グランドキングメガロスの強烈な一撃が放たれた。

サキの正体、ウルトラマンの出身地など、様々な謎が明らかになった。
サキは、兄たちの力を使うカツミとイサミを認めようとしないが、
よくよく考えてみれば、第1話の時点で
すでにジャイロ自身が2人を選んでいるのだから、
いくらサキが2人を否定しようと、どうしようもないと思うのだが……。
グランドキングメガロスに変身し、2人のウルトラマンと戦うサキ。
しかし見ている限りでは、どうもその様子がおかしい。
以前、このジャイロを使った愛染マコトのときもそうだったが、
なにやら「力」に取り込まれてしまっているようにさえ見える。
ひょっとして、サキのジャイロは壊れてしまっているのでは?
だとすると1300年前、それが原因でルーゴサイトにやられたということも
ありうるのだろうか?

さて、いよいよ次回は「ルーブ」最大の謎の1つ、
15年前に失踪した母親についての情報が明らかになるらしい。
湊ミオの失踪にサキがどのように関わっていたのか?
そして3人の母親は再び帰ってくるのか?

ますます「ルーブ」から目が離せない。

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