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たつの市の難読地名

投稿日:

先日、ふとしたことから、市内の地名の読み方が分からず、
あわてて調べて回ったことがあった。
その地名というのが「砂子」である。

たつの市新宮町にある地名なのだが、一見した所、
その読み方に迷ってしまう。
すなわち「砂」の部分は「すな」と読むにしても、
「子」の部分を「こ」と読むか、「ご」と濁って読むかで悩んでしまう。
「山崎」を「やまさき」と読むか?「やまざき」と読むか?
みたいなものである。

この手の問題の難しい所は、どちらの読み方もあり得るという所だ。
「砂子」と書いて「すなこ」と読ませる所もあれば、
「すなご」と読ませる所もあるだろう。
そういう場合、とりあえずインターネットに頼ることが出来るのが、
現代という時代のありがたい所である。
早速、検索サイトで「たつの市 新宮町 砂子 読み方」という
検索ワードを入力して、調べてみた。
が、この「砂子」という場所についての情報はおろか、
その読み方が分かる様な情報がヒットしてこない。
上記のワードを入力して一番上に出てくるのは、
「新宮町新宮の郵便番号と読み方(たつの市)」という
送料検索サイトの情報である。
そのサイトを開いて、ページを隅から隅まで読んでみても、
「砂子」という単語は全く含まれておらず、当然、その読み方も分からない。
検索ワードの中から「読み方」というワードを削除して
再び検索し直してみると、今度はバス停案内のサイトがトップに来た。
どうやら神姫バスのバス停で「砂子」というのがあるようだ。
(実は、このサイトのバス停名の所に小さく「砂子(すなご)」と
 読み方が書いてあったのだが、自分はこれに全く気付かなかった)
パッと見てみた所、「砂子」の読み方が分かるようでもない。
仕様がなしに、たつの市の難読地名を紹介しているサイトがないか
検索してみた。
その結果、たつの市だけの難読地名を取り上げている所はなかったが、
兵庫県下の難読地名を紹介しているサイトが見つかった。
まあ、正直、「砂子」というのが難読になるのかどうかは怪しいが、
ひょっとしたらということもあり得る。
そのサイトの「たつの市」の欄を見ても
「砂子」という名前はなかったのだが、他の欄も見ていくと、
ちょうど「赤穂市」の欄で「砂子」の文字を見つけた。
どうやら赤穂にも「砂子」という地名があるようだ。
そのサイトによれば、赤穂の「砂子」は「まなご」と読むらしい。
だったら、たつの市の「砂子」も「まなご」と読むのでは……?と
思ったのだが、すぐに思い直した。
「砂子」を「まなご」と読むのは、あくまでも難読であり、
一般的な読み方ではないのだ。
この難読地名のサイトで取り上げられていない以上、
たつの市新宮町の「砂子」の読み方は、「まなご」ではあり得ない。

いよいよ、行き詰まった自分は、
新宮町に在住している友人に連絡を入れた。
同じ新宮町内に住んでいる友人であれば、ひょっとしたら
「砂子」の読み方を知っているかも知れないと考えたのである。
結果からいえば、友人も「砂子」の読み方については知らなかった。
しかし、この友人が先のバス停案内のサイトの地名に
小さなふりがながついており、それによると
「砂子」は「すなご」であると教えてくれたのであった。

この手の地名の読みというのは、意外に難しい問題だ。
公式な場で地名を読み上げたりする場合、その読み方を間違えていては
クレームを入れられてしまうだろう。
だが、地名というのは、古くからその場所に住んでいる人間にとっては
ごく当たり前の読み方であっても、その場所に全く関係のない
人間からしてみれば、何故、そんな読み方になるのか?というものも
珍しくはない。
そこで後学のために、たつの市内の地名とその読み方を調べてみた。

その結果、たつの市内という比較的に狭い範囲内のことにも関わらず、
ちょっと読みの難しい、あるいはどう読むのか迷ってしまいそうな
地名をいくつも発見したので、それらと列挙していく。

上霞城、中霞城、下霞城……かみ、なか、しも「かじょう」。
             かみ、なか、しもはともかく、
            「霞城」はスッと読めないかも知れない。
小宅……「おやけ」。
    知らなければ「おたけ」と読んでしまうかも知れない。
日飼……「ひがい」。
    うっかりと「ひかい」と読んでしまうかも知れない。
四箇……「よっか」。「よんこ」ではない。
大道……「だいどう」。
中垣内……「なかがいち」。
     「なかかきうち」と読んでしまいそうになる。
     「垣内」と書いて「がいち」と読むのは、
     「中垣内」以外にも多い。
      兵庫県の難読地名に含まれている。
竹万……「ちくま」。
    「たけま」「ちくまん」ではない。
土師……「はぜ」。
    ひょっとすると「はじ」と読んでしまうかも知れない。
揖西町……「いっさいちょう」。
     昔は太子町の辺りが揖東と呼ばれていたらしいが、
     現在ではもうその地名は無くなってしまっている。
中臣……「なかじん」。
    「なかとみ」ではない。
揖保……「いぼ」。
    「いほ」ではない。
    もともとは「いひほ」だったようである。
萩原……「はいばら」。
    「はぎわら」ではない。
真砂……「まなご」。
    「まさご」ではない。
長真……「ながざね」。
    「ながま」ではない。
誉……「ほまれ」。
嘴崎、東觜崎……「はっさき」「ひがしはっさき」。
        ただ、ここに関しては「はしさき」という読みを
        している所も見られた。
        「はっさき」というのは、
        古くからの口語なのかも知れない。
小那田……「おなだ」。
     「こなだ」ではない。
桧皮田……「ひわだ」。
     「桧皮」だけで「ひわだ」と読む場合もあるが、
     ここは「ひわだだ」ではない。
養久……「やく」。    
    「養久山古墳群」で有名。
正條……「しょうじょう」。
    「せいじょう」ではない。
黍田……「きびた」。
    難読というワケでもなさそうに思えるが、
    兵庫県の難読地名に選ばれていた。
神戸山、神戸北山……「かんべやま」「かんべきたやま」。
          兵庫県には神戸市があるので「こうべ」と
          読みそうになってしまうが、ここは「かんべ」。
朝臣……「あさとみ」。
    「あそん」ではない。
加家……「かけ」。
    思わず、現在国会で話題の学校名が思い浮かんだが、
    字が違っている。
稲富……「いなどめ」。
    「いなとみ」ではない。
二柏野……「ふたつがいの」。
     「ふたつかしわの」ではない。
上莇原、下莇原……「かみあざわら」「しもあざわら」。
         「莇」の字を出すのに苦労した。
善定……「ぜんじょ」。
    ひょっとするとこれも口語で、「ぜんじょう」かも知れない。
吉島……「よしま」。
    「きちじま」ではない。
東町……「あずまちょう」。
    「ひがしまち」ではない。

さて、市内の難読(?)と思われる地名を挙げてみたが、
どうだったろうか?
全て正しく読むことが出来ただろうか?
もし、間違った読み方をしてしまっていたなら、
これを期に正しい読み方に修正しておこう。

※万が一、この読み方は違うよ、というようなものがあれば、
ご連絡していただければ、ありがたいです。 

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