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ウォーターサーバー

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我が家にウォーターサーバーがやって来た。

白いプラスチック製の本体の上に、
水の入った巨大なペットボトルが、逆さまにくっついている。
手前側には、青色と赤色のコックがついており、
青色の方をひねると冷水が、赤色の方をひねるとお湯が出てくる。
冷蔵庫と電気ポットが、1つになった様なものだと考えればいい。

突然、ウォーターサーバーを設置したわけだが、
別に、急に健康意識に目覚めたとか、そういうわけではない。
先日、我が家の近くにそのウォーターサーバーを扱っている営業所が
出来たらしく、そこの営業員が挨拶をかねてということで、
このウォーターサーバーを持ってきたのである。
一応、とりあえずボトル1本分、無料お試しでと頼み込まれ、
その無料分だけ、我が家に設置してみることにした。

さて、いざウォーターサーバーを設置してみるに辺り、
これを一体どこに置くか?で頭を悩ませることになった。
営業員が持ってきたのは、家庭用のウォーターサーバーの中でも
特に小型のものなのだが、それでも結構なサイズがある。
それを改めて家の中に設置するとなると、
その場所の選定に、頭を悩ましてしまう。
自分は一人暮らしなので、設置する場所が無いようなことはないが、
どうせ置くのであれば、使いやすいキッチンか、自室がいい。
とりあえずウォーターサーバーをキッチンに運び、
その設置場所を考えてみたのだが、意外にサーバーは大きく
どこに置いてみても、その図体が邪魔になる。
それに良く考えてみたら、確かにキッチンは水を多く使う所ではあるが、
ここにはもともと水道があって、水はそこからいくらでも出てくる。
そこに飲み水専用のウォーターサーバーを置いた所で、
それほど利便性が向上するとは思えない。
仕方なく、自分はウォーターサーバーを抱えて階段を上り、
これを自室へと持ち込んだ。
自室は6畳間の和室なのだが、その畳の上にサーバーを直置きした。
本当なら何か適当な台にでも乗せたい所なのだが、
あいにくちょうどいい大きさの台が見当たらない。
部屋のインテリアとしては異質感があるが、
いちいちキッチンまで移動しなくても水が飲めるというのは、
それなりに便利ではある。
この時期のことだから、そうそう喉が渇く様なこともなく、
部屋に設置されたウォーターサーバーは、日に数回、使うだけであるが、
わずかながら便利になった様な感じである。

ウォーターサーバー。
英語で表記すると「Water Server」となる。
「Water」は「水」の意味で、「Server」を日本語に訳すと
「奉仕者」「勤務者」「給仕人」となる。
今回の場合、もっとも適当なものは「給仕人」であろうか?
つまりウォーターサーバーをそのまま直訳すると、
「水給仕人」ということになる。
一般的なウォーターサーバーは、我が家に置いてあるものと同じく、
交換式のタンク(ボトル)によって水が供給され、
サーバーの中で、これが温められてお湯、あるいは冷やされて冷水として
蛇口から供給されるようになっているようだ。
ただ、これらの加熱・冷却機能を働かすためには
ウォーターサーバー本体を電源に接続しておかないといけない。
それをしておかなければ、当然、これはただ常温の水を出すだけの
機械になってしまう。

自分が設置したウォーターサーバーを含めて、大方のものは
ウォーターサーバー本体は無料レンタルという形をとっている。
ボトルには一定量の水が入っており(我が家のでは12ℓ)、
これが空になれば、メーカーに電話して新しいボトルを配達してもらう。
このボトル1本あたりに、お金がかかってくるという仕組みらしい。
営業員が置いていったパンフレットを見る限りでは、
ボトルは1本12ℓ入りで、価格は1200円ということになっている。
1ℓあたり100円ということになるから、
市販のミネラルウォーターのペットボトルと比較してみると、
やや価格は割高なようである。
この辺りに、サーバー本体のレンタル料や、ボトル配達のサービス料が
含まれているのだろう。

自分は基本的に、ミネラルウォーターを買わない人間だ。
世の中には、飲み水や調理用の水を、全て「ミネラルウォーター」で、
という人もいるようだが、自分の場合、これら全ては水道水である。
たつの市の水道水の質がいいのか、カルキ臭さなんてものを
感じたこともない。
だから今回、改めてボトル入りの水を飲む機会に恵まれ、
まずやってみたことは、水道水との味比べであった。
正直、水の味というものには、それほど不便してこなかったのだが、
改めてこういった「カネのかかっている」水を飲むとなると、
その味という点にも、注目してみたくなる。
(まあ、水道水にも水道料金というカネはかかっているのだが……)
コップを2つ用意して、1つには水道水、
1つにはウォーターサーバーの水を入れて飲み比べてみた。

……。
結果からいうと、全く違いが感じられなかった。
口の中にいれた際に、微妙な違いは感じるのだが、
よくよくそれを味わってみれば、水自体の味の違いではなく、
水道水とサーバーの水の温度の違いである。
それとても、よくよく味わってみないと分からないレベルの差で、
(ウォーターサーバーの電源を繋げる前に試したため)
この2つを黙って出されたら、全く同じものと判断しただろう。
正直、多少なりとも味に違いがあり、
ウォーターサーバーの水は水道水よりも
ウマいのだろうという期待があったために、非常に残念な結果であった。

だが、改めてパンフレットを見直してみると、
ウォーターサーバーの水の「安全性」については
何回も言及しているものの、「味」についての言及は全く無い。
たしかに「美味しい」ということが書かれているのだが、
よくよく見てみれば、それが書いてあるのは「お客様の声」だけであり、
メーカー自身は「便利」「手軽」をアピールしている。
気になった自分は、早速メーカーのホームページにアクセスして、
ボトルの水の素性について調べてみると、
どうやらボトルに入っているのは、どこからか汲んできた
天然のミネラルウォーターとかではなく、
高度な濾過処理をすることによって出来上がった
クリーンな水ということらしい。
ということは、これはひょっとして元は水道の水なのではないか?
だとすれば、水道水と味が変わらなくても不思議ではない。

折角のウォーターサーバーの水が、我が家の水道と
変わらない味というのは残念な結果だったが、
これは返していえば、それだけ我が家の水道水は
質がいいということなのだろう。

それが確認できただけで「良し」とすることにした。

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