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失敗ご飯のリカバリー〜その1

更新日:

自分は、コメだけのご飯を食べるという機会が少ない。

じゃあ、いつも一体、どんなご飯を食べているの?
ということになるのだが、自分が普段食べているのは、
1号のコメに、50ccほどの押し麦を混ぜて炊いた「麦飯」である。
この「麦飯」生活というのは、ここ数年間続いており、
今や、普通の白飯を食べる機会というのは、外食時のみという有様である。
最初は、ほんのちょっとの好奇心から始めた「麦飯」だったのだが、
いつの間にやら、これにどっぷりとハマってしまい、
今やカレーを食べるときも「麦飯」だし、
寿司を作るときも「麦飯」に酢を混ぜて作っている状態である。
むしろ最近では、「麦飯」ではないご飯を食べることに、
違和感を感じてしまうほどになっている。

まあ、ここまでなら、健康志向の高まっている現代では、
それほどあり得ない話ではない。

ただ、自分がちょっと変わっているのは、
この「ご飯に何かを混ぜる」という方法に、
ドップリとハマってしまった点である。
畑で大根がとれれば、これを刻んで、炊きたての「麦飯」の中に混ぜるし、
サツマイモが手に入れば、これを賽の目状に切って電子レンジで蒸かし、
これをやはり「麦飯」の中に混ぜ込む。
冷凍の「むき枝豆」があれば、これを解凍して「麦飯」に混ぜ込むし、
庭で大葉ミョウガがとれれば、これを刻んで「麦飯」に混ぜ込む。
ネギやバジルが安ければ、これを買ってきて刻んで混ぜ込み、
冷凍の「ミックスベジタブル」が安ければ、これを買ってきて解凍し、
塩胡椒と一緒に「麦飯」に混ぜ込んで、これを食べている。

これらも、普通の白飯に混ぜ込むというのなら、
誰かがやっているかも知れないが、もともと白飯に麦を炊き込んだ
「麦飯」に混ぜているというのは、自分くらいではないだろうか?

詰まる所、自分は「麦飯」に、様々な具材を混ぜ込んだ
「混ぜご飯」を常食にしているわけだが、
そうなると、同じようにコメと一緒に具材を炊き込んだ
「炊き込みご飯」にも興味が出てくるのは、当然の流れだ。
ただ、色々な具材を、炊きあがったご飯の中に混ぜ込むだけの
「混ぜご飯」と違い、コメと一緒に具材を放り込み、
一緒に加熱して炊き上げる「炊き込みご飯」は、
具材や水の分量など、細かい調整が必要になってくる。
どうも、この辺りの作業が面倒くさそうな印象もあり、
調理の簡単な「混ぜご飯」一辺倒になっていたのだが、
今回、1つ新しいことにチャレンジしてみるか、ということで、
「炊き込みご飯」を作ってみることにした。

といっても、それほど本格的に取り組むというワケでもなく、
お店で買ってきた「炊き込みご飯の素」を使って作る、
いわば、半レトルト感覚の「炊き込みご飯」である。
現在ではスーパーなどに、この手の「炊き込みご飯の素」が、
ずらりと並んでいる。
一部にはこういうものを使っていると、
「主婦の堕落」だ、なんていう人もいるが、
忙しい人や、自分の様な一人暮らしの人間にとっては、
こういう少人数向けのお手軽レトルト食品というのは、
本当にありがたいものである。

そういうわけで、早速、スーパーに行って、
「炊き込みご飯の素」を1つ、購入してきた。
3号用で、3〜4人分と書いてあるので、
1回炊き上げれば1〜2日ぐらい、炊き込みご飯ばかり食べることになる。
自分は同じメニューが何日続いても、それほど気にならない人間なので、
この点については何の問題もないだろう。
大きめの袋の中に、ビニールパックに入った「具材」と、
同じくビニールパックに入った「タレ」が入っている。
調理方法を見た所では、米を洗った後、水を切ってタレをかける。
そこに定量までの水を加えて良くかき混ぜ、
その上に水気を切った「具材」をのせて、普通に炊飯するだけである。
早速、指定された調理方法に従って米を洗い、
タレ、水、具材を入れた後に、炊飯器のスイッチを入れた。
通常であれば、45分〜1時間ほどでコメが炊きあがるので、
後はゆっくりと炊きあがりを待つだけである。

1時間後、そろそろ炊きあがったかな?と、キッチンに入り、
炊飯器の表示を見てみると、炊飯の赤いランプが消えて、
保温のオレンジ色のランプが点灯している。
おお、無事に炊きあがったようだと、
ワクワクしながら炊飯器のフタを開けた。
目に入ってきたのが、コメの上にのせておいた「具材」の数々である。
後はこれを、きれいにご飯の中に混ぜ込んでしまえば、
「炊き込みご飯」の完成、ということになる。
早速、シャモジを濡らして、これを釜の中に突き立ててみる。
「?」
そこで、妙な違和感を感じた。
いつも感じる、炊きあがったご飯の中にシャモジを突き立てるときの、
あの独特の抵抗感が全く感じられない。
ほぼ、何の抵抗もなく、シャモジの先が釜の底にあたった。
そこからご飯をひっくり返すようにシャモジを上げてみると、
全くコメが炊けていない。
タレを溶かしたスープも、そのままの状態で残っている。
ただ、温度だけは上がっており、
スープもぬるま湯程度の温度になっている。
ひょっとするとこれ、炊飯ではなく、
ただ、保温されていただけではないのか?
スイッチを押し間違えたとも思えないのだが、結果から見れば、
炊飯スイッチのかわりに、保温スイッチを入れて、
1時間放置した様な状態になっているのである。

この結果に失望しながらも、今度は間違えないように
何度も確かめて、炊飯のスイッチを入れた。
そしてさらに1時間後。
再び、炊飯ランプが保温ランプに変わっているのを確認した後、
炊飯器のフタを開けてみた。
先ほどと違い、コメの上にのった具材が
釜のフタ近くまで押し上げられている。
同じように濡らしたシャモジを突き立ててみると、
今度はしっかりとした手応えがある。
「おお、うまくいったか?」とご飯と具材をかき混ぜてみたのだが、
そこには恐るべき惨状があった。
ご飯の一部分は、まるで生米のように固く、
またある一部分は、水分を含みすぎてベッショリとしている。
そう。
どうしたワケか、小さな3号炊きの釜の中で、
随分とひどい炊きムラが発生している。

その惨状に、しばし呆然となってしまったが、
さすがにちょっとこのままでは、これを食べることは難しそうだ。
なんとかして、これを食べれる状態にまで持っていかなければ。

こうして、3号ほどの失敗炊き込みご飯の
リカバリーに挑むことになったのである。

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