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ウルトラマンジード〜12話まで

更新日:

主人公が、シリーズきっての悪役・ベリアルの息子ということで、
多くの謎を含みながら始まった「ウルトラマンジード」。

以前、7話までの感想をざっとまとめてみたが、
今回は、そこから12話までの感想のまとめということになる。
話数的にはちょっと中途半端に思えるかも知れないが、
ストーリー展開の上では、ちょうど一段落ついた所であり、
次回、13話はこれまでの総集編になるようなので、
12話までの段階での感想をまとめてみたい。

まず、8話から12話までを、1話ごとに簡単に振り返ってみる。

8話「運命を越えて行け」

実は7話との前後編になっており、
7話において消滅したと思われたウルトラマンゼロが、
新た力を得て、ゼロビヨンドという新形態で復活する。
まあ、正確に言えば、まずノーマルのゼロとして復活した所に
ウルトラマンヒカリが新たなアイテムとカプセルを届け、
これを使って、フォームチェンジするのであるが。
家族を守るために死にたくないと告げるレイトと、
勝ち目がなくても戦う決意をするリク。
それぞれの立場の違いが明確になった話である。
妻子ある人間と一体化すれば、やっぱりこうなるよなーと、
ミョーに納得させられる話でもあった。

9話「誓いの剣」

ここまで謎に包まれていたヒロイン、ライハの過去話。
6年前の怪獣災害によって、目の前で両親を失ったライハ。
呆然とするライハの目の前で、怪獣は姿を変え人間の姿に。
その人間こそ伏井出ケイ。
ライハとケイの間には、6年前からの因縁があったのだ。
6年前と同じ光瀬山中に、再び怪獣が表れたことを知ったライハは、
ジードと戦った後、人間の姿に戻ったケイを打ち倒す。
いざトドメを刺そうとした瞬間、謎の光の忠告によって剣を下ろす。
この光の正体については色々な説があるが、
やはりキングの爺さんというのが、一番しっくり来るかな?
ちなみに今回は、レイトの娘・マユにリトルスターが発症。
そのリトルスターから出現したカプセルが、
レイトと一体化しているゼロのカプセルだったのは、暗示的だった。

10話「ココロヨメマス」

心を読める宇宙人・ゾベタイ星人と、駄々っ子怪獣ザンドリアス登場。
シリアスだった前回とは違って、肩の力を抜いて見れる回。
地球にやって来たザンドリアスを宇宙に返すため、
ニコニコ保険(AIB)が四苦八苦する話。
全くのギャグ展開の回なのだが、主人公の幼馴染みであるモアに
リク=ウルトラマンジードがバレてしまう、重要な展開もあった。
怪獣同士が頬を赤らめてチューするという展開は、
少なくとも自分が昔見ていた「ウルトラ」シリーズでは
あり得なかった展開である。
ウルトラマンと怪獣の激しいバトルを期待しているファンには
この展開が不評かも知れないが、
個人的には、ストーリー展開の多様性が増えることは、
いいことだと思っている。

11話「ジードアイデンティティー」

怪獣に変身し、暗躍を続ける伏井出ケイに対し、
ニコニコ保険(AIB)が包囲網を狭めていく。
ベリアルとの通信を傍受し、その位置を掴んだニコニコ保険は
レイト(ウルトラマンゼロ)と接触、調査を依頼する。
一方、自らを狙う包囲網に気付いたケイは焦り、リクと接触。
彼の出生の秘密を明かして動揺を誘い、
リクの所持しているカプセルを差し出すように要求する。
だがリクはこれを拒否、ケイは力尽くで事を運ぶため、
ペダニウムゼットンへと変身し、ジードに変身したリクと戦う。
激闘の末、2人の変身がとけるが、
リクは自らのカプセルを奪われてしまう。
たった1つ、ウルトラマンゼロのカプセルを残して。
ベリアルに見限られそうになり、奪ったカプセル全てを使い
変身して暴れるケイ(ペダニウムゼットン)。
自らの出生の秘密を知り、ショックを受けるリクの元には、
もう、戦う力は残されていなかった。

主人公・リクの秘密の明かされる重要な回。
彼は、リトルスターを回収するため、ケイによって生み出された、
ウルトラマンへの変身能力を持つ、人工生命体だった。
確かにベリアルの遺伝子は受け継いでいるものの、
正直、息子といっていいのかは疑問が残る。
(ベリアル自身は「息子」と言っていたし、
 クローンと呼ぶには、見た目が違いすぎるが……)
それにしても、悪の組織によって作り出された人工生命体とか、
「ウルトラ」シリーズらしからぬ、重い設定である。

12話「僕の名前」

自らの出生の秘密を知り、落ち込むリクの元に届いた1通の手紙。
その手紙の呼び出された先で待っていたのは、
天文台に捨てられていた彼を見つけ、
彼に「朝倉リク」という名前を与えた老人であった。
発症したリトルスターによって千里眼の力を得た老人は、
リクがウルトラマンであること、そして彼が出生の秘密を知り
落ち込んでいることを知り、彼を呼んだのである。
リクを拾ったときのことを、話す老人。
だが、そこにリトルスターを狙うケイ(ペダニウムゼットン)がせまる。
老人をリヤカーに乗せ、逃げるリクだったが、
ペダニウムゼットンの攻撃によりリヤカーは破壊され、
2人は絶体絶命の危機に陥る。
なおも一緒に逃げようとするリクに、
老人は「リク」という名前に込められた想いを伝え、
1人で逃げて生き延びるように懇願する。
そのとき、彼の中にあったリトルスターはカプセルに形を変え、
リクに託される。
手持ちのカプセルが2つになったリクは、
ただ1つ残っていたウルトラマンゼロのカプセルと、
老人から託されたウルトラの父のカプセルを使い変身し、
新形態・マグニフィセントへと姿を変える。
新たな力を得たリクは、自らの守るべきもの、帰るべき場所を思い出し、
彼を模造品と呼ぶケイ(ペダニウムゼットン)を打ち倒す。

まさに前回から続く、前半最大の山場といっていい。
自らの出生の秘密に落ち込みつつも、
自らの守るべきもの、帰るべき場所を再確認し、
自らの意思で戦うことを選択する主人公。
ヒーローものではありがちな展開であるが、
こと、この「ウルトラ」シリーズでは、初の展開といえるだろう。
「リク」という名前をくれた人から託された「父」のカプセル。
これもまた、どこか暗示的である。

もっと最終回近くまで引っ張るのかと思われた、
主人公の出生の秘密が早々に明らかになり、
その他にも、多くの謎が明らかになった。
まだまだ残っている謎もあるが、最大の謎が明かされてしまった以上、
後半では、また、新たな展開が待っているのかも知れない。

後半の、ウルトラマンジードの活躍に期待したい。

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