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パンのアウトレット

更新日:

アウトレット、という言葉が出てきて久しい。

アウトレット。
アルファベットでは「outlet」となる。
英和辞典で調べてみると、

1…出口、はけ口
2…売れ口、販路、販売店
3…(電気の)コンセント

という意味がある。
ただ、日本で使われているアウトレットには、
中古品、展示品、規格外商品という意味合いで使われている。
特に日本では「規格外商品」の意味で使われることが多く、
アウトレットという看板を掲げている店では、
傷などがあり、正規の販売ルートでは扱えないものを
特殊なルートで仕入れ、これを格安で販売していることが多い。
また、メーカーなどが、工場で生産した製品の中で、
形崩れなどで品質には問題ないものの、
一般には販売できないような製品を、
独自に販売していることもある。
今回、取り上げる「パンのアウトレット」というのも、
この手の、メーカーが独自に行なっているアウトレットである。

今回の記事を書こうと思ったきっかけは、
友人から「たつのにパンのアウトレットの店ができた」
という話を聞いたからである。
大方の人は、「パンのアウトレット」なんていう言葉を聞いても
どういうものだかよく分からない、と思うだろう。
自分が、そう思わなかったのは、
すでに「パンのアウトレット」なるものを、
知っていたからである。

かつて友人と、高砂の高御位山に登りに行った帰り、
国道2号線を走っていると、
ずばり「パンのアウトレット」と書かれている看板を見つけた。
姫路市の市川橋の東、御着にある
「岡野食品」の工場に隣接する形で、その店は建てられていた。
「岡野食品」はパンを主体として生産している食品会社で、
パン屋「コンセルボ」を関西一円に展開していたり、
「ククポーレ」のブランド名で、
スーパーなどにパンを卸している。
自分は小学生のころ、ここのパン工場へ、
社会見学にきた記憶があるので、
恐らく、地元に密着したパンメーカーなのだろう。
そのパン工場に隣接するようにして、
「パンのアウトレット」という、
初めて聞く店があったわけだから、
友人と2人、フラフラと店の中に吸い込まれて行ったとしても、
これは仕方のないことである。
ファミリーレストランかなにかを
改装したと思われるその店舗の中には、
様々な種類のパンの他に、パンの耳だけを集めた
普通の店では売っていないような商品や、
パンにつけるための各種スプレッド類、
小麦を使った麺などの商品も販売されていた。
もちろん、アウトレットということで、
どの商品も普通に店で買うよりは、格安になっている。
その安さと珍しさに、友人と2人、
夢中になって店内を見て回り、いくつかのパンを買い込んで、
店内のイートインコーナーで食べたのだった。

そういう経緯もあり、すっかり「パンのアウトレット」が
気に入ってしまったのだが、場所が姫路の御着では
日常的に通うわけにもいかない。
近くに立ちよった場合に、店を覗くようにしていても、
それほど頻繁に行けるわけでもないので、
あくまでも、たまに姫路の方に出かけた際の
「楽しみ」程度だったのである。
しかし、その「パンのアウトレット」が、
たつのにも出来たという。

詳しく聞いた所によると、
たつのに出来た「パンのアウトレット」は、
100円パンで有名な「ヤキタテイ」というパン屋の
アウトレットショップだという。
……。
有名な、と書いたが、実は今回、友人から聞くまでは、
100円パンの「ヤキタテイ」自体、全く知らなかった。
どこに店があるのか聞いてみると、
姫路バイパスの中地インターを降りた、すぐ北側にあるという。
よくよく思い返してみると、
確かにそこにパン屋があった記憶がある。
何でも、その「ヤキタテイ」のパン工場が、
たつの市揖保町にあり、
その工場にアウトレットショップがあるという。
いつもは定価100円で販売されているパンが、
アウトレットということで70円程で販売されているらしい。
だとすれば、なかなかお得な話である。
詳しい場所を聞いてみると、ホームセンターいないの北側へ
少し入り込んだ辺りだという。
その辺りなら、揖保川図書館へ行ったついでにでも
寄ることが出来る。
ただ、1つ気がかりだったのは、そこのアウトレットは
結構人気があり、朝9時に商品を並べて販売を開始するが、
商品が無くなり次第、閉店してしまうため、
早い時間に行かないと、
何も買えないかも知れない、ということだった。

その話を聞いてはいたものの、まあ、大丈夫だろうと
昼過ぎに友人と出かけて行ったのだが、
やはり考えが甘かったのか、すでにパンは完売し、
アウトレットショップは閉店してしまっていた。
(仮に商品があったとしても、営業時間は朝9時から
 昼の2時までなので、買いに行くのなら
 最低でも午前中の方が良いだろう)
その失敗を踏まえ、次は午前10時ごろに店に行ったのだが、
小さな店舗の棚は、開店1時間しかたっていないというのに、
すでに売り切れている商品が多かった。
全く噂以上の人気ぶりである。
それでも何種類かのパンは残っていたので、
その中から何種類かを購入した。
全品70円で、他のパン屋で買うよりも明らかに安い。
バジルの練り込んである「バジリーフ」。
ナッツの香ばしさとチョコレートの甘さの「ザクザクチョコ」。
串刺しソーセージにカレーをまぶし、
パン生地で巻いて油で揚げた「ドッグフライ」。
サクサクの生地が多層構造になっている「クロワッサン」。
どれも美味しかったのだが、
その中でも「クロワッサン」は特にウマく、
もう2〜3個買っておけば良かったと、思えるウマさだった。

インターネットで、「パンのアウトレット」というワードで
検索をかけると、まず表示されるのが
先に書いた「岡野食品」のアウトレットショップ、
その次に出て来るのが、この「ヤキタテイ」のショップだ。
「岡野食品」のショップに比べれば、
「ヤキタテイ」のショップの規模は、かなり小さいのだが、
それでも「パンのアウトレット」ということでは、
ネット上でも有名なようである。
さすがに「パンの年間消費量No.1」兵庫県の、
面目躍如というところだろうか。

この「ヤキタテイ」アウトレットショップの近くには、
「田口乳業」によるアイスクリーム・スイーツの
アウトレットショップもある。
ついでによってみても、面白いだろう。

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