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バイクの話〜その1

更新日:

一時期、50ccのバイクに乗っていたことがある。

ちょうど、大学の夏休みにアルバイトをして、
そこで稼いだ資金を使って、スクーターを買った。
本来なら、大学生活をしている福岡に
持って行くべきだったのだが、
50ccのバイクを福岡に持って行くということになると、
これに乗って九州まで行き、
さらにそれ以降の長期の帰省の際には、
ずっとこれに乗って帰省しないといけないということになる。
もちろん、50ccのバイクでは高速道路に乗るわけにも行かず、
ひたすら一般道を走って、龍野~福岡を移動しなければならない。
さすがにこれはちょっとキツいということで、
このスクーターに乗るのは、
長期休暇で龍野に帰ってきているときだけで、
それ以外は龍野に置いておくことにした。

ただ、何ヶ月も運転せずに放っておけば、
バッテリーも上がってしまうし、色々と不都合も出てくる。
だから自分がいない間は、当時中学生になったばかりだった弟と、
高校生の妹に頼んで、家の周りの空き地で適当に走らせてもらった。
(一応、公道を走っているわけではないので、
 法的には問題なかった……はずである)
龍野に帰ってきたときには、
自分の足としてこれに乗っていたのだが、
やがて妹が高校を卒業し、神戸の専門学校に通うようになると、
いつの間にやらこのスクーターは妹の駅までの足になってしまい、
妹のものになってしまった。

足が無くなってしまった自分は、再び自分の足として、
50ccのバイクを1台購入した。
前回はスクーターを購入したが、
今回はちょっと変わったものに乗りたいと思い、
オフロードバイクタイプのものを購入した。
これはスクーターのように、アクセルをひねるだけのものではなく、
全く普通のバイクと同じように、
クラッチを操作して、ギアチェンジをしなければならなかった。
2輪車の講習を受けていない自分は
バイクのギア操作については、全くの素人だったのだが、
そのころには高校生になった弟が中型2輪の免許を取っており、
弟に教わることによって、これを習得した。
高校生の弟がバイクの免許を取ったのは、
どうも中学生のころに、自分の原付を走らせていたのも
その動機の1つのようだったので、
なんとも因果な巡り合わせである。

このバイクは乗っていても楽しく、
未舗装の林道などを走って、
ちょっとした冒険気分を味わうことも出来たのだが、
自分がこのとき、以前のようなスクーターではなく、
オフロードバイクタイプを購入したのは、
ちょっと「仮面ライダー」気分を味わいたかったためでもある。
これまでに何度か、
特撮関係の記事を書いていることからも分かるように、
自分はかなりの特撮好きである。
そんな自分からしてみれば、
一度くらいオフロードバイクで荒れ地を走り回って、
「ライダー」気分を味わうのも、充分にアリだったのである。

さて、「仮面ライダー」という名前からも分かるように、
「ライダー」にとって、バイクはなくてはならないものだ。
ライダーとは、「rider」のことであり、
英和辞典でその意味を引いてみると、「乗り手」となっている。
それも自動車のようなシートに座り込むような乗り物ではなく、
馬やバイクのように、「跨がって乗る」乗り物に乗る者のことを
特に「ライダー」としている。
事実、「仮面ライダー」においても、
極わずかの例外を除き、
主人公たちは専用のバイクを乗りこなしている。
これらは「ライダーマシン」と呼ばれ、
ライダーたちにとって、なくてはならない相棒である。
このライダーマシンがあることによって、
ライダーたちは「ライダー」を名乗れるわけであるから、
ある意味、相棒以上、身体の一部であるといっても
過言ではないだろう。
今回は、この「ライダーマシン」をとりあげて、
書いていきたいと思う。

まず、最初に取り上げるのは元祖ライダーマシン、
「仮面ライダー」に登場した、サイクロンだ。
一見した所、クリーム色のカウルをつけた
レーサータイプのマシンに見えるが、
実は、この元祖サイクロンは変形機能を有しており、
クラッチ横のレバーを操作することにより、
ノーマルバイクからの変形を行なう。
最初期の仮面ライダーは、このバイクに乗って、
一定以上の風圧をベルトに受けて変身していたため、
まさに仮面ライダーとして、欠かせないバイクであった。
200馬力のジェットエンジンを搭載しており、
(500馬力としているものもある)
時速400㎞の最高速度を誇る。
ちなみに比較として、日本の誇る原付バイク
「スーパーカブ」のスペックを出してみると、
3.4馬力、最高速度60㎞(メーター上は)ということになる。
なお、普通のバイクにはないライダーマシン特有の能力として、
「ジャンプ力」というのが存在しており、
サイクロンは30mとなっている。
後に改造された改造サイクロンでは、
馬力が600馬力となり、ジャンプ力が40mになっている。
馬力を上げても最高速度が上がらないという、
いまいちよく分からない改造であった。

次に取り上げるのは、新サイクロンだ。
「仮面ライダー」後期に登場した、新型マシンである。
これはサイクロンのようにショッカー製ではなく、
おやっさんこと立花藤兵衛によって作製された。
700馬力、最高速度500㎞、ジャンプ力50mと、
すべてにおいて元祖サイクロンを上回っている。
おやっさんの開発力は、ショッカーを上回っているらしい。
おやっさん、恐るべしである。

「仮面ライダーV3」の愛車ハリケーンは、
ダブルライダーによって開発された。
もともとV3自体が、怪我を負った風見士郎を救うため、
ダブルライダーによる緊急手術によって誕生しているため、
ハリケーンは、その片手間に開発されたものと思われる。
片手間で作られたわりに、ハリケーンのスペックは高く、
1000馬力、最高速度600㎞と、
サイクロンを大幅に上回る高性能バイクとなっている。
さらに原子力エンジン搭載、10時間の飛行が可能と、
すでにバイクを逸脱した能力を備えている。
1号ライダー・本郷猛は、知能指数600を誇っており、
その天才ぶりが存分に生かされたマシンとなっている。
彼の開発力は、おやっさんをも上回っているようだ。

しかしライダー4号、ライダーマンの愛車・ライダーマンマシンは、
グッとスペックが落ち、
400馬力、最高速度250㎞となっている。
ハリケーンと同じ、原子力エンジンを搭載している筈だが、
パワー、スピードともに、ハリケーンには遠く及ばない。
これを開発したのは、デストロンの科学者にして
ライダーマンその人である結城丈二だ。
デストロンでは優秀な科学者だった筈だが、
その開発力はおやっさんにも及んでいない。
この辺りに、デストロンが滅びた原因があるのかも知れない。

今回は、「仮面ライダー」「仮面ライダーV3」に登場した
バイクについて紹介した。
次回は「仮面ライダーX」以降に登場するバイクについて
紹介していく。

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