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ウルトラマンX

更新日:

特撮番組やマンガ、ゲームなどでは
アルファベットの「X」がよく使われる。

仮面ライダーにも「X」がいるし、
ロックマンにも「X」がいる。
「X」には、アルファベットの
24番目の文字であるということの他にも、
数学の世界では「未知の数」という意味もある。
さらには、そこから変じて「未知の物事」という意味でも
使われる。
ローマ数字では「10」をXで表す。

マンガなどの創作物で、「X」という文字が使われていると、
上記の「未知の物事」という意味であることが多いが、
中には、特に何の意味もなく、
「X」が使われていることもある。
これは「エックス」という響きが、
何となくかっこいいからである。
日本人の、アルファベットに対する
いい加減な感覚が表れている。

そんな「X」だが、これまでウルトラシリーズでは
使われたことがなかった。
「未知」という意味であるならば、
ウルトラマンそのものが、人類にとって「未知」のものであるし、
別にシリーズ10作目というわけでもない。
一体、いかなる意味での「X」なのか?

そういう風に考えながら、この新ウルトラマンの姿を見てみると
いきなり「X」が目に飛び込んでくる。
この新ウルトラマン、カラータイマーの形がXである。
ウルトラマンたちのカラータイマーは、
一部の例外を除いて、ほとんどが丸い形をしている。
そんな中で、1人だけ「X」型のカラータイマーをつけていれば、
確かに仲間内からは「X」と呼ばれてしまうかも知れない。
しかし、現時点では、「ウルトラマンX」にはウルトラ兄弟等の、
他のウルトラマンが存在していという情報はなく、
人類も「ウルトラマンX」が、
初遭遇のウルトラマンということになっている。
今までのウルトラシリーズとは繋がりのない、
全くの新しいウルトラマンということになる。
いわば、第1作「ウルトラマン」と同じ、ということだ。

この新「ウルトラマン」の世界は、
怪獣も15年前から、突然表れるようになった世界である。
15年前、ウルトラマンXの追って来た、
紫の発光体が太陽に激突、ウルトラフレアが発生する。
ウルトラマンXは身を呈してウルトラフレアから地球を守り、
その肉体を失ってデータ生命体になってしまう。
この事件により、
地球に眠っていたオーパーツ「スパークドールズ」が実体化し、
怪獣となって暴れ出したのである。

15年後、スパークドールズから誕生した
怪獣や宇宙人に対抗するための組織「Xio」の隊員・大空大地は
怪獣デマーガとの戦いの最中に、
謎の声によって神秘の光と一体化し、
ウルトラマンXに変身した。
ウルトラマンXという名前については、
「謎の超人」=「超人X」=「ウルトラマンX」ということらしい。

怪獣が、オーパーツから誕生した謎の生命体であること、
ウルトラマンに実体がなく、データ生命体であることなどは、
いかにも現代風のアレンジだといえる。
ウルトラマン自体のデザインも、従来のものに比べると
メカニック的な要素を多分に含んでおり、
すでに明かされている展開では、
データ化された怪獣と合体するという。
従来のウルトラマンのように、
怪獣を倒したら、そのまま倒しっぱなしではなく、
ポケモンなどのように「仲間になる」(広義の意味で)
ということらしい。

この人形(スパークドールズ)が怪獣になるというのは、
前々作「ウルトラマンギンガ」や、
前作「ウルトラマンギンガS」の中でも
用いられていた設定である。
しかしこの2作は、実験作といった意味合いが強く、
従来のウルトラシリーズとは一線を画していたのに対し、
この「ウルトラマンX」では、
スパークドールズの設定のみを継承し、
従来のウルトラシリーズのストーリーの中で、
無理なく昇華させている。
謎の異星人ヒーローとの邂逅、
地球を襲う、「災害」としての側面を持つ怪獣、
これに対抗すべく結成された防衛チーム、
そこで使用される超兵器の数々。
こういった、従来のウルトラシリーズでのお約束を
しっかりと踏襲し、そこに新たな要素を付け加えることで
「ウルトラマンX」の世界は成り立っているのである。

ウルトラマンXとは何者なのか?
ウルトラマンの追っていた紫の発光体は何だったのか?
謎のオーパーツ・スパークドールズとは一体、何なのか?
かつてのウルトラシリーズとの繋がりはないのか?

「ウルトラマンX」には、謎がたくさんちりばめられている。
物語が進んでいくにつれて、
これらの「謎」は明らかにされていくことだろう。

現在(この記事を書いている時点で)、
まだ第1話を放送し終わった状態だが、
見ている限りでは、クオリティも高く、
ウルトラファンたちの評価も良いようである。
ほとんどケチのつけようがないのだが、
敢えていうならば、テレビ東京系列ということで、
我がたつの市ではこれを視聴できないということだ。
もっとも、インターネットのなかった時代とは違い、
ネット配信なども行なわれているため、
ネット環境さえあれば、どこでもこれを見ることが出来る。
全くありがたい時代になったものである。

願わくば、これを見ていた子供たちが、
10年後、20年後に懐かしく、楽しく思い出せるような
番組になってほしいものだ。

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